平野美宇はビスカリアに完全に乗り換え確定&歴代の使用ラケット

地上波で放送されているトップ12の鮮明な画質だとわかりやすいですね。

平野美宇がビスカリアに完全に乗り換えた模様です。

ビスカリアは国内では長らく入手困難でしたが、今年の春からはバタフライが正式に扱うようになって買いやすくなりました。かなり高いラケットですが、石川佳純に続いて平野美宇も使用となると、売上上位に食い込んでくるかもしれませんね。

完全にビスカリアに乗り換えたとなると、STIGAとのラケット契約は切れたのでしょうか?そのへん気になります。

平野美宇の歴代ラケット

STIGA オールラウンドエボリューション

通称オルエボ。5枚合版を代表するラケットです。

プラスチックボールになった今はトップ選手どころか中級者でもあまり使わなくなっていて、初心者が最初に買うラケットという位置づけになっちゃいました。

でも今でも良いラケットです。上位のクリッパーウッドと似た打感なので、スムーズに移行できるでしょうね。平野美宇だけでなく平野早矢香も使っていたことで知られています。

TSP アウォード オフェンシブリフレックスシステム

リフレックスシステムという、スポンジのようなものがグリップに入っているラケット。ボールを打つ時にスポンジがぐにゃっと凹むので、球持ちがよくなります。

リフレックスシステムには3つあって、これは最上位のラケット。下位のオールラウンドリフレックスシステムに比べるとかなり弾みます。

STIGA クリッパーウッド

平野美宇の代名詞とも言えるラケット。7枚合板を代表する1本です。

以前はかなりぶっ飛び系ラケットという位置づけだったみたいですが、現在はボールが変わったことであまり飛ばなくなり、男子選手の使い手は少なくなりました。最近は女子選手を中心に使われています。

平野美宇はSTIGAというメーカーの契約選手なので、ラケットだけはずっとクリッパーウッドを使い続けると思っていました。意外ですね。

安定志向のラリーから攻撃的なスタイルに変えた平野美宇なので、ラケットにもう少しスピードが欲しかったのかな?

ビスカリアに変えてから調子が悪かった平野美宇

平野美宇はビスカリアに変更した去年の年末ぐらいから、絶不調に陥っていました。初めてビスカリア使用が観測されたグランドファイナルからTリーグ、全日本といいところ全く無し。オリンピック出場まで危ぶまれる始末。

でも今日のトップ12を観る限り、元気な平野美宇が帰ってきてくれたような気がします。

卓球のトップ12(TOP12)は日本一を決める大会ではない

2019年3月3日19時から、フジテレビでトップ12の決勝が生中継されています。
テレビ地上波のゴールデン帯に、卓球の国内大会が生中継される時代が来るとは思いませんでした。

やるとしてもBSフジあたりかなと思ってただけに、驚きましたね。
サザエさんの後に、張本vs水谷って素晴らしすぎます。

ありがとうフジテレビ。

でも一言だけいいですか?
「卓球日本一決定戦」はまずいですよ。

日本一決定戦は「全日本卓球」

トップ12は国内選手のみが出られる大会としては2番目の規模でしょう。
でも「全日本卓球選手権」に比べると、月とスッポンぐらいの差があります。

卓球の日本一を決めるのは全日本卓球選手権です。
この大会の重み、伝統、規模は桁違いです。

1936年に第一回大会が開催されて、普通の人でも全国各地で開催される予選を突破すれば本戦に出場できます。本戦は1週間かけて開催されるほど大規模で、小学生も出場する男女ジュニアの部、男女ダブルス、混合ダブルス、男女シングルスと、試合数は多い。

10回優勝している水谷は、大会1ヶ月ぐらい前から緊張や不安で夜も眠れなくなるほど重視している大会です。
全日本卓球選手権こそが、名実ともに日本一を決める大会と言えるでしょう。

トップ12は全日本とはだいぶ差がついた2番目の大会

トップ12は1996年から始まった大会で、その名の通り12人の選手のみ(今年は特殊な形式で少なかった)による大会です。予選を含めると1000人以上が参加する全日本とは規模が全く違います。

もちろん選ばれる12人は日本のトップなのでレベルは高いんですが、全日本とは重みが違うので、気合いの入り方も違いますね。

卓球メディアでの扱いにもだいぶ差があります。

「卓球王国」という書店流通で唯一の卓球雑誌では、トップ12の扱いは非常に少ないです。数ページってところ。それに対して全日本は数十ページを使って特集が組まれます。

決してトップ12に対して色々と言うつもりはありませんが、全日本と比べてしまうとかなりの差があるってことなんです。

大会のレベル・格は正しく伝えて欲しい

前にこんなことを書きました。

バレーボールの中継ってよくやってるじゃないですか。で、自分みたいにバレーよく知らない人からすると「いっつも似たような大会やってんなあ」って感じで、特に盛り上がれないんですよね。

ワールドカップ、世界選手権、ネーションズリーグ、ワールドリーグ、ワールドグランドチャンピオンズカップ、ワールドグランプリ、アジアカップ…。

もう、わけわかんない笑

テレビや新聞はもっと正直に大会の「格」を伝えて欲しい - 卓球三星

卓球も同じようなことにならなきゃいいんですが…。フジテレビの生中継には感謝しますが、煽りすぎてしまうのはちょっとまずいです。

国内大会や海外の大会の「格」は正しく伝えて欲しい。そうすることで、全日本卓球や世界選手権・オリンピックのような、本当に格の高い大会で勝った選手が輝くわけだから。

追記

せっかくの生中継でしたが、まさかの4-0ストレートであっという間に試合が終わり、張本が優勝。冷え冷えの試合となってしまいました…。水谷が恐ろしく調子悪かったですね。

女子の準決勝みうみま戦と決勝がいい試合だったので、フジテレビとしても助かったという感じでしょうか。来年もぜひ中継して欲しい

世界卓球に出られなくてもオリンピックへの道が断たれるわけじゃない

激闘が繰り広げられた昨日の世界卓球最終選考会。
早田ひなに限らず大島、芝田あたりの虎視眈々と代表入りを狙っていた選手はみんな落胆したでしょう。

「世界選手権に出ないとポイントも稼げないし、五輪もすごく遠くなるので、今の時点ではすごい厳しいかなというのはあるけど、その分、ワールドツアーでしっかり勝ち上がって、どんどん中国人選手に勝ってポイントを稼いでいくしかない」と、腹をくくっていた。
ひながまさかの大逆転負け「五輪すごく遠くなる」 : スポーツ報知

ところで、世界卓球に出場できないと、東京オリンピックがどれぐらい遠のいてしまうのでしょうか?
世界卓球で得られる獲得ポイントを見てみると、そんなに代表入りには影響を与えないんじゃないかとも思ってしまいます。

各大会のポイント

世界卓球のポイント

 優勝 3000
 準優勝 2550
ベスト4  1950
ベスト8 1500
ベスト16  1200
ベスト32 900
ベスト64  600
ベスト128  450

ワールドツアー・プラチナのポイント

優勝  2250
準優勝 1800
ベスト4 1465
ベスト8 1125
ベスト16 1080
ベスト32 900

ワールドツアーのポイント

優勝  1800
準優勝 1440
ベスト4 1170
ベスト8 900
ベスト16 720
ベスト32 540

世界卓球で上位に進出するのは難しい

世界卓球のポイントは年間13大会開かれるワールドツアー&プラチナよりも、確かに高いです。でも劇的な差があるかというと微妙なんですよね。

で、ここがかんじんなところなんですが、世界卓球で日本人が上位に進出するのは超難しいです。

優勝、準優勝はまず無理。ベスト4で快挙。そういうレベルなんですよ。
今年なら伊藤がもしかしたら決勝までっていう期待はありますが。

まあとにかくですね、ギリギリ世界卓球の5番目の枠を狙って代表入りする選手は、たいていの場合はベスト64〜32までで負けてしまいます。

前回の日本代表

前回の個人戦2017年の結果を見てみましょう。

男子

張本、丹羽 ベスト8 →1500ポイント
村松 ベスト32 → 900
水谷 ベスト64 → 600
マツケン ベスト128 → 450

女子

平野ベスト4 → 1950ポイント
石川 ベスト8 →1500
伊藤、加藤 ベスト16 →  1200
佐藤 ベスト32 → 900

ベスト32でも900ポイント、ベスト16ですら1200ポイントなんですよ。こないだ早田ひなが勝ったチャレンジプラスっていう大会は優勝で1100ポイントですから。ベスト16とあんまり変わらない。

そう考えると、世界卓球に出られなかったからといってそこまで悲観的になる必要はないのかなと。

世界ランクの算出は年間上位8つの大会のポイントが採用されるわけで、出れば出るほどポイントが上積みされるわけではありません。せっかく世界卓球に出られても、ベスト32あたりで負けちゃえばたったの900ポイント。この程度ならツアーですぐに挽回できます。

早田も大島も芝田も、まだまだ下を向くのは早い。
ワールドツアーでコツコツ稼げば、これからいくらでも挽回できるはず。

2019世界卓球出場を逃した選手のインタビュー

世界卓球の出場権をかけたガチンコ勝負に敗れた選手へのインタビューを集めてみました。

ある意味この大会が一番負けたら悔しいかも。だって全日本とかだったら「ベスト○○進出」とか記録が残るし、負けても「自分はここまで来た」という感慨が残る。でも世界卓球選考会は、勝てば天国、負ければ地獄。負けたら何にも残らないんですよね。

試合後のインタビューは、選手にとっては酷かもしれませんが、みなさんしっかり受け答えされてて素晴らしいです。それぞれの選手の人柄が垣間見れて、よりいっそうファンになること請け合いなので皆さんぜひ見てみてください。

全体的に音量注意!会場の音楽が爆音です

森さくら(決勝で敗退)

Tリーグの奮闘っぷりや、全日本の快進撃から上位に食い込むんじゃないかと思っていましたが、決勝まで進出。加藤には完敗しましたが悔しいでしょうね。大粒の涙がボロボロと…。決勝で敗れた選手が一番悔しいでしょう。団体で銀メダルを獲得した2014年の東京大会以来の出場はなりませんでした。

試合中の気迫こもった叫びっぷりから「怪鳥」とも呼ばれる森さくらですが、インタビューを見るとホント普通の女の子という感じです。試合中の雰囲気からすると意外に?受け答えがしっかりしているというか、なんかめっちゃ好感持てるんですよね。

インタビュー中も涙ボロボロですが、顔は崩さず。
でもインタビュー終わった瞬間に一気に感情が…思わずもらい泣きしそう。

芝田沙季(初戦敗退)

出場選手の中で世界ランクは最上位で、第1シードとして迎えたこの大会は初戦敗退でした。インタビュアーに東京オリンピックのことを聞かれると、涙。感情がこみ上げてきたんでしょうか。

平野美宇には去年ワールドツアーで連勝中で、まだ十分上位に食い込む可能性はあります。

戸上隼輔(準決勝で敗退)

この人も試合後は涙でした。期待の高2・戸上隼輔。

初戦では親友の宇田幸矢を破り、準決勝では優勝した森園をフルゲームまで追い詰めるも、あと一歩。Tリーグでは水谷を破るなど、10代の中では張本を除いてNo.1評価を受けるほどになってきました。

素朴系イケメンは、泣き方も素朴だった。東京オリンピックは厳しいかもしれませんが、22歳で迎えるパリは十分にチャンスがあります。

大島祐哉(初戦で敗退)

大島…なぜ負けた…。

正直、優勝して欲しかった。女子の早田ひなほどではないけれど、優勝候補として臨んだ大会でした。全日本で2位に入り推薦での世界卓球出場の可能性があっただけに…。

今年もダブルスでは優勝候補として出場するでしょう。でも東京オリンピック選考レースまっただ中の今年は、シングルスに出なきゃ意味がないよって思ってそうです。皮肉にもダブルスパートナーの森園は優勝して代表権を掴みました。

次のオリンピックは29歳で迎えます。今回がラストチャンスでしょう。大島祐哉の正念場が続きます。

笹尾明日香(初戦敗退)

ちょっとしんみりする映像ばかりだったので、この人に和ませてもらいましょう。

ヤサカの看板娘・笹尾明日香(早稲田大学)は、なぜかカメラ目線で笑顔。人柄の良さがぷんぷん漂ってきます。

ちなみにこれは3ヶ月前に行なわれた1次予選前の「意気込み」映像。なぜかNGを繰り返したシーンもノーカットで収録されていて、TAKE5でようやく成功。

www.youtube.com

笹尾「早稲田大学の、早稲田大学、、もう一回いいですか」
笹尾「えっと…意気込みということで…ふふふもう一回」

軽く4回NGかました後、最後はテレビ局の人と相談し始める。

笹尾「えっとこれ誰向けですか?」
テレビ局「ツイッターで流すよ、ファン向けかな」
笹尾「応援よろしくお願いしますとか言う感じですか?」
テレビ局「全然そんなんでいいですよ」
笹尾「みんな言ってますか?」
テレビ局「うん言ってる言ってる」

そんなとこまで流すんかーい!
この人ほんわか系で人気出るかもしれませんね。

平野友樹(初戦敗退)

優勝した森園をもっとも追い詰めました。フルゲーム9-11で敗戦。

音声消してたら勝利インタビューにしか見えないニッコリ感が印象的。試合中と試合後の様子が180度違うタイプの選手です。

淡々系

長﨑美柚(準決勝で敗退)

初戦で芝田をフルゲームで破るも、準決勝で森さくらに敗戦。エリアカ仕込みのしっかりしたインタビューですね。

全日本ではハードな試合数にメンタル崩壊してボロボロになってしまって心配でしたが、今日の明るい顔を見て安心しました。

𠮷田雅己(決勝で敗退)

同じく決勝で敗れた森さくらとは対照的に、涙なく淡々とした感じに見えます。でも悔しいでしょうね。2015年大会以来の出場は、岡山リベッツの同僚に持って行かれました。

宇田幸矢(初戦で敗退)

その戸上に敗れた宇田幸矢。

張本除けば10代では宇田君がNo.1扱いでしたが、戸上には全日本ジュニアからの2連敗。共同でチキーマンというTwitterアカウントを運営する謎の仲良さっぷりが卓球界では知られていますが、試合が始まればそんなことは無関係。今後もシニア大会でどんどん当たる機会が増えるでしょう。

全日本ジュニアの負けを意識してたのか、ちょっと力が入ってしまったそう。

有延大夢


安藤みなみ

選手の人柄まで知って観戦するとさらに卓球が面白くなる

卓球に限らずスポーツ選手の魅力って、競技中だけじゃないんですよね。練習中や試合前後の様子も含めて選手のことを知ることで、より一層好きになったり親近感が湧いたりするはずです。今後もテレビ東京さんには競技を邪魔しない範囲で、選手の素顔に密着して欲しいところです。

選手の皆さん、お疲れ様でした!

【世界卓球2019選考会】加藤美優が5-10から執念の大逆転で早田ひなを破る

執念の人、加藤美優(かとうみゆ)。

日本トップレベルの力がありながら、どうしても1つ下の伊藤美誠、平野美宇、早田ひなの2000年生まれトリオの影に隠れがち。
中国を下して優勝した2016世界ジュニアでも、2000年生まれトリオが出ずっぱりで加藤の出場はほとんどありませんでした。

そんな加藤美優がやってくれました。

世界卓球2019の出場をかけた、最終選考会の準決勝・早田ひな戦。
お互いにとっての山場の試合で、見応えのある名勝負が繰り広げられました。

最終ゲーム5-10で早田ひながマッチポイントを獲って万事休すかと思われましたが、そこから6連続ポイントで11-10と逆転。代名詞とも言えるしゃがみ込みサーブで立て続けに崩し、最終的に13-11で勝利する劇的な展開でした。

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青ざめる早田ひな

5-10のイージーリードがどんどん縮んで追いつかれた時、早田ひなの顔はもう青ざめているように見えました。

上品というか、ちょっと気が弱いというか。
同年代の伊藤・平野と比べるとナイーブなところがある早田ですが、悪いところが出ちゃったような気がします。

いい時はいいんだけど、追い込まれると淡々と負けちゃう。
伊藤美誠のようなふてぶてしさがあんまりない。泥臭さがあんまり感じられない。

最後は加藤のしゃがみ込みサーブがレシーブできず万事休す。
浮かせて3球目打たれたり、逆にネットにひっかけたり。

1、2ゲームを簡単に取って、圧勝する展開からのまさかの敗戦に、呆然といった感じでした。
ちょっと目の瞳孔が開いているような、何が起こったのか理解できないような、そんな顔。

殺し屋のような目の加藤美優

そんな早田ひなとは対照的に、加藤美優の目はもはや殺し屋・アサシンレベルの鋭さ。
お前を食ってやるぞ、と言わんばかりの形相でした。普段からそういう表情が垣間見える選手ですが、世界卓球代表をかけた試合ですから、全日本より気合い入ってたんじゃないでしょうか。

平野早矢香が「卓球の鬼」なら、加藤美優は「卓球アサシン」とか名付けられそうなレベル。
こういう選手、大好きです。

負けたら地獄の「本番」は見てて面白い

負けた早田ひなは、世界卓球本戦で得られるかもしれなかった大きなポイントも逃し、東京オリンピック代表の座を引き寄せることはできませんでした。逆に加藤は決勝で森さくらを破れば2年ぶりの代表です。

いやーこれこそ「本番の卓球」って感じの試合でした。

負けても次があるTリーグとは違い、負ければ東京オリンピックが遠ざかるガチンコ対決。
まさに夏の高校野球のような緊張感。

明日のトップ12本戦よりはるかに熱が入った名勝負でした。
2人に拍手です。
いい試合をありがとう。

(追記)

決勝にも勝利して2017年以来の世界卓球代表の座を獲得しました。以下の文面からも、ここ1年ぐらいの苦悩がうかがえますね。

本当におめでとうございます。早田ひなの分まで大暴れしてきてください!

【仁義なき戦い・女子編】2019年世界卓球選手権 日本代表選考会を勝ち抜くのは誰だ!?

いよいよ2019年3月2日、2019年世界卓球選手権 日本代表選考会が迫ってきました。

ここで優勝するしか世界選手権代表の座を獲得する術はありません。
まさに仁義なき戦い。

女子は早田ひなが中心となり、芝田、加藤らが追う展開か。
個人的には木原や森にも十分チャンスがあるような気がします。

以下で生中継される模様なので、ぜひ観戦しましょう!
www.youtube.com

本命:早田ひな(日本生命)

Tリーグシングルス全勝を引っさげて臨んだ全日本では石川佳純、芝田沙季を破り堂々の3位。
代名詞的な強力フォアドライブに加えて、石川戦でも印象的だったバックドライブの威力。

怪我でいまいち伸び悩んだ2018年を経て、ハマったら強い早田ひなが帰ってきました。

2019国際大会初戦ではリュウシブンを破り、チャンジプラスとうワールドツアーの下のカテゴリー大会ながら優勝。
堂々の本命として最終選考会に挑みます。

ここで代表を勝ち取れば、先行する伊藤・平野の同級生に大きく迫れるでしょう。
実質エースの伊藤はともかく、調子を落としている平野を逆転して2020の団体戦メンバー入りも夢じゃなくなります。

早田ひなを追いかける2人

芝田 沙季(ミキハウス)

飛躍した2018年の勢いを持続できるか芝田沙季。
去年はワールドツアーで平野を2度も破るなど、快進撃を見せて東京オリンピック候補に名乗りを上げました。
早田ひなに敗れた全日本のリベンジなるか。

加藤 美優(日本ペイントホールディングス)

永遠の5番手といったポジションになりつつある加藤。
石川、伊藤、平野のトップ3を追いかける存在になるためには、ここで早田ひならを叩いて世界選手権に出ておきたいところ。
2年前の2017年の世界選手権最終選考会では優勝してシングルス枠を勝ち取りました。
東京オリンピックに向けて大事な大事な世界選手権の出場権を取れるかどうか。

ちなみに1次選考会の1位2位決定戦では、サーブ時のレットで揉めてしまい、メンタルを崩して早田ひなに破れています。

可能性は十分にある木原と森

木原 美悠(JOCエリートアカデミー)

全日本では平野を破り、準優勝。
見た目とは裏腹にそんなにフィジカル使わず異質頼みだった木原ですが、弱かった下半身も強化されてきて、ちょっと動けるようになってきた感じもします。

森 さくら(日本生命)

怪鳥こと森さくら。
長らく世界選手権代表からは遠ざかっていますが、吠える大砲が久々の復帰なるか。
早田ひならに比べるとここ数年の国際大会の実績は劣りますが、なんか今年はやってくれそうな気もします。


他には笹尾明日香(早稲田大学)、安藤みなみ(専修大学)、長﨑 美柚(JOCエリートアカデミー)の3人も出場します。

卓球のボールはオレンジにして欲しい!白は見づらい

Tリーグ最終戦で水谷がサングラスをしていることが話題になりました。
Tリーグ会場は照明が明るすぎて、白いボールが見づらい」からサングラスを着用とのこと。

わかる…わかるぞ水谷!

自分も最近ちゃんとした体育館以外ではオレンジボール使ってます。
だって見やすいんだもん、オレンジ。

サングラス水谷が投げかける白いボール見づらい問題


水谷はこの日、卓球選手としては珍しくサングラスを着用して試合に臨んだ。今まで、照明に白いボールが重なってほとんど見えないことが続いていたという。

水谷隼、サングラス着用でプレー「今、卓球はライトアップされる環境が多くて…」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

卓球台の奥側が妙に眩しい環境ってあるじゃないですか。ちゃんとした体育館だとまず無いけど、無理やり卓球台置きました的な卓球場とかだと、眩しいんですよ後ろが。

そうすると白いボールだと球の出処が全く見えない。水谷も言ってるように「打った瞬間が見えず、急にボールが近くにある」って状態。まず反応できません。

オレンジボールだと見やすい

pingpong.hatenadiary.jp

上記の記事でも書いたんですが、ニッタクから新しく「ネクセル」っていう日本製オレンジボールが出てて、興味本位で試してみたんですが…


めっちゃいい!
めっちゃ見える!
めっちゃラリーが続く!


・・と感動しました。劣悪な環境でもちゃんと練習できるんですよね。

自分みたいに変な環境で卓球してる人の特有の悩みだと思ってたんですが、まさか水谷も同じことを思ってたとは。

環境 具体的な場所 見づらさ
トップレベル Tリーグ 見づらい(広告照明などが原因)
普通 普通の体育館 見やすい
悪い 妙に暗いor明るい 見にくい

これ面白いですね。トップレベルの環境と、最悪の環境が同程度に見づらくなってしまう問題。間の普通の体育館が一番見やすいという。

もうね、オレンジボールでいいじゃんって思います。
白い練習着もユニフォームも気兼ねなく着れるし。

オレンジボール、手始めにTリーグで導入してくれないかな?
11点制とか日本リーグが始めて世界に広がっていったので、オレンジボールだってTリーグが先駆けになったっていい。


ニッタクのネクセルは普通に打ちやすいし、白より安いし、最高です。
素材は普通の3スターと同じなんじゃないかな。なんで安いのかは謎だけど。微妙に素材が違うんでしょうか。

ネクセルを最近周囲にも勧めていますが、みんな最高って言ってます。
ぜひ皆さんも一度オレンジ試してみてください!