テレビや新聞はもっと正直に大会の「格」を伝えて欲しい

以下の記事で、卓球の国際大会の格付けを書きました。

pingpong.hatenadiary.jp

卓球ファンならオリンピックと世界卓球がダントツで格の高い国際大会で、それ以外は前哨戦のようなものということは、ある程度理解できているでしょう。

でも、一般のスポーツファンはそうじゃない。「世界卓球」「ワールドカップ」「グランドファイナル」とか言われても、何が何だかさっぱりわからないはず。

オリンピックだけはなんとなく凄いんだろうなーぐらいの認識で、他の大会についてはどの程度のレベルなのかってわかんないんですよね。

そのへんをもっとテレビや新聞が正確に伝えてほしいなと常日頃から感じています。

日本選手の活躍をもっと辛口で伝えて欲しい

ようするにですね、日本選手がちょこっと勝ったからと言って誇大宣伝的に報道しちゃうのはまずいんじゃないかなと。

例えば普通のワールドツアーで中国選手に勝ったとする。でもそれって世界卓球で中国選手に勝つのとは全然比べものにならないわけですよ。だって本番じゃないから。

去年の世界卓球団体の決勝で伊藤美誠がリュウシブンに勝ちましたけど、あれはマジものの快挙だし、もし平野が1勝でもしようものならもう一度伊藤美誠に回って来て、奇跡の優勝があったかもしれない。

世界卓球2018決勝 vs中国
伊藤 ○
平野 ×
石川 ×
平野 ×
伊藤 (出場前に終了)

実際はトップの伊藤が勝った後は平野・石川・平野と3連敗で伊藤には回ってこなかったけれど、あのリュウシブンに本番で伊藤が勝ったってのはヤバイこと。

それだけの快挙だった勝利なのに、一般メディアの扱いはワールドツアーの勝利とあんまり変わらないってのが、何だかなあと感じるんですよ。

ワールドツアーとかアジア大会とかアジア選手権とか、そういう格が落ちる大会で中国選手に勝利してもあんまり騒がずに、本番で勝利した時に大騒ぎして欲しい。

そうじゃないと、去年の本番で伊藤美誠がシュウシブンに勝ったような本当の快挙が霞んじゃう。

そこまで快挙じゃない勝利は「勝ちましたけど大会はそこまでの格じゃないから快挙じゃないです」と、本当のことを伝える。辛口で伝える。そうすることで、本当の快挙がもっと輝くんじゃないかなと。

「ワールドツアーはそこまで凄い大会じゃないです」と正直に伝える

バレーボールの中継ってよくやってるじゃないですか。で、自分みたいにバレーよく知らない人からすると「いっつも似たような大会やってんなあ」って感じで、特に盛り上がれないんですよね。

ワールドカップ、世界選手権、ネーションズリーグ、ワールドリーグ、ワールドグランドチャンピオンズカップ、ワールドグランプリ、アジアカップ…。

もう、わけわかんない笑

フジテレビとかはどの大会も「すげえ大会だぜ!」みたいな感じで盛り上げようとするから、逆になんかうさんくささを感じるというか、冷めちゃうんですよね。

多くの人が同じようなことを思ってるみたいで、昔は視聴率や入場者数も良かった日本開催のバレー国際大会ですが、最近は苦戦しているようでバレー協会は大赤字だそうです。これ、どんな大会も「凄い大会!日本が快進撃!」って安易に煽ったからだと思うんですよ。

同じ轍を卓球は踏まないで欲しいですね。

ワールドツアーとかアジア系大会とか中国が出ていない大会は、日本人が勝ち進んでもそこまで騒がずに、逆に本番で勝ったら手放しで賞賛する。こういうメリハリが欲しいなあと。

平野早矢香さんとか宮崎さんが、もっと思ってることをズバズバ言ってくれるといいんですけどね。どうしてもテレビだし、本音は言えないんでしょうけど。