「5枚合板にしては飛ぶ」って?

「5枚合板にして飛ぶ」とか、「7枚合板にしては柔らかい」とか。
そういうのラケットのレビューでよく見かけますよね。

あれ、個人的には非常に疑問を感じています。
まあ自分もたまにそういうこと書いちゃうんだけど。

5枚合板だから柔らかくて飛ばないとかっていうのは、もう20年前ぐらいの感覚なんじゃないのと思うんですね。
例えばSTIGAだったら5枚でめちゃくちゃ飛ぶやつっていっぱいあるじゃないですか。
STIGAの7枚合板の代表的な物っていったらクリッパーウッドがありますけど、あれより飛ぶ5枚合板って STIGA自体がいっぱい出しちゃってるんですよね。

そんなわけで、5枚だから飛ばないとか、7枚だから飛ぶとか、そういうのってあんまり関係無くなってる時代なのかなって思ってます。
7枚合板の方が接着剤の層が多いのでどうしても硬くなりがちだとか、木の枚数をいっぱい使うから重くなりがちだとか、まあわからなくもないんだけれども。

そういうのって作り方次第で変わるし。
カーボン入ってるから飛ぶとも限らないし。
P900みたいに9枚合板なのに柔らかくてあんまり飛ばないやつとかも出てるし。
そもそも初心者が最も手にとるラケットが7枚のSWATですしね。

もう5枚だからー7枚だからーカーボンだからー、っていう括り方はちょっと古いのかな。

BSジャパンの卓球ジャパン!がリニューアル。期待。

BSジャパンテレビ東京系のBS)で放送されている、「卓球ジャパン!」が土曜日22時に移動してリニューアルするそうです。

www.bs-j.co.jp

出演者:
武井壮平野早矢香、鷲見玲奈(テレビ東京アナウンサー)

www.youtube.com


これは絶対面白いでしょう!


初回の番組内容はこちら。

今回のメイン企画は『過去の名勝負をDEEP解析!卓球NIPPONの未来を占う!』。
プレーのテンポが速いがために通常の中継では伝えきれない部分を出演者たちが思う存分語り尽くす。これを見れば「卓球の深みと面白さ」が分かるはず。このOAでは男子日本代表の今後を語る上で外せない「運命の一戦」を取り上げる。

最後の一文が気になりますね。

「男子日本代表の今後を語る上で外せない運命の一戦」ってのは、いったいどの試合のことなんでしょう。
自分の予想では全日本か世界卓球の水谷vs張本君かな。

平野さんや毎回のゲスト(初回は吉村真晴)が、試合を見ながら技術解説するんでしょうか。
めっちゃ贅沢な番組になりましたね。

視聴率が求められる地上波と違ってBSなので、それなりに長く続いてくれる番組になると思います。
期待。

【2018年トレ球事情】ワールドコネクトの登場で激変するかもしれないトレ球の状況

学生さんやガチクラブの練習に欠かせない「トレ球」。

プラ切り替え後のトレ球事情は本当にひどかった。
まさに高かろう悪かろう。

そして2018年現在。

ようやくトレ球の状況も好転してきた感じがあります。
現在のトレ球事情をまとめてみました。

注目は何と言ってもワールドコネクトです。

トレ球名 1球あたりの定価
ワールドコネクト 50円 A-
ニッタク Jトップ 100円 A+
TSP CP40+ 65円 B-

※価格は10ダース、あるいは100球定価から算出。税抜。

台風の目となりそうな「ワールドコネクト」

f:id:PingPONG:20180331001648p:plain

まだ一般発売はしていないトレ球で、本当はこの記事の最後に取り上げる予定でしたが…。
このトレ球がもしかしたら今後主流になるかもしれないので最初に持ってきました。

ドニックの日本代理店が新しく2018年から取り扱うようになった、中国のメーカー「ワールドコネクト」。
ここのトレ球が凄いと多方面で話題になってます。

展示会〜ドニック編〜 | 卓球王国BLOG | 台隅をつつけ! | ゆう

ABS樹脂を使ったニッタク系のボールです。
硬めで台についた時のブレが少ない。
Jトップにすごく似ていて、若干ボールの重量があるかなと感じるくらい。打ち合いはズシッときます。
でもボールが肉厚なので、本当にぶれない。トレ球としての性能ではJトップに次ぐレベルです。

なにより、価格!
100球5000円、つまり1球50円

これは超期待ですよ!
どこの卓球ショップのブログでもかなり絶賛されてる。

「Jトップには及ばないけど、そこまで遜色なくて、CP+40よりは明らかにいい」って評価が多いです。
本当にいいみたいです。

ニッタク系ABS樹脂で50円は凄すぎる。
実売だと40円程度でしょうか。

いつ頃に一般発売するんでしょうか?
公立中学卓球の顧問の先生にとっては救世主的な存在です。
もう部費のやりくりで悩む必要はなくなりそう。

トレ球の王様「ニッタク ジャパントップ トレ球」

f:id:PingPONG:20180330234818p:plain

通称Jトップ。
ニッタクの3スターと打感が似ていて、精度もかなりいいトレ球です。
一般的な中級レベルだと、1球練習でも全然使えるんじゃないでしょうか。

その分高い。
10ダースだと1球100円(税抜)。

普通の公立中学校の部活ではなかなか使えません。

価格破壊の先陣を切った「TSP CP40+トレーニングボール」

こっちでも書いたTSPのトレ球。
pingpong.hatenadiary.jp

10ダースで1球65円(税抜)。
元々はもっと高かったんですが、2018年2月の価格改定でかなり安くなってきました。

品質的にはJトップよりは落ちます。
1球練習は嫌。
それでも昔の中国製TSPプラトレ球に比べればだいぶいい。
ニッタク系に打感も近づきました。

本当はこのトレ球が今年の主役になりそうでしたが、冒頭のワールドコネクトの登場で雲行きが怪しくなってきました。

今後は「Jトップ vs ワールドコネクト」になる?

以上、3つのトレ球を紹介しましたが、
ワールドコネクトへの期待感が隠せない記事になってしまいました。

トレ球の中で最も安くて、Jトップに次ぐ精度と打感ときましたからね。
普通に考えたら売れまくる気もしますが、扱う国内の代理店がちょっと弱いのでどのぐらい実店舗に並ぶかは不明です。

中国製ということで、正直不安もありますが、多くのショップや卓球王国用具担当が絶賛してるんだから、コストパフォーマンス的にはかなりいいんでしょう。
早く一般発売して欲しい!

ワールドコネクト、TSPのCP40+のような低価格トレ球の影響を受けて、ニッタクJトップもそろそろ値下げしてくれないかなと期待してます。
10ダースで1球80円にまで落ちてくれれば実売60円台に…。

以上、2018年3月現在のトレ球事情をまとめてみました。

VICTASが契約選手の技術動画シリーズを始める

VICTASが契約選手の技術動画を始めたようです。
トップバッターはもちろんこの人、丹羽孝希


【技術動画】丹羽孝希のフォアサーブvol.1(順横下回転) 技術紹介:Journal/ インフォメーション | VICTAS卓球用品
www.youtube.com

今後フォアサーブ4種、バックサーブ、チキータ、カウンター、そして丹羽選手の得意技カット性ブロックと続くよう。

これはいいですね!

卓球動画と言えばぐっちぃのWRM一人勝ち状態で、youtubeで検索したらほとんどWRM動画なんですよね。
あれはあれでもちろん素晴らしいです。
ただ、トップ選手の技術とはちょっと違うのも事実。
紹介されている技術やフォームに対して色々と思う人もいるでしょう。

バタフライの卓レポ動画以外にもトップ選手の技術動画が見られるのはありがたい。
丹羽選手だけでなく、村松雄斗、吉村和弘、松平賢二などの国内トップ選手の動画も見たいですね。

大穴として、全日本年代別2連覇中でこの春に小学3年生になる岩井田駿斗君の動画なんてあるといいかも!
小学生の指導者や親は垂涎ものでしょう。

VICTASさん、ぜひお願いします!

卓球メーカー(ブランド)について簡単な解説

これから卓球を始めよう!という人向けに、国内メーカー(ブランド)を中心に卓球メーカーの特徴を紹介してみようと思います。

まずはバタフライ、ニッタク、VICTAS、ヤサカの国内4大メーカーから抑えておきましょう。

「バタフライ」 卓球界をリードするメイド・イン・ジャパンブランド

f:id:PingPONG:20190310090445p:plain
バタフライ

ラバー、ラケット共に卓球界を代表するブランドです。
水谷、張本など国内男子トップ選手の多くはバタフライの契約選手です。

看板ラバー「テナジー

代表的な製品をあげるとキリがありませんが、テンションラバーの「テナジー」は世界選手権出場者の半数以上が使っているまさにモンスターラバー。
スプリングスポンジと呼ばれる技術は他社が全く真似できない独特の凄みを発揮しており、日本のトップ男子はフォアにテナジーを貼るのが第一選択肢になっています。
全日本選手権のジュニアベスト8が全員両面テナジーだったりするぐらい、とにかく国内ではテナジー率が高いです。

ラケットの質も高く、木材ラケットでも個体差がそこまで無い。
中上級レベルにはアリレートカーボンが人気です。

ウェアのデザインも評価が高い。
卓球界に最も影響力があるブランドです。

メイド・イン・ジャパン

他のメーカーのラバーはたいていがドイツ製です。つまり自社開発していません。バタフライはテナジーをはじめとしてほとんどが自社開発製品のメイド・イン・ジャパンで、だからこそ卓球界をリードする絶対的な製品力を維持できているという感じです。

今の卓球用具界をリードするのは日本のバタフライと、粘着ラバーという特殊なラバーに強みを持つ中国メーカーと言えるでしょう。

商品力がある反面、価格は高い

その反面、ショップでの値引率が低いために全体的に製品コストが高いのが玉に瑕。
他社は通常の実店舗ショップだと2割引きなのに、バタフライは1割引きです。

またテナジーは数年前に値上がりで1枚7〜8000円となったために、一般選手はなかなか使えない高嶺の花状態になってしまいました。
一般層にとっては「高くても使いたい」、トップ層からすると「高かろうと使わざるをえない」。
それだけの価値を持っている唯一無二の商品力を誇っています。

ちなみにバタフライは商品のブランド名で、会社名は「タマス」です。

主な契約選手:水谷隼張本智和、ティモ・ボル、林高遠、松平健太、吉村真晴、加藤美優浜本由惟


代表製品:

「ニッタク」 ボール品質はピカイチで圧倒的なシェア

f:id:PingPONG:20190310092424p:plain

ニッタク(Nittaku)と言えば、まずはやっぱりボールでしょう。
2015年にボールの素材がプラスチックに切り替わってからは、ニッタクのボールがダントツで高品質状態です。

まあ他が酷すぎるっていう話なんですが・・・。
地域にもよりますがニッタク以外のボールを出すと怪訝な顔されます。
っていうか自分の周りでニッタク以外を使っている人がいない。
そのぐらい現在の日本ではニッタクボールが圧倒的支持を受けています。

ラバーは「ファスターク」シリーズが人気です。
特にファスタークG-1は伊藤美誠石川佳純(現在は未使用?)など女子のトップ層がフォア面で使う定番になりました。

ニッタクは少数精鋭のバタフライ製品とは真逆の方向性で、「ニーズがあればとりあえず作る」みたいな感じ。
色んな方向性の製品があるのでカタログ見てても飽きません。

最近は剛力という重量100g、価格3万円オーバー、メインターゲットは女子、なんていう冗談みたいなラケットも人気です。
石川佳純が契約選手の代表格で長らくカタログの表紙を飾っていましたが、もう1人の看板選手の伊藤美誠へといつか表紙が変わってしまうんでしょうか。
気になります。

主な契約選手:石川佳純伊藤美誠、森薗政崇

代表製品:

「TSP」「VICTAS」 今後が楽しみなブランド

同じ会社が出している2つのブランドです。
VICTASはTSPよりもトップ選手向けという位置づけです。

ラケット売上ダントツNo.1のスワット

TSPは比較的安価なラケット、ラバーに定評があります。
特に実売4000円台の「スワット」は何年もラケット売上の1位を維持し続けています。
中1はとりあえずスワット買っておけば間違いは無いでしょう。

VICTASはトップ選手向け かっこよさげなイメージを醸成するのに成功中

VICTASはより上位の選手向けのブランドで、ここ2~3年で急激に存在感を高めてきました。
トップラバーであるV15エキストラ(V>15エキストラ)は丹羽選手などVICTAS契約の男子選手のプレーを支えています。

近年バタフライに追い付け追い越せを意識しているのか、積極的にトップ選手を囲い込み、イメージ広告も積極的に打ち出しています。
長らくミズノかバタフライが契約していた日本代表のユニフォームも、現在の男子はVICTASが入札を勝ち取っていて2020年の東京オリンピックまでの契約が決まっています。

VICTASブランドを前面に出したマーケティング力が高く、特に中高生男子に対する訴求力はかなり強くなりつつあります。
「I AM NEXT.」広告なんて、中高生の胸にもろ突き刺さるでしょう。
今までは「かっこいい枠=バタフライ」でしたが、そこにVICTASも入りつつある感じですね。
ウェアのデザインも男子に人気が出そう。

契約選手も年々増えており、丹羽孝希をはじめとして、日本のトップレベルの男子選手をバタフライ陣営から引っ張ってきています。

ただ商品開発力という点では、バタフライには遠く及ばないのが正直なところ。
V15エキストラに変わる新世代トップラバーの登場が待たれます。

主な契約選手:丹羽孝希、吉村和弘、松平賢二、木原美悠、ソ・ヒョウオン

代表製品:

「ヤサカ」 最も売上枚数が多いマークVを擁するブランド

中1からおじさんまで御用達の国民的ラバー「マークV」

ヤサカ(YASAKA)と言えば「マークV」でしょう。

1967年の発売以来、2007年ごろまでは世界中のトップ選手御用達の伝説のラバー。
現在でも日本の初心者がまず最初に張るラバーとして、売上上位をキープし続けています。
初心者を教える指導者からの支持が厚い。

もう50年以上もトップクラスの売上を維持し続けているってのは凄いですね。
ラバーもラケットも安価でキラリと光る商品を出しているイメージがあります。

その一方で、4大メーカーで最も商売下手。
マーケティング力が無さすぎて、若い子からはあまり見向きされない傾向にあります。

年配のオジサンからの支持はめちゃくちゃ高いんですが、いまだに代表的な製品がマークVでは…10年後20年後はどうなんでしょうね。
良い製品はあるのに、その魅力を伝えきれずに損してるイメージがあります。

ライガン、リーンフォースなど2018年はリーズナブルでかなり良さそうな新製品を出してきました。
反転攻勢してもらいたいものです。

主な契約選手:神 巧也、マティアスファルク(SWE)、梁靖崑(中国)、笹尾明日香
小5ぐらいまでは張本兄も契約していました。

代表製品:

ヤサカ(Yasaka) 卓球ラバー マークV アカ 特厚 MAXIMUM TA B-10 20
ヤサカ(YASAKA) (2013-06-18)
売り上げランキング: 2,143

ヤサカ(YASAKA) 卓球 ラバー ライガン B-85 アカ(20) A
ヤサカ(YASAKA)
売り上げランキング: 26,234


以上が国内の代表的な卓球専業メーカー・ブランドです。
とりあえず上記を全部抑えておけば問題ありません。

もう少し色々なメーカーを知りたい!という人は以下もどうぞ。

「ミズノ」卓球シューズではダントツのシェアで今後はラケット、ラバーも要注目

ミズノは卓球に限らず様々なスポーツを手掛ける国内大手メーカーで、卓球においても年々存在感を高めています。

シューズのシェアはダントツ。
猫も杓子もミズノのシューズ状態です。
ウェアのデザイン力も卓球専業メーカーでは無い強みを活かして評価が高く、長年日本代表のウェアを手がけてきました。

ラケットではフォルティウスFTが大島選手の活躍もありヒット中。
ラバーも表のブースターが定番になりました。
また最近では打倒テナジーを目指して高価格なQ3をリリースするなど攻めています。

主な契約選手:大島祐哉

「XIOM(エクシオン)」 圧倒的なコスパ、ヴェガシリーズ

韓国のメーカーで、マーケティング力では卓球界屈指の存在。売り方が上手い。
テンションラバーのヴェガシリーズは4000円という低価格で爆発的な人気を誇ります。
特にヴェガヨーロッパ(ヴェガヨーロ)は、初心者〜初級向けのテンションとして第一選択肢に上ることが多いです。

最近は定価4000円で他社もいいテンションを続々とリリースしており、存在感は相対的に薄れつつありますが、打倒マークVとして3200円のヴェガイントロをリリースするなど今後も要注目のブランドです。

ラバーのパッケージも中高生に受けそうなデザイン。
売り方が上手いんですよね、ホント。
ここはヤサカなども見習って欲しいところ。

主な契約選手:ヨンシク、カルデラ

代表製品:

エクシオン ヴェガ ヨーロッパ(VEGA EUROPE)
TSP
売り上げランキング: 2,099

「STIGA(スティガ/スウェーデン)」 中国ナショナルチームも御用達の木材ラケットに強みを持つメーカー

木材ラケットに強みを持つスウェーデンのメーカーで、中国のナショナルチームが御用達にしています。
クリッパーウッドなどクラシカルな木材ラケットが有名です。

最近ではカーボネイドシリーズでカーボンラケットもリリースしまくってます。
ラバーも色々と出していますがとにかくラケットがいいですね。

粘着ラバーと相性のいいラケットには定評があり、フォアに粘着を張る中国トップ選手のSTIGA率はかなり高いです。
日本では平野美宇がクリッパーウッドを使っていましたが、2019年現在はバタフライのビスカリアに乗り換えてしまいました。

個人的に1番好きなラケットメーカーです。
かっこいいしグリップが太めでしっくりきますね。
全体的にもう少し価格を抑えてくれるとありがたいんですが・・・。

主な契約選手:平野美宇、ファンジェンドン、シュシン

代表製品:

JUIC(ジュイック/日本):カジュアルな卓球ウェアが女子に人気

1970年に設立された日本の卓球メーカー。もともとは卓球用品の輸出入をしていたらしく、その名残で今でもDr.Neubauerやコニヨールの代理店としての印象が強い。

自作ラケットやラバーも出していますが、日本ではいまいち受け入れられていません。

ただ、ここはユニフォームが秀逸!
安い、かわいい、卓球っぽくないと三拍子揃っているために、女性からは絶大な人気を誇ります。
ちょっと美人なママさんはJUIC率高いです。

ちなみに設立当初は「十一屋貿易」という名前。これをもじってジュイックにしたんでしょうか?

andro(アンドロ/ドイツ):20代男子に人気の洗練されたウェア

ドイツの卓球ショップなんですが、あまりの規模の大きさにラケットもラバーも自社生産しちゃってます。

日本では「ぐっちぃさん」のWRMがご贔屓にしているようで、YouTube動画でもよくおすすめされています。個人的にはラバーもラケットもあえてandroを選ぶ必要性は薄いかなと思います。

ここはウェアがかっこいいです。
しかもめっちゃ安い。
Tシャツ風の卓球っぽくないユニフォームをたくさん出してます。
日本のメーカーもandroやJUICのようなTシャツ風ユニフォームをもっと出せばいいのにー。


ここで紹介したメーカー以外にDONICというドイツメーカーも重要です。日本ではあんまり人気がありませんが。

そして中国メーカーの存在。バタフライに対抗できるのは中国メーカーだけでしょうね。
とりあえず今回はこのぐらいで。

ブースター自由化か?

【追記】結局この記事で書いていたブースターの件の提案は撤回されたようです。
卓球王国WEB | ニュース>トピックス

ブースターがまた自由化されるかもしれません。

今年2018年の世界選手権中に行われる国際卓球連盟年次総会で「ブースター自由化」の賛否投票が行われます。
2016年のラケット素材自由化(僅差で否決)に匹敵するぐらい重大な投票になりそうです。

競技の公平性を守るためにもブースター自由化はやむをえない

現在はブースターは禁止されている。

・・・はずなのに、現実的には海外選手を中心に使っている選手だらけなんじゃないかという指摘は、もはやありふれすぎて特に話題にものぼらなくなってました。
水谷が2012年に海外選手のブースター問題を批判して、国際大会ボイコット宣言までしたこともありましたね。
ガッチガチの中国粘着ラバーで後陣から打ち抜いてくる中国選手のブースター使用は、もはや疑惑を通り越して暗黙の了解みたいになってしまってます。

個人的にはブースターが使えるようになったとしても使う気はありません。
塗るのめんどくさいし。

でも、トップ選手間で塗ってるかどうかで不公平な状況がある以上は、健康に害が無いブースターは許可して、スポーツとして公平性を保とうとするのは当然な流れのような気がします。

禁止したってグルーを塗ってるかどうかを検出できないんだったら、禁止しちゃいけないと思うんですよ。
守ってる選手とルール違反の選手で、全く違う競技性になっちゃうじゃないですか。

だから自分は消極的賛成の立場です。
健康に害の無いブースターに限っては使用を認めないと、馬鹿正直にルールを守ってる選手が割りを食っちゃう。

自由化になるとテンションラバーが強い日本メーカーはどうするのか

気になるのはバタフライを筆頭としたテンションラバーに強みを持つメーカーです。

特にテナジー。
どうなるんでしょうか。

テナジーはグルー禁止時代を見越して作られたラバーです。
2008年にグルーが禁止になってしばらくしてから爆発的に市場シェアを高めたラバー。
特に日本のトップ男子の占有率は凄まじいものがあります。

もしブースターが自由化されれば「硬めの粘着ラバーに塗って柔らかくして、食い込み&表面の粘着での引っ掛かりの両方で飛ばす」みたいな夢のラバーが作れちゃいます。

国内トップ選手の使用用具がどのように変わるのか。
またバタフライはブースター自由化でラバーの方向性を変えてくるのか。

中級レベルへの影響は?

一般中級レベルへの影響はどのぐらいあるんでしょうか。

さすがに以前のようにマークVが復権なんてことはありえないでしょう。

ただキョウヒョウ系は間違いなく人気が出ると思いますね。
一般中級レベルだとキョウヒョウは硬すぎて厳しいって人が多いでしょう。
ブースター塗ってテンションっぽくすれば、5000円6000円レベルのテンションラバー使うよりもリーズナブルで癖のある粘着テンションの完成です。

以前のように体育館や卓球場の休憩室で、ブースターを塗り塗りする人がまた復活するんでしょうかね。
あれ傍目からは正直ちょっと異様だから家でやって欲しいなあ。
使うなら絶対に健康に害が無いブースターだけにしてもらって、他の人に迷惑かけないようにしてもらいたいです。


投票は5月1日。
はたしてどうなるんでしょうか。

2018春の新製品

自分が把握している2018年春の卓球新製品の中でも気になるラバー、ラケットをまとめてみます。

ライガン(ラバー、3700円、ヤサカ)

こっちでも書いたライガン。
卓球王国ランキングでもTOP10入りの常連となりそう。
pingpong.hatenadiary.jp

リーンフォースシリーズ4種(ラケット、9000円、ヤサカ)

ヤサカがインナーカーボンラケットを4種類同時リリースしてきました。
バタフライのインナーフォースと名前似てますね汗

最注目はアラミドカーボンを使ったリーンフォースACです。
インナーフォースレイヤーALCの対抗場となるか?と期待です。

そして全ラケット9000円ってのが嬉しいですね。
ヤサカは他社と比べてもリーズナブルな価格設定を貫いています。

ヴェガツアー(ラバー、5000円、XIOM)

ついにヴェガも5000円台に突入です。
硬度45度
DF・・・引っ掛かりを高める
サイクロイド・・・上位オメガに搭載されている回転性能アップ技術らしい

こんな感じですね。
定価5000円といえばロゼナの独壇場になりつつあるので、ヴェガツアーがどこまで受け入れられるか。

ヴェガDEF(ラバー、4400円、XIOM)

DEF=ディフェンスってことでカットマンラバーです。
硬度57.5度。

XIOMにはDF=ダイナミックフリクションって技術もあって、これはプラ対策として引っかかりを高めた技術です。
DFをディフェンスと勘違いしてしまう人がいるみたいなんですが、DEFの登場で余計に混乱しそう。

ついにヴェガシリーズも13個目のラバーとなりました。
さすがに多すぎませんかね?汗
公式サイトですらイントロをまだ掲載してないし・・・。

ファクティブカーボン(ラケット、6800円、ニッタク)

定価4000円ラバーとしてはヴェガヨーロと並んですっかり初中級向けテンションとしての地位を確立したファクティブ。
そのファクティブと相性抜群!というラケットらしいです。

「フライアットシリーズに対するフライアットカーボン」と同じコンセプトですかね。
ウッドエッヂガードを搭載しているところも同じだし価格も6800円。

フライアットカーボン:82g、板厚6.0mm
ファクティブカーボン:82g、板厚6.6mm

ファクティブの方が板厚が厚めです。

その他

TSPからスーパーヴェンタスも出ます。
ヴェンタス系は一切使ったことが無いので詳細は不明。

バタフライからは何も出ないんでしょうか。
ちょっと残念。

新製品の中で王国ランクの常連に入ってきそうなのは、ライガン・リーンフォースACの2つだけかな。