トレ球の定番になる?TSP CP40+トレーニングボール
「TSPのプラスチックボール」と聞くだけで眉をひそめる人もいるぐらい、プラ時代のTSPボールの評判は散々でした。
実際問題、初期の中国製はひどかった。
ブレるし、打感は良くないし、打っていて楽しくない。
そんな状況下でTSPがCP+40という安価なボールをリリースしてきました。
・CP+40 3スターボール
・CP+40 トレーニングボール
3スターの方は前からあったのを1球160円と価格改定。
まあこれは正直あまり興味は無いです。
自分の地域的にニッタク以外の試合球は使われないので。
要注目はCP+40 トレーニングボールの方ですね。
すでにネットでは実売価格が1球50円程度になってます。
安い!安いぞ!
セール時には40円台に突入しそう。
そこそこの品質であれば、部活レベルのトレ球は一気にCP+40になるかもしれませんね。
プラになってからどこの学校でもトレ球のやりくりが大変で、顧問の先生はいつも暗い顔してました。
40円台なら遠慮無く多球練習できそうですね。
CP+40は打ったこと無いんですが、ネットのレビューを見る限り前のよりは硬めでニッタクにちょっとだけ近づいたとのこと。
素材は一応ABS樹脂なので、少なくとも前のよりはマシなはず。
もし打つ機会があれば追記します。
ライガン、3700円。ヤサカから久々のヒットラバーの予感。
ヤサカから2018年3月に発売される新ラバー「ライガン」。
かなり売れそうな気がします。
- 3700円。安い。正義。
- 重量は不明 軽いと思う
- 42.5度
- 弾みのカタログ値はマークVと同じだけど明らかにもっと弾む
- 柔らかくて食い込んで回転かける感じ
- 初級だったら両面OK
- 中級だったらバック
- ライバルはヴェガヨーロ、ファクティブ
もしライガンが4500円ならさっぱり売れなかったでしょうし、4000円でも知る人ぞ知るラバーにしかなれなかったかも。
3700円って値付けが絶妙ですね!
消費税8%で2割引きなら3196円です。
中学生の2枚目以降にいいんじゃないでしょうか。
ヤサカのラバーと言えば初心者向けのマークVに、中上級者向けのラクザシリーズが存在感ありますが、それ以外はちょっと弱いイメージがありました。
そこに初級〜中級向けの安価なテンションラバーとしてライガンを持ってきた。
ヴェガヨーロを食う可能性すら秘めてます。
しかもヴェガより安い3700円。
ライガン、かなり売れる予感です。
ニッタクのラバー
ニッタクと言えばボール。
特に今のプラ混乱期時代では絶大な信頼感で、普通の趣味レベルでやってる社会人でニッタク以外のボールで練習している人はほとんど見かけない。
じゃあニッタクのラバーはどうでしょう?
ぶっちゃけちょっと地味なイメージがあった。
でも最近の卓球王国ランキングではトップ10のうち半数近くがニッタクで占められている。
2015年1月
3年前の裏ラバーランキングを見てみる。
テナジー05(バタフライ)
テナジー64(バタフライ)
テナジー05FX(バタフライ)
ヴェガヨーロ(XIOM)
ラクザX(ヤサカ)
マークV(ヤサカ)
ラクザ7 ソフト(ヤサカ)
テナジー80(バタフライ)
ファスタークG-1(ニッタク)
ヴェガアジア(XIOM)
・メーカ別ランクイン数
バタフライ:4
ヤサカ:3
XIOM:2
ニッタク:1
となっている。
TOP10にニッタクは1つしかランクインしていない寂しい状況だった。
2018年1月
現在のランキングはどうか。
ニッタクの躍進っぷりが伺える。
ファスタークG-1(ニッタク)
ロゼナ(バタフライ)
テナジー05(バタフライ)
ヴェガヨーロ(XIOM)
ファスタークC-1(ニッタク)
マークV(ヤサカ)
ファスタークS-1(ニッタク)
V>15 エキストラ(VICTAS)
ファクティブ(ニッタク)
ラクザ7 ソフト(ヤサカ)
・メーカ別ランクイン数
ニッタク:4
バタフライ:2
ヤサカ:2
XIOM:1
VICTAS:1
ニッタクは4つもランクイン。
この月に限らず、ファスタークのG-1、C-1、S-1が安定してトップ10に入り続けているし、4000円台のテンションラバーとしてヴェガシリーズを狙い撃ちしたファクティブも常時トップ10に入るようになった。
この月はランクインしていなけどフライアット スピンもトップ10の常連に近い。
月によってはフライアット スピンをいれて5つがニッタクの時もある。
3200円の今時の高弾性入門ラバーが待たれる
あとは3200円でマークV以上の性能を持った入門高弾性ラバーが出れば、ラインナップ的には完璧に近いですね。
トップ層:ファスタークG
中上級:ファスタークC、S
初中級:ファクティブ、フライアットスピン
入門: ←ここがイマイチ弱い
入門者が貼るラバーと言えばマークVが圧倒的に売れていて、その対抗場として2017年に発売されたヴェガイントロは売上ランキングにはあまり入ってこない。
そのぐらいマークVが圧倒的な存在感を誇ってるわけですが、ニッタクにもここに挑戦して欲しいところです。
セレロウッドはインフィニティ系。オルエボとは全然似ていない。
2017年に国内でも発売されたSTIGAのセレロウッド。
「オールラウンドエボリューションのステップアップに」みたいな売り文句がついているけれど、自分はあまり似ていないラケットだなと思う。
STIGAの中で似ているのはインフィニティVPS。
2枚目に硬い板を挟んだVPSテクノロジーとやらをどちらも搭載しているし、打感はそれなりに似ている。
インフィニティのカチカチな感じをだいぶ和らげた感じが、セレロウッド。
球離れは早い。
さらに、セレロウッドは板厚が5.5mmと薄いのでしなりもある。
ただ5.5mmから想像するほどはしならない。
オルエボとは全然違う系統なんだよなあ…。
ちなみにオルエボのステップアップという売り文句は日本のSTIGAカタログにしか書かれておらず、海外のカタログでは確認できません。
オルエボのステップアップをSTIGAラケットで選ぶなら、色々すっ飛ばしてクリッパーウッドに行くしかないのかなと思います。
オルエボとクリッパーウッドの中間ラケットがあればいいんですけどね。
本物の個性の作り方〜手塚崚馬選手に学ぶ〜
「個性を出したくて粘着貼ってます」
「個性を出したくて極薄にしました」
わりとよく聞くフレーズですね。
自分の殻を破りたくて、道具で個性を演出する人。
あんまり強くない中高生や、道具マニアの20代〜30代の男によくいる傾向。
何を隠そう自分もこういうタイプです…。
本物の個性の作り方
2017年の全中男子シングルス王者、手塚崚馬(中3)。
中1の時の全中で3位に進出するも、その後伸び悩んだ手塚君は「個性」で勝負することを選ぶ。
エリート男子の王道、両ハンドドライブ型を捨てて、前陣ミート型に転向しちゃったのだ。
今時は国内トップレベルのジュニア勢ではまず見られない珍しいスタイル。
なお手塚君本人が考案したわけではなく、明徳義塾中の監督の勧め。
80年代に中国代表だったタン・イという選手を参考にしたそう。
監督からの提案を受け入れ、前陣スマッシュを極める決意をした手塚君。
徹底して前陣を死守して、上から叩くスタイルをひたすら練習でやり込む。
そうして作り上げたスタイルが最後となる全中で爆発。
愛工大附属に5連続で勝利し、見事頂点に立っちゃいました。
これぞ本当の「個性」の作り方だなあと感心する。
ラバーをちょこっと変えたとか、戦術を変えたとか、そんな安易な個性ってあんまり通用しないですよね。
手塚君のように、競技人生をかけたスタイル変更こそ、本物の個性になる。
勝利に繋がる本物の個性になる。
そんな印象を受けました。
最強の2018年世界卓球日本代表を考える
2018年世界卓球選手権ハルムスタッド大会の最強の日本代表布陣を考えてみたいと思います。
男子
2016代表からは吉村兄が抜けて、張本が入った感じです。
1試合だけ出る枠を、丹羽か大島が争う感じでしょうか。
2016年の時はVICTAS移籍直後でラバー変更の影響もあり丹羽は絶不調。
トーナメントに入ってからは大島がCになり、丹羽リザーブに甘んじていました。
今回は順当に丹羽でしょう。
あっさり決まっちゃいましたね。
とにかく張本君の登場が大きいです。
若いエース張本、精神的支柱水谷、大物食い丹羽。
この布陣ならもしかしたら中国にも…と思わせてくれるワクワク感ありますよね。
女子は悩ましい
まず石川、平野、伊藤は当然確定。
残り2人は順当にいけば早田、加藤美優かな。
世界ランキング的にもこの5人が上位です。
ここまでは簡単。
試合に出る3人も基本は石川、平野、伊藤でしょう。
で、誰がCに回るかが難しい…。
ちなみに2016年はこんな感じでした。
A 石川
B 福原か伊藤
C 伊藤か福原
福原と伊藤が試合ごとにBとCを入れ替わってましたね。
予選ではずっと福原がBだったんですが、確か予選最終戦ドイツで2点落としちゃって、そこから決勝トーナメントは伊藤がBになったはず。
決勝の対中国はまた福原がBに戻ってました。
まあとにかく石川という絶対エースがいましたからね。
2016世界卓球もリオも、石川の存在感は抜群でした。
でも今は状況がガラッと変わりました。
石川、平野、伊藤は甲乙がつけづらい存在になっちゃってます。
中国に勝てるかどうか、という観点で考えたら以下かな。
勝てる可能性がほんの少しでもあるのは、平野と石川でしょう。
A 平野
B 伊藤
C 石川
ただ、全体的な安定感で考えると、石川はまだまだ2点出て欲しいし気もする…。
相当悩ましいですね。
過去最高に人材が豊富な日本女子ですが、絶対的エースがいないのが心配です。
卓球レポート最後の表紙は誰が飾るのか
卓球レポートの休刊が迫っています。
休刊は2018年4月号(3月20日発売)。
現在発売されている岸本選手が表紙のは2018年2月号。
あと2号で休刊です。
3月号は今年度の全日本関係の表紙だと思うので、
気になるのは最後の4月号の表紙が誰になるのかというところ。
何と言っても歴史ある卓球レポートの最終号です。
編集者は、日本の卓球界へのメッセージを込めるんじゃないかなと。
適当な人選はしないでしょう。
個人的な予想は、水谷と張本のダブル表紙。
これまで日本の男子卓球を孤軍奮闘で支えてきた水谷。
名実共に日本のエースとなり、打倒中国を見据える張本。
同じバタフライ契約のこの2人こそ、最後の表紙にふさわしいでしょう。