本物の個性の作り方〜手塚崚馬選手に学ぶ〜
「個性を出したくて粘着貼ってます」
「個性を出したくて極薄にしました」
わりとよく聞くフレーズですね。
自分の殻を破りたくて、道具で個性を演出する人。
あんまり強くない中高生や、道具マニアの20代〜30代の男によくいる傾向。
何を隠そう自分もこういうタイプです…。
本物の個性の作り方
2017年の全中男子シングルス王者、手塚崚馬(中3)。
中1の時の全中で3位に進出するも、その後伸び悩んだ手塚君は「個性」で勝負することを選ぶ。
エリート男子の王道、両ハンドドライブ型を捨てて、前陣ミート型に転向しちゃったのだ。
今時は国内トップレベルのジュニア勢ではまず見られない珍しいスタイル。
なお手塚君本人が考案したわけではなく、明徳義塾中の監督の勧め。
80年代に中国代表だったタン・イという選手を参考にしたそう。
監督からの提案を受け入れ、前陣スマッシュを極める決意をした手塚君。
徹底して前陣を死守して、上から叩くスタイルをひたすら練習でやり込む。
そうして作り上げたスタイルが最後となる全中で爆発。
愛工大附属に5連続で勝利し、見事頂点に立っちゃいました。
これぞ本当の「個性」の作り方だなあと感心する。
ラバーをちょこっと変えたとか、戦術を変えたとか、そんな安易な個性ってあんまり通用しないですよね。
手塚君のように、競技人生をかけたスタイル変更こそ、本物の個性になる。
勝利に繋がる本物の個性になる。
そんな印象を受けました。