東京オリンピック選考レースを予想[男子編](2019年1月現在)

男子

◎ 張本
○ 水谷
○ 丹羽

△ 吉村和弘
△ 大島

穴 吉村真晴
大穴 上田
浪漫枠 宇田君、平野



よほどのことが無い限り張本、水谷、丹羽のBIG3で決まりなのが男子。

張本は確定

特に張本はもう確定でしょう。2019年1月のランキングでは自己最高の3位。今年の世界卓球でメダルでも取ろうものなら、1位はファンジェンドンがいるので無理としても、世界ランク2位でオリンピックを迎えることは十分可能な位置につけてきました。

2番手グループに水谷、丹羽

全盛期は確実に過ぎつつある水谷ですが、まだまだ粘りそう。東京まで1年半、どれだけ実力を維持できるか。Tリーグでも平野に敗れるなど、以前では考えられなかったような取りこぼしが目立ってきたのが不安材料です。

前々記事でも紹介したように、水谷は2018年の世界卓球団体戦のポイントが2000加算されるという有利なポジション。シングルス2枠が取れるかどうかは微妙ですが、団体3枠には入ってくるでしょう。

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丹羽も淡々とポイントを稼いで上位をキープしています。2017年の世界卓球ドイツ個人戦の2100ポイントが失効するので、今年の個人戦でどれだけ稼げるかですね。2017年は地元オフチャロフを破るなど快進撃がありました。今回はどうなるか。

第3集団には吉村和弘と大島をあげたい

BIG3の水谷、丹羽を脅かす可能性がある第3集団に、張本を除けば伸び率No.1っぽい吉村和弘と大島をあげます。

特に吉村和弘への期待度は個人的に高いです。2018年はワールドツアー優勝に加えてTリーグでも印象深い勝利をあげました。本格派の両ハンドでスケールが大きい。ドカンと突き抜ける可能性がある選手だと感じています。

「永遠の日本5番手」みたいなポジションになりつつある大島。この選手も派手なラリーで好きな選手なのですが、世界ランクは30位前後から突き抜けることができません。

リオオリンピックでは当時3番手のマツケンを同級生の吉村真晴と共に猛追し、残念ながら吉村には代表の座を譲ったという苦い過去があります。わずかの差でかたや銀メダリスト、かたやリザーブ。その悔しさを2019年に晴らせるか注目です。

穴、大穴

リオ後にバタフライイチオシ選手としてプッシュされたのも過去の話。急に日本代表から姿を消した吉村真晴でしたが、堅実にワールドツアーでポイントを稼ぎ、現在4番手にまで上げてきました。2015〜2016年頃に一斉を風靡したアップダウンサーブが他の選手には対策されて強味を失い、「もう終わった」みたいな言われ方をしていたことを考えると急激な復調っぷりです。個人的にも吉村真晴がここまで戻してくるとは思いませんでした。

弟の和弘が2019年は大ブレークする可能性がある中で、兄ちゃんとして銀メダリストとして負けるわけにはいかないでしょう。兄弟でオリンピック枠を争うようなことになれば、見ている側は大盛り上がりです。

大穴として上田仁。協和発酵キリンをやめてプロに転向し、岡山リベッツのエースとしてダブルスにシングルスに大活躍の1年でした。世界ランクは30位台なので3番手に食い込む可能性が十分にありますが、どうなのか。

浪漫枠

まあ無理だろうけど、この選手が入ったらいいなあ〜という浪漫枠(ろまんわく)には2人。宇田君と平野友樹。

宇田幸矢は高校1年生(2019年度に2年生)のエリートアカデミーの選手。張本の1つ上。前陣でライジング気味に打つバックハンドがえぐい選手だったけど、段々と身体も大きくなってきた後ろからも打つようになってきた。将来は日本代表に食い込む人だとは思うけれど東京に間に合うかどうか。

偉大なメダリストの姉を持つ平野友樹も2019年に注目したい選手の1人。年齢的に大きな上積みは無いかもしれないけれど、2018年下半期の活躍っぷりは特筆に値するものがあります。

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まとめ:張本以外はまだわからない

張本が完全に抜きん出た状態で始まった2019年のオリンピック選考レース。張本はもうシングルス2枠入りが確定でしょう。

残りの2枠をめぐって日本男子卓球界の仁義なき選考レースが始まります。どの選手も怪我なく全力を尽くしてくれることを期待しましょう!