日本代表の序列推移(2017年1月→2019年1月)
ちょうど1年ぐらい前に以下の記事を書いていました。今年の状況も踏まえて、2年間の序列推移を見なおしてみたいと思います。
男子
2017年1月
水谷
丹羽
吉村兄
大島、松平健太
張本
2年前の2017年1月はこんな感じでした。半年前に行なわれたリオオリンピックの状況とほとんど変わってないですね。
水谷、丹羽のツートップにちょっと差があってリオメンバーの吉村真晴が続く。その次に大島、マツケン、そして張本が日本代表を伺うポジションに入ってきました。この時点で張本は中1。
2018年1月
水谷
張本
丹羽
大島、松平健太
森園、吉田雅己、上田、吉村兄弟
2018年1月では張本が大出世で水谷に次ぐレベルに。ちなみにこの時点ではまだ全日本は優勝していません。今のBIG3である水谷張本丹羽はすでに1年前にできていたことになります。
大島、マツケンが4番手5番手を争い、その下に森園らが続く陣容でした。
2019年1月
張本
水谷 丹羽
大島、上田、吉村真晴、吉村和弘
森園、吉田雅己
さらに1年が経過して、張本のエースの座は揺るぎないものとなりつつあります。全日本で水谷を下し、ジャパンオープンでは張ジーかを下して優勝。そしてグランドファイナルでは中国ベストメンバーが参加していたにも関わらず優勝。現最強ファンジェンドンを直接下したわけではありませんが、かなりの快挙でしょう。
Tリーグでも獅子奮迅の活躍でシングルスは勝ち頭を独走しています。まだまだ感情的にムラがあって、たまにプッツン気持ちが切れているのが心配ですが、もはや完全にエースの座を手中に収めた感じがします。水谷、丹羽に差をつけての序列トップになりましたね。
続くのが水谷・丹羽。水谷はちょっと取りこぼしが増えてきて心配です。
その下に大島らがずらーっと並ぶ感じで、長らく4~5番手をキープしていたマツケンがトップ10からもいなくなってしまった感じです。
女子
2017年1月
石川
伊藤
平野佐藤 橋本 早田 加藤 浜本
2年前は石川がまさに女王。ダントツでした。それに続くのが伊藤平野の黄金世代。
2018年1月
平野 石川
伊藤
早田
加藤
佐藤 橋本
2017年に平野が大ブレークしたのをきっかけに、平野・石川が序列トップに、伊藤が続く感じの序列。
2019年1月
伊藤 石川
平野
芝田加藤 早田
佐藤
橋本 長崎
伊藤が全日本3冠、世界卓球団体戦でリュウシブン撃破、スウェーデンOPで中国トップ3を撃破で優勝など好調の1年でした。世界ランクでは石川3位、伊藤が7位と差がありますが、この二人は甲乙がつけづらい。安定感があるのは石川だし、大物食いの可能性があるのは伊藤。ということで同列で序列トップに。
ちょっと苦戦が続く平野は3番手。そしてその後ろにひたひたと芝田沙季が迫ってきています。去年の今頃は完全にノーマークの存在でしたが、15位にまで上げてきました。平野との直接対決も2連勝中。
平野と芝田の世界ランクがひっくり返るかどうかが2019年の注目ポイントです。
加藤は「永遠の5番手」ポジションをキープしつつあります。突き抜けられるかどうか。そして怪我の影響もあり世界ランクを大幅に下げてしまった早田もポテンシャルでいえばもっと上を狙える選手です。2人にとっては勝負の年ですが、相当なブレークが無い限りはトップ3に追いつくのは難しいでしょう。
カットマンの佐藤と橋本は…評価が難しんですよねえ。中堅選手はカット打ちを苦手とする人が多いのでわりと堅実にポイントは積み重ねられるみたいですが、トップ選手には全く勝てないっていうのがプラボール時代のカットマンのポジションです。だからわりと世界ランクは上の方まで来るんだけど、そこからの突き抜けがまず無い感じ。
世界ランクだけでいえば佐藤は日本4番手ですが、ここから多分上がるのが難しい。ということで序列としてはちょっと下になっちゃいます。
まとめ
こうやって2年間の序列推移を見ると、張本以外はそこまで劇的な変化はないですね。女子は石川が相変わらず世界ランク日本女子トップをキープしていますし、水谷も徐々に衰えを感じなくもないですがまだまだ一線級です。
ただ卓球って落ちるときはガクッと落ちる。石川は年齢的に大丈夫でしょうが、水谷は今年の6月で30歳。急激に成績が低下するようなことは無くはないです。
水谷に変わるニュースターを見たい気もするし、東京オリンピックまでは水谷が引っぱって欲しい気もします。
さあ来年2020年1月に、この序列記事を書く頃にはオリンピックの選考レースも終わっています。この1年間は日本卓球界にとって重要な1年になるでしょう。めざせ東京オリンピック金メダル!