福原愛、引退。
愛ちゃんが引退した。
正確に言うと「正式に引退」した。
2016年のリオが終わって、しばらくしての結婚発表、出産。
この時点で自分は愛ちゃんが現役復帰することはまず無いだろうなと思っていた。
復帰を前提、という発言はあったけど事実上の引退と自分は捉えていた。
もし日本女子の顔ぶれが10年前のレベルなら、愛ちゃん復帰は十分にあったはず。
でも今はレベルが上がり、石川・伊藤・平野の3強に加えて下のグループもひしめき合っている。
愛ちゃんが現役復帰しても、2020年の東京オリンピック3枠はもちろん、世界選手権代表5枠に入るのもどうだったか。
厳しいだろう。
いやいや愛ちゃんだったら5枠には入ったかもしれない。
でもそれは家庭を犠牲にして選手として100%に近いぐらい打ち込めば、という条件がつく。
子供がいる身で、結婚前と同じぐらい選手として練習するのは、色んな犠牲が伴う。
現役復帰して欲しいという気持ちもある一方で、「これだけ日本卓球界を引っ張ってきたんだから、これからは休んで自分の幸せだけ追及して欲しい」という気持ちの方が自分は強かった。
とても嬉しく感じるのと同時に、知らない内に私自身で勝手に感じていた肩の重みが、すっと抜けるような感覚があり、私が選手としてできることはやり切った、頑張り抜いた、という思いが強くなり、自分が選手としての立場でやるべき使命は果たせたかな、と感じるようになりました。
もう私が選手として卓球界を引っ張っていかなくても大丈夫、後輩たちがさらに飛躍し、日本代表として頑張ってほしい、という想いです。
だからこそ、この引退宣言を見て嬉しかった。
もう頑張らなくていいんですよ。
当面は伊藤とか平野とかが頑張ってくれるでしょう。
ストイックに練習に打ち込み、日本卓球界の期待を背負い、打倒中国を目指す新世代の面々は揃っている。
その若い面々を引っ張る石川佳純も顕在だ。
Tリーグが盛り上がれば10年20年スパンで強化が進むだろうし。
愛ちゃんは日本卓球界のために、あまりにも自分の人生を犠牲にして頑張りすぎた。
もう100%自分と自分の家族のためだけに生きて欲しいなあと強く思います。
これからは眉間にシワを寄せることなく、100%笑顔で卓球と関わって欲しいものです。
お疲れ様でした。
目玉選手のほとんどが流出した日本卓球リーグはどうなってしまうのか
いよいよ開幕するTリーグ。
その影で目玉選手の大半がTリーグに流出してしまった「日本卓球リーグ」の行方が気になる。
Tリーグへの移籍があるとしても、もう少し緩やかな形になると思っていただけに今の現状は驚き。
女子
日本生命
まずは日本生命がチームごとTリーグに参戦して、事実上日本卓球リーグからは脱退してしまった(形式上は休会中)。
これが最大の衝撃。
日本生命といえば女子の日本卓球リーグをぶっちぎりでリードする存在。
メンツ的にも日本代表クラス揃い。
平野、早田、森さくら、前田、石垣。
このメンツが全部Tリーグに移籍しちゃった時点でほぼ趨勢は決まった感じ。
男子
男子の代表クラスは全員Tリーグって言ってもいいぐらい。
水谷、張本、丹羽の3強をはじめとして大島、吉村兄弟、松平兄弟、上田、森園、吉田、村松、岸川などそうそうたるメンツ。
他にも張一博、平野友樹、田添兄弟あたりも含めて、もう根こそぎTリーグって感じ。
男子は海外メンツが女子より強くて豪華。
ここまで揃うとは思わなかった。
ここまで圧倒的に差がついてしまうと、企業としても宣伝効果がほぼ無くなってしまう。
来年以降チームごとTリーグに加入するところもあるかもしれないけど、企業の規模的に絶対無理なところもたくさんある。
クローバー歯科とか。
どうなってしまうのか日本卓球リーグ。
平野美宇、東京オリンピックまさかの落選はあるのか?
久々の更新。
2018ワールドカップの準々決勝で平野美宇vs石川佳純が実現。
石川佳純の完勝だった。
1年前の時点では「平野美宇が日本のエース」であり「2020年東京オリンピックのシングルス2枠確定」といった感じの空気だった。
平野美宇、伊東美誠がシングルス枠。
石川佳純と早田ひなが団体1枠をかけて争う。
大穴で加藤、佐藤、橋本。
こんな感じの空気でしたよね。
2018年9月のランキングは以下の通り。
4位 石川
7位 伊藤
9位 平野
14位 佐藤
16位 芝田
24位 加藤
25位 早田
平野はランキング3番手で、このままいくとシングルス枠は石川、伊藤になってしまう。
この2人が今後大崩れするのは考えづらい。
しかも下から芝田が強烈に突き上げてきている。
加藤も早田も虎視眈々と3番手を狙っている。
まさかの女子3番手すらキープできないという可能性も0ではなくなってきた?
…という空気が出てきてるのは事実。
芝田沙季という強烈な突き上げ
特に芝田沙季にワールドツアーで2連敗したのは衝撃的だった。
2018韓国オープンで2-4、チェコオープンで3-4。
ちなみにその前の全日本ではフルゲームデュースまでもつれて4-3で何とか勝利。
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っていうか朱雨玲に勝っちゃう芝田沙季が凄いんだけどね。
芝田は日本女子では中堅どころをずっとキープすると思っていただけに驚いた。
ミキハウスだし、試合中の気迫あふれる姿勢からも平野早矢香2世的な感じ。
プレースタイルは全然違うんだけど。
世界ランキングも猛烈に上がってきてるし、面白い存在になってきた。
まさかの3番手もある。十分ありうる。
個人的には平野がシングルス獲って欲しい。
好きな選手だし。
でも予断を許さない感じになってきた。
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【世界卓球2018】合同チームに勝利して事を丸く収めた日本女子
やってくれました日本女子!
まさかの韓国・北朝鮮の合同チーム結成という事態を、勝利によってうまく収めてくれたと思います
これでもし日本が負けてしまっていたら、確実に問題は尾を引いてしまっていたはず
大会前の合同チームだったら問題はなかった
実際、1991年には韓国・北朝鮮が合同チームで世界卓球団体戦に挑み、中国を破って世界一になったこともありました
未だに語り継がれるアメリカと中国のピンポン外交など、これまで卓球が西側諸国と東側諸国との架け橋になっていた側面はありましたから、大会前の合同チーム結成であればおそらく誰を文句言わなかったと思います
ただ、大会中にチームが合併してしまうというのはさすがに筋が通っていません
国際卓球連盟は悪しき前例を作ってしまったと言えます
今後も大会中に中国と香港や台湾が合同チームを作ったり、ウクライナとベラルーシのような旧ソ連諸国が合併したりなんてことも…それはさすがにないか笑
まああんまり色々言ってもしょうがないんですけども、とにかくこの無茶苦茶な状況を日本女子が勝ってくれたことで丸く収まった感が強いです
もし負けちゃっていたらこの超法規的措置に対して批判は更に大きくなったでしょうし、合同チームを作った側も後味が悪くなってたかもしれない
日本の卓球界と韓国・北朝鮮の間にも軋轢が生じていたと思います
石川佳純vsキムソンイ
いやあ感動しました
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リオ女子シングルスでキムソンイに敗れて悲願のメダルを逃した石川だけに、試合前のコメントを見ていても超気合入っているのはわかりました
そんであの試合ですからねえ
夜だけど友達と思わず大きい声で応援しちゃいました
最終ゲームだけで3度のエッジ
さらにキムソンイの本当にカットマンかよというえげつない回り込みフォア
石川はよく耐えたと思います
まあ石川が負けたとしてもチーム全体としては勝っていたでしょう
ただ、リオオリンピックの因縁の相手、さらに合同チームというアクシデントも重なった試合のキャプテンですから、もし負けてしまっていたら石川自身大きなダメージを受けていたはずです
これで何もモヤモヤしたものがなく中国戦に挑めるんじゃないでしょうか
中国には勝てるのか
準決勝で丁寧がストレート負けするという衝撃を目の当たりにすると、もしかしたら…という期待が沸々と湧き上がってきています
去年の世界選手権で優勝した後の丁寧は足の怪我などもあり、イマイチ精彩を欠いているように見えます
もしかすると決勝では丁寧はエース2点使いではなく、3番に起用される可能性もあるでしょう
だからといって戦力がそこまで落ちないのが中国の凄みだし、対戦相手としてはつらいところなんですが…
日本のオーダーはこれまでとほぼ同じでしょう
伊藤・石川の2点使い、3番手に平野の布陣
個人的には伊藤・平野の2点使いでもいいんじゃないかと思っています
中国から3点取らなければいけないということを考えると、平野の爆発力にかけるしかないのかなと
ここのところ調子悪かった平野ですけどなんとなくやってくれる気がします
決勝は本日5/5 21:30(日本時間)に開始です
放送は21:00から
歴史的な瞬間を期待して待ちたいと思います!
大会中に韓国・北朝鮮がまさかの南北合同チーム結成
大会中ってところに驚きを隠せません。
世界卓球2018、準々決勝の試合直前に対戦するチーム同士が合併するという珍事が起こりました。
大会前に合同チームならわかります。
この間の平昌オリンピックでもありましたし。
でも「大会中」ってのはさすがに他の競技含めて前例が無いんじゃないでしょうか?
しかも対戦相手が日本なので厄介なことになっちゃった。
戦力は間違いなくアップ
戦力的には間違いなく強くなっています。
韓国側…徐孝元(セオ・ヒョウオン)
北朝鮮側…キムソンイ
このエースカットマン2名は間違いなく出場でしょう。
残り1人は韓国の梁夏銀でしょうか。
(追記:北朝鮮はキム・ナムへ、チャ・ヒョシム、キム・ソンイ。韓国は梁夏銀、田志希がベンチ入り決定だそうです。徐孝元は外れる。合同チームで世界ランクは最高位なのに、本人は納得するんでしょうか?うーん…。)
やっぱり警戒すべきはキムソンイです。
日本の卓球ファンなら誰しもが忘れないリオのシングルス。
石川佳純を初戦で、福原愛を3位決定戦で破って銅メダルを獲得した強敵カットマン。
北朝鮮は国際試合にあんまり出ないので世界ランキングは低いですが、厄介極まりないです。
ただ、日本女子はリオの後にカットマン対策をかなりやりこんできました。
石川佳純もキムソンイにリベンジしてるし、伊藤も上手い。
この2人が2点使いされてる以上は大丈夫だと思います。
勝てるはず。
日本が勝たないと揉める可能性がある
正直言って、大会中にこういうことはやらないほうがいいと思う。
もちろん朝鮮半島の状況が改善すれば日本の安全保障上のネックが1つ消えることになるわけで、それは大歓迎です。
スポーツが平和を演出することもアリなのかもしれません。
ただ、あまりにも超法規的すぎる…だって大会中ですよ。
超法規的措置は100歩譲っていいとしても、そのチームが勝っちゃうと絶対こじれます。
特に対戦相手が日本ということで、もし日本が負けてしまえばこの問題は国内では尾を引きそうです。
ネットを中心に荒れまくるでしょう。
卓球をネタにして荒れているのは見たくないです。
だからこそ日本が勝って、全て丸く収めて欲しい。
そう願っています。
追記:選手や卓球連盟関係者のコメント
私達は練習の成果を披露しに来た。その最高の舞台が対中国戦だ。棄権して帰るわけにはいかない。
— 宮崎義仁 (@donata_japan) 2018年5月3日
宮崎さんも色々と思うところがある模様。
【女子団体】ウクライナ戦の監督・選手インタビュー|卓レポ.com
平野 (統一コリアのことを聞いて)すごいびっくりして、途中でそんなのあるんだと思って。急に仲良くなったんだと思ったんですけど、相手に勝つということは一緒なので明日も勝ちたいです。石川 大会が始まる前からではなく、いきなりの統一チームということで正直、すごく驚きもあります。(中略)キム・ソンイとの対戦は楽しみにしています。ワールドカップでは勝ちましたが、やはり世界選手権でリベンジしたいという気持ちがあるので、何回やってもリベンジという気持ちで戦おうと思っています
伊藤 明日は統一チームですが、私は楽しみだな、面白そうだなと思っているので、早く試合をしたいなという気持ちです。
3人の個性がそのまんま凝縮されてるコメントになってます。
平野の「急に仲良くなったんだ」ってコメント最高笑。
石川はやっぱりキムソンイを強烈に意識してるようです。ぜひ石川vsキムソンイが見たい。
そして伊藤はやっぱり頼もしい。
この3人ならやってくれるでしょう!
卓球王国 (2017-09-14)
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世界卓球2018をLIVEで見たいなら「Paravi」
今現在男子イングランド戦が行われていますが、地上波BSともに中継なしです。
悲しい。
でも「Paravi」というサイトなら全試合生中継してくれるそう。
2018年4月スタートのTBSやテレ東関係の会社が出資して作られたサービスだそうです。
一部の過去の試合は無料で見られますが、LIVEを全て見るには月額925円(税抜き)。
ただし登録した月は無料お試し期間なので、今登録すると5月31日までは無料!
6月1日になった時点で有料になっちゃいます。
予選も全てLIVEで見たい人は登録してもいいかも。
世界卓球2018、日本は中国に勝てる可能性があるのか?
いよいよ今年も世界卓球の団体戦が始まりました
2000年以降で史上最高との呼び声も高い男女の卓球日本代表
日本代表が中国に勝てる可能性は何パーセントぐらいあるのでしょうか?
50%?それとも30%でしょうか?
現実は厳しい
実際は5%にも満たないと私は思っています
そのぐらい中国の壁は果てしなく高い
団体戦で中国に勝つというのはもはや不可能なんじゃないかと思ってしまうぐらいのハードルの高さです
男子は20回ぐらい団体戦すればもしかしたら一回勝てるかもしれないと期待させられるだけの顔ぶれになりました
なんといっても怪物張本くんの登場が大きいです
これまでは中国から勝ち星を取れる可能性があるのは事実上水谷だけでした
そこに水谷より中国に勝つ可能性がある張本くんが登場したことにより、もしかしたらという期待感を抱かずにはいられません
特に世界卓球の直前に日本で行われたアジアカップで、まさかまさかのファンジェンドンに対しての勝利は驚きました
そのような番狂わせは本番では起きることは考えづらいです
しかし張本くんだったらなんとかなるんじゃないかという期待感はふつふつと湧き上がってきます
それでも勝率は男子で5%、女子はさらに低いと考えています
なぜでしょうか?
平野美宇がアジア選手権で中国トップ3を立て続けに破って優勝したあの衝撃的な事件においても、結局その後行われた本番世界選手権シングルスでは丁寧に全く太刀打ちできませんでした。
2016年のリオデジャネイロオリンピックの直前に行われたアジア予選でも、伊藤美誠が丁寧を破っています
でも本番では中国に対して手も足も出ませんでした
いずれも日本選手が中国のトップ選手に勝ったのは7ゲームマッチではありません
5ゲームマッチです
それも世界選手権やオリンピックなどの本番ではなく、そこまで中国選手が気合を入れてない大会ばかりです
本番でしっかり準備・対策をしてくる中国選手には、全く歯が立たないというのが今の現状です
冷静に客観的に今の日本と中国の差を見ると、誰もがこのような結論になるでしょう
そのぐらい中国は強いし圧倒的格上です
ダブルスがあるオリンピックの方がまだ勝ちやすい
世界選手権は5試合とも全てシングルスです
1試合ダブルスがあるオリンピックよりもさらに厳しい
ダブルスであれば日本はスペシャルなペアを出せば、まだ勝ち目はある
例えば女子だったら伊藤・早田ペアなら十分に勝ち目はあります
そこで1点取って、残り2点を平野や伊藤の爆発力にかける
こういう期待ができます
でも世界選手権は5シングルス
とんでもない奇跡が連続で起きないと3点は取れない
だからこそ応援のしがいがある
超悲観的なことばかり書きましたが、絶望的な相手だからこそ応援のしがいもあるんですよね
リオの男子決勝vs中国戦は本当に熱かった
水谷がシングルスでキョシンに勝った時「ダブルスさえ取れば金もあるぞ」と日本中の卓球ファンが白熱したはずです
たとえ負けるにしてもいつものように0-3で負けてほしくはない
2020年の東京オリンピックにつながる1点でも2点でも欲しい
そのぐらい2020年の東京オリンピックは特別です
張本や平野・伊藤・早田などの若い世代が、今以上に伸び代を持って迎えられる地元開催のオリンピックです
ここで勝たなきゃもう2度とこんなチャンスは来ないんじゃないかと思えるぐらいのビックチャンスです
まずは決勝に進出してもらって本気で中国を焦せらせるような熱い試合をしてほしいです
頑張れ日本!