VICTASが契約選手の技術動画シリーズを始める

VICTASが契約選手の技術動画を始めたようです。
トップバッターはもちろんこの人、丹羽孝希


【技術動画】丹羽孝希のフォアサーブvol.1(順横下回転) 技術紹介:Journal/ インフォメーション | VICTAS卓球用品
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今後フォアサーブ4種、バックサーブ、チキータ、カウンター、そして丹羽選手の得意技カット性ブロックと続くよう。

これはいいですね!

卓球動画と言えばぐっちぃのWRM一人勝ち状態で、youtubeで検索したらほとんどWRM動画なんですよね。
あれはあれでもちろん素晴らしいです。
ただ、トップ選手の技術とはちょっと違うのも事実。
紹介されている技術やフォームに対して色々と思う人もいるでしょう。

バタフライの卓レポ動画以外にもトップ選手の技術動画が見られるのはありがたい。
丹羽選手だけでなく、村松雄斗、吉村和弘、松平賢二などの国内トップ選手の動画も見たいですね。

大穴として、全日本年代別2連覇中でこの春に小学3年生になる岩井田駿斗君の動画なんてあるといいかも!
小学生の指導者や親は垂涎ものでしょう。

VICTASさん、ぜひお願いします!

卓球メーカー(ブランド)について簡単な解説

これから卓球を始めよう!という人向けに、国内メーカー(ブランド)を中心に卓球メーカーの特徴を紹介してみようと思います。

まずはバタフライ、ニッタク、VICTAS、ヤサカの国内4大メーカーから抑えておきましょう。

「バタフライ」 卓球界をリードするメイド・イン・ジャパンブランド

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バタフライ

ラバー、ラケット共に卓球界を代表するブランドです。
水谷、張本など国内男子トップ選手の多くはバタフライの契約選手です。

看板ラバー「テナジー

代表的な製品をあげるとキリがありませんが、テンションラバーの「テナジー」は世界選手権出場者の半数以上が使っているまさにモンスターラバー。
スプリングスポンジと呼ばれる技術は他社が全く真似できない独特の凄みを発揮しており、日本のトップ男子はフォアにテナジーを貼るのが第一選択肢になっています。
全日本選手権のジュニアベスト8が全員両面テナジーだったりするぐらい、とにかく国内ではテナジー率が高いです。

ラケットの質も高く、木材ラケットでも個体差がそこまで無い。
中上級レベルにはアリレートカーボンが人気です。

ウェアのデザインも評価が高い。
卓球界に最も影響力があるブランドです。

メイド・イン・ジャパン

他のメーカーのラバーはたいていがドイツ製です。つまり自社開発していません。バタフライはテナジーをはじめとしてほとんどが自社開発製品のメイド・イン・ジャパンで、だからこそ卓球界をリードする絶対的な製品力を維持できているという感じです。

今の卓球用具界をリードするのは日本のバタフライと、粘着ラバーという特殊なラバーに強みを持つ中国メーカーと言えるでしょう。

商品力がある反面、価格は高い

その反面、ショップでの値引率が低いために全体的に製品コストが高いのが玉に瑕。
他社は通常の実店舗ショップだと2割引きなのに、バタフライは1割引きです。

またテナジーは数年前に値上がりで1枚7〜8000円となったために、一般選手はなかなか使えない高嶺の花状態になってしまいました。
一般層にとっては「高くても使いたい」、トップ層からすると「高かろうと使わざるをえない」。
それだけの価値を持っている唯一無二の商品力を誇っています。

ちなみにバタフライは商品のブランド名で、会社名は「タマス」です。

主な契約選手:水谷隼張本智和、ティモ・ボル、林高遠、松平健太、吉村真晴、加藤美優浜本由惟


代表製品:

「ニッタク」 ボール品質はピカイチで圧倒的なシェア

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ニッタク(Nittaku)と言えば、まずはやっぱりボールでしょう。
2015年にボールの素材がプラスチックに切り替わってからは、ニッタクのボールがダントツで高品質状態です。

まあ他が酷すぎるっていう話なんですが・・・。
地域にもよりますがニッタク以外のボールを出すと怪訝な顔されます。
っていうか自分の周りでニッタク以外を使っている人がいない。
そのぐらい現在の日本ではニッタクボールが圧倒的支持を受けています。

ラバーは「ファスターク」シリーズが人気です。
特にファスタークG-1は伊藤美誠石川佳純(現在は未使用?)など女子のトップ層がフォア面で使う定番になりました。

ニッタクは少数精鋭のバタフライ製品とは真逆の方向性で、「ニーズがあればとりあえず作る」みたいな感じ。
色んな方向性の製品があるのでカタログ見てても飽きません。

最近は剛力という重量100g、価格3万円オーバー、メインターゲットは女子、なんていう冗談みたいなラケットも人気です。
石川佳純が契約選手の代表格で長らくカタログの表紙を飾っていましたが、もう1人の看板選手の伊藤美誠へといつか表紙が変わってしまうんでしょうか。
気になります。

主な契約選手:石川佳純伊藤美誠、森薗政崇

代表製品:

「TSP」「VICTAS」 今後が楽しみなブランド

同じ会社が出している2つのブランドです。
VICTASはTSPよりもトップ選手向けという位置づけです。

ラケット売上ダントツNo.1のスワット

TSPは比較的安価なラケット、ラバーに定評があります。
特に実売4000円台の「スワット」は何年もラケット売上の1位を維持し続けています。
中1はとりあえずスワット買っておけば間違いは無いでしょう。

VICTASはトップ選手向け かっこよさげなイメージを醸成するのに成功中

VICTASはより上位の選手向けのブランドで、ここ2~3年で急激に存在感を高めてきました。
トップラバーであるV15エキストラ(V>15エキストラ)は丹羽選手などVICTAS契約の男子選手のプレーを支えています。

近年バタフライに追い付け追い越せを意識しているのか、積極的にトップ選手を囲い込み、イメージ広告も積極的に打ち出しています。
長らくミズノかバタフライが契約していた日本代表のユニフォームも、現在の男子はVICTASが入札を勝ち取っていて2020年の東京オリンピックまでの契約が決まっています。

VICTASブランドを前面に出したマーケティング力が高く、特に中高生男子に対する訴求力はかなり強くなりつつあります。
「I AM NEXT.」広告なんて、中高生の胸にもろ突き刺さるでしょう。
今までは「かっこいい枠=バタフライ」でしたが、そこにVICTASも入りつつある感じですね。
ウェアのデザインも男子に人気が出そう。

契約選手も年々増えており、丹羽孝希をはじめとして、日本のトップレベルの男子選手をバタフライ陣営から引っ張ってきています。

ただ商品開発力という点では、バタフライには遠く及ばないのが正直なところ。
V15エキストラに変わる新世代トップラバーの登場が待たれます。

主な契約選手:丹羽孝希、吉村和弘、松平賢二、木原美悠、ソ・ヒョウオン

代表製品:

「ヤサカ」 最も売上枚数が多いマークVを擁するブランド

中1からおじさんまで御用達の国民的ラバー「マークV」

ヤサカ(YASAKA)と言えば「マークV」でしょう。

1967年の発売以来、2007年ごろまでは世界中のトップ選手御用達の伝説のラバー。
現在でも日本の初心者がまず最初に張るラバーとして、売上上位をキープし続けています。
初心者を教える指導者からの支持が厚い。

もう50年以上もトップクラスの売上を維持し続けているってのは凄いですね。
ラバーもラケットも安価でキラリと光る商品を出しているイメージがあります。

その一方で、4大メーカーで最も商売下手。
マーケティング力が無さすぎて、若い子からはあまり見向きされない傾向にあります。

年配のオジサンからの支持はめちゃくちゃ高いんですが、いまだに代表的な製品がマークVでは…10年後20年後はどうなんでしょうね。
良い製品はあるのに、その魅力を伝えきれずに損してるイメージがあります。

ライガン、リーンフォースなど2018年はリーズナブルでかなり良さそうな新製品を出してきました。
反転攻勢してもらいたいものです。

主な契約選手:神 巧也、マティアスファルク(SWE)、梁靖崑(中国)、笹尾明日香
小5ぐらいまでは張本兄も契約していました。

代表製品:

ヤサカ(Yasaka) 卓球ラバー マークV アカ 特厚 MAXIMUM TA B-10 20
ヤサカ(YASAKA) (2013-06-18)
売り上げランキング: 2,143

ヤサカ(YASAKA) 卓球 ラバー ライガン B-85 アカ(20) A
ヤサカ(YASAKA)
売り上げランキング: 26,234


以上が国内の代表的な卓球専業メーカー・ブランドです。
とりあえず上記を全部抑えておけば問題ありません。

もう少し色々なメーカーを知りたい!という人は以下もどうぞ。

「ミズノ」卓球シューズではダントツのシェアで今後はラケット、ラバーも要注目

ミズノは卓球に限らず様々なスポーツを手掛ける国内大手メーカーで、卓球においても年々存在感を高めています。

シューズのシェアはダントツ。
猫も杓子もミズノのシューズ状態です。
ウェアのデザイン力も卓球専業メーカーでは無い強みを活かして評価が高く、長年日本代表のウェアを手がけてきました。

ラケットではフォルティウスFTが大島選手の活躍もありヒット中。
ラバーも表のブースターが定番になりました。
また最近では打倒テナジーを目指して高価格なQ3をリリースするなど攻めています。

主な契約選手:大島祐哉

「XIOM(エクシオン)」 圧倒的なコスパ、ヴェガシリーズ

韓国のメーカーで、マーケティング力では卓球界屈指の存在。売り方が上手い。
テンションラバーのヴェガシリーズは4000円という低価格で爆発的な人気を誇ります。
特にヴェガヨーロッパ(ヴェガヨーロ)は、初心者〜初級向けのテンションとして第一選択肢に上ることが多いです。

最近は定価4000円で他社もいいテンションを続々とリリースしており、存在感は相対的に薄れつつありますが、打倒マークVとして3200円のヴェガイントロをリリースするなど今後も要注目のブランドです。

ラバーのパッケージも中高生に受けそうなデザイン。
売り方が上手いんですよね、ホント。
ここはヤサカなども見習って欲しいところ。

主な契約選手:ヨンシク、カルデラ

代表製品:

エクシオン ヴェガ ヨーロッパ(VEGA EUROPE)
TSP
売り上げランキング: 2,099

「STIGA(スティガ/スウェーデン)」 中国ナショナルチームも御用達の木材ラケットに強みを持つメーカー

木材ラケットに強みを持つスウェーデンのメーカーで、中国のナショナルチームが御用達にしています。
クリッパーウッドなどクラシカルな木材ラケットが有名です。

最近ではカーボネイドシリーズでカーボンラケットもリリースしまくってます。
ラバーも色々と出していますがとにかくラケットがいいですね。

粘着ラバーと相性のいいラケットには定評があり、フォアに粘着を張る中国トップ選手のSTIGA率はかなり高いです。
日本では平野美宇がクリッパーウッドを使っていましたが、2019年現在はバタフライのビスカリアに乗り換えてしまいました。

個人的に1番好きなラケットメーカーです。
かっこいいしグリップが太めでしっくりきますね。
全体的にもう少し価格を抑えてくれるとありがたいんですが・・・。

主な契約選手:平野美宇、ファンジェンドン、シュシン

代表製品:

JUIC(ジュイック/日本):カジュアルな卓球ウェアが女子に人気

1970年に設立された日本の卓球メーカー。もともとは卓球用品の輸出入をしていたらしく、その名残で今でもDr.Neubauerやコニヨールの代理店としての印象が強い。

自作ラケットやラバーも出していますが、日本ではいまいち受け入れられていません。

ただ、ここはユニフォームが秀逸!
安い、かわいい、卓球っぽくないと三拍子揃っているために、女性からは絶大な人気を誇ります。
ちょっと美人なママさんはJUIC率高いです。

ちなみに設立当初は「十一屋貿易」という名前。これをもじってジュイックにしたんでしょうか?

andro(アンドロ/ドイツ):20代男子に人気の洗練されたウェア

ドイツの卓球ショップなんですが、あまりの規模の大きさにラケットもラバーも自社生産しちゃってます。

日本では「ぐっちぃさん」のWRMがご贔屓にしているようで、YouTube動画でもよくおすすめされています。個人的にはラバーもラケットもあえてandroを選ぶ必要性は薄いかなと思います。

ここはウェアがかっこいいです。
しかもめっちゃ安い。
Tシャツ風の卓球っぽくないユニフォームをたくさん出してます。
日本のメーカーもandroやJUICのようなTシャツ風ユニフォームをもっと出せばいいのにー。


ここで紹介したメーカー以外にDONICというドイツメーカーも重要です。日本ではあんまり人気がありませんが。

そして中国メーカーの存在。バタフライに対抗できるのは中国メーカーだけでしょうね。
とりあえず今回はこのぐらいで。

ブースター自由化か?

【追記】結局この記事で書いていたブースターの件の提案は撤回されたようです。
卓球王国WEB | ニュース>トピックス

ブースターがまた自由化されるかもしれません。

今年2018年の世界選手権中に行われる国際卓球連盟年次総会で「ブースター自由化」の賛否投票が行われます。
2016年のラケット素材自由化(僅差で否決)に匹敵するぐらい重大な投票になりそうです。

競技の公平性を守るためにもブースター自由化はやむをえない

現在はブースターは禁止されている。

・・・はずなのに、現実的には海外選手を中心に使っている選手だらけなんじゃないかという指摘は、もはやありふれすぎて特に話題にものぼらなくなってました。
水谷が2012年に海外選手のブースター問題を批判して、国際大会ボイコット宣言までしたこともありましたね。
ガッチガチの中国粘着ラバーで後陣から打ち抜いてくる中国選手のブースター使用は、もはや疑惑を通り越して暗黙の了解みたいになってしまってます。

個人的にはブースターが使えるようになったとしても使う気はありません。
塗るのめんどくさいし。

でも、トップ選手間で塗ってるかどうかで不公平な状況がある以上は、健康に害が無いブースターは許可して、スポーツとして公平性を保とうとするのは当然な流れのような気がします。

禁止したってグルーを塗ってるかどうかを検出できないんだったら、禁止しちゃいけないと思うんですよ。
守ってる選手とルール違反の選手で、全く違う競技性になっちゃうじゃないですか。

だから自分は消極的賛成の立場です。
健康に害の無いブースターに限っては使用を認めないと、馬鹿正直にルールを守ってる選手が割りを食っちゃう。

自由化になるとテンションラバーが強い日本メーカーはどうするのか

気になるのはバタフライを筆頭としたテンションラバーに強みを持つメーカーです。

特にテナジー。
どうなるんでしょうか。

テナジーはグルー禁止時代を見越して作られたラバーです。
2008年にグルーが禁止になってしばらくしてから爆発的に市場シェアを高めたラバー。
特に日本のトップ男子の占有率は凄まじいものがあります。

もしブースターが自由化されれば「硬めの粘着ラバーに塗って柔らかくして、食い込み&表面の粘着での引っ掛かりの両方で飛ばす」みたいな夢のラバーが作れちゃいます。

国内トップ選手の使用用具がどのように変わるのか。
またバタフライはブースター自由化でラバーの方向性を変えてくるのか。

中級レベルへの影響は?

一般中級レベルへの影響はどのぐらいあるんでしょうか。

さすがに以前のようにマークVが復権なんてことはありえないでしょう。

ただキョウヒョウ系は間違いなく人気が出ると思いますね。
一般中級レベルだとキョウヒョウは硬すぎて厳しいって人が多いでしょう。
ブースター塗ってテンションっぽくすれば、5000円6000円レベルのテンションラバー使うよりもリーズナブルで癖のある粘着テンションの完成です。

以前のように体育館や卓球場の休憩室で、ブースターを塗り塗りする人がまた復活するんでしょうかね。
あれ傍目からは正直ちょっと異様だから家でやって欲しいなあ。
使うなら絶対に健康に害が無いブースターだけにしてもらって、他の人に迷惑かけないようにしてもらいたいです。


投票は5月1日。
はたしてどうなるんでしょうか。

2018春の新製品

自分が把握している2018年春の卓球新製品の中でも気になるラバー、ラケットをまとめてみます。

ライガン(ラバー、3700円、ヤサカ)

こっちでも書いたライガン。
卓球王国ランキングでもTOP10入りの常連となりそう。
pingpong.hatenadiary.jp

リーンフォースシリーズ4種(ラケット、9000円、ヤサカ)

ヤサカがインナーカーボンラケットを4種類同時リリースしてきました。
バタフライのインナーフォースと名前似てますね汗

最注目はアラミドカーボンを使ったリーンフォースACです。
インナーフォースレイヤーALCの対抗場となるか?と期待です。

そして全ラケット9000円ってのが嬉しいですね。
ヤサカは他社と比べてもリーズナブルな価格設定を貫いています。

ヴェガツアー(ラバー、5000円、XIOM)

ついにヴェガも5000円台に突入です。
硬度45度
DF・・・引っ掛かりを高める
サイクロイド・・・上位オメガに搭載されている回転性能アップ技術らしい

こんな感じですね。
定価5000円といえばロゼナの独壇場になりつつあるので、ヴェガツアーがどこまで受け入れられるか。

ヴェガDEF(ラバー、4400円、XIOM)

DEF=ディフェンスってことでカットマンラバーです。
硬度57.5度。

XIOMにはDF=ダイナミックフリクションって技術もあって、これはプラ対策として引っかかりを高めた技術です。
DFをディフェンスと勘違いしてしまう人がいるみたいなんですが、DEFの登場で余計に混乱しそう。

ついにヴェガシリーズも13個目のラバーとなりました。
さすがに多すぎませんかね?汗
公式サイトですらイントロをまだ掲載してないし・・・。

ファクティブカーボン(ラケット、6800円、ニッタク)

定価4000円ラバーとしてはヴェガヨーロと並んですっかり初中級向けテンションとしての地位を確立したファクティブ。
そのファクティブと相性抜群!というラケットらしいです。

「フライアットシリーズに対するフライアットカーボン」と同じコンセプトですかね。
ウッドエッヂガードを搭載しているところも同じだし価格も6800円。

フライアットカーボン:82g、板厚6.0mm
ファクティブカーボン:82g、板厚6.6mm

ファクティブの方が板厚が厚めです。

その他

TSPからスーパーヴェンタスも出ます。
ヴェンタス系は一切使ったことが無いので詳細は不明。

バタフライからは何も出ないんでしょうか。
ちょっと残念。

新製品の中で王国ランクの常連に入ってきそうなのは、ライガン・リーンフォースACの2つだけかな。

トレ球の定番になる?TSP CP40+トレーニングボール

「TSPのプラスチックボール」と聞くだけで眉をひそめる人もいるぐらい、プラ時代のTSPボールの評判は散々でした。

実際問題、初期の中国製はひどかった。
ブレるし、打感は良くないし、打っていて楽しくない。

そんな状況下でTSPがCP+40という安価なボールをリリースしてきました。

・CP+40 3スターボー
・CP+40 トレーニングボール

3スターの方は前からあったのを1球160円と価格改定。
まあこれは正直あまり興味は無いです。
自分の地域的にニッタク以外の試合球は使われないので。

要注目はCP+40 トレーニングボールの方ですね。
すでにネットでは実売価格が1球50円程度になってます。


安い!安いぞ!
セール時には40円台に突入しそう。


そこそこの品質であれば、部活レベルのトレ球は一気にCP+40になるかもしれませんね。
プラになってからどこの学校でもトレ球のやりくりが大変で、顧問の先生はいつも暗い顔してました。
40円台なら遠慮無く多球練習できそうですね。


CP+40は打ったこと無いんですが、ネットのレビューを見る限り前のよりは硬めでニッタクにちょっとだけ近づいたとのこと。
素材は一応ABS樹脂なので、少なくとも前のよりはマシなはず。


もし打つ機会があれば追記します。

ライガン、3700円。ヤサカから久々のヒットラバーの予感。

ヤサカから2018年3月に発売される新ラバー「ライガン」。
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かなり売れそうな気がします。

  • 3700円。安い。正義。
  • 重量は不明 軽いと思う
  • 42.5度
  • 弾みのカタログ値はマークVと同じだけど明らかにもっと弾む
  • 柔らかくて食い込んで回転かける感じ
  • 初級だったら両面OK
  • 中級だったらバック
  • ライバルはヴェガヨーロ、ファクティブ

もしライガンが4500円ならさっぱり売れなかったでしょうし、4000円でも知る人ぞ知るラバーにしかなれなかったかも。
3700円って値付けが絶妙ですね!
消費税8%で2割引きなら3196円です。
中学生の2枚目以降にいいんじゃないでしょうか。

ヤサカのラバーと言えば初心者向けのマークVに、中上級者向けのラクザシリーズが存在感ありますが、それ以外はちょっと弱いイメージがありました。
そこに初級〜中級向けの安価なテンションラバーとしてライガンを持ってきた。
ヴェガヨーロを食う可能性すら秘めてます。
しかもヴェガより安い3700円。


ライガン、かなり売れる予感です。

ニッタクのラバー

ニッタクと言えばボール。

特に今のプラ混乱期時代では絶大な信頼感で、普通の趣味レベルでやってる社会人でニッタク以外のボールで練習している人はほとんど見かけない。

じゃあニッタクのラバーはどうでしょう?
ぶっちゃけちょっと地味なイメージがあった。
でも最近の卓球王国ランキングではトップ10のうち半数近くがニッタクで占められている。

2015年1月

3年前の裏ラバーランキングを見てみる。

テナジー05(バタフライ)
テナジー64(バタフライ)
テナジー05FX(バタフライ)
ヴェガヨーロ(XIOM)
ラクザX(ヤサカ)
マークV(ヤサカ)
ラクザ7 ソフト(ヤサカ)
テナジー80(バタフライ)
ファスタークG-1(ニッタク)
ヴェガアジア(XIOM)

・メーカ別ランクイン数
バタフライ:4
ヤサカ:3
XIOM:2
ニッタク:1

となっている。
TOP10にニッタクは1つしかランクインしていない寂しい状況だった。

2018年1月

現在のランキングはどうか。
ニッタクの躍進っぷりが伺える。

ファスタークG-1(ニッタク)
ロゼナ(バタフライ)
テナジー05(バタフライ)
ヴェガヨーロ(XIOM)
ファスタークC-1(ニッタク)
マークV(ヤサカ)
ファスタークS-1(ニッタク)
V>15 エキストラ(VICTAS)
ファクティブ(ニッタク)
ラクザ7 ソフト(ヤサカ)

・メーカ別ランクイン数
ニッタク:4
バタフライ:2
ヤサカ:2
XIOM:1
VICTAS:1

ニッタクは4つもランクイン。

この月に限らず、ファスタークのG-1、C-1、S-1が安定してトップ10に入り続けているし、4000円台のテンションラバーとしてヴェガシリーズを狙い撃ちしたファクティブも常時トップ10に入るようになった。

この月はランクインしていなけどフライアット スピンもトップ10の常連に近い。
月によってはフライアット スピンをいれて5つがニッタクの時もある。

3200円の今時の高弾性入門ラバーが待たれる

あとは3200円でマークV以上の性能を持った入門高弾性ラバーが出れば、ラインナップ的には完璧に近いですね。


トップ層:ファスタークG
中上級:ファスタークC、S
初中級:ファクティブ、フライアットスピン
入門: ←ここがイマイチ弱い

入門者が貼るラバーと言えばマークVが圧倒的に売れていて、その対抗場として2017年に発売されたヴェガイントロは売上ランキングにはあまり入ってこない。

そのぐらいマークVが圧倒的な存在感を誇ってるわけですが、ニッタクにもここに挑戦して欲しいところです。