松島輝空、伝説の始まり

松島輝空(まつしまそら)、2007年4月29日生まれの小学5年生11歳。
世界卓球選手権出場権をかけた予選会で、衝撃の1勝をあげる。

vs及川瑞基(3-2)

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及川瑞基選手は青森山田から専修大学の超エリートコース。青森山田が卓球強化から手を引く前の最後の世代。世界ランクは2018年12月時点で77位(日本人11番手)。2018ワールドツアーチェコオープンでは丹羽に4-1で勝っている。そんな大学生に、3-2で勝っちゃう小学5年生って…。

とにかくバックが凄い。エグい。小さい体全体使ってガッツリ振り切った時のスピードはすさまじいし、体勢を崩されても相手のバックサイドを切るボールを返す。

vs松平健太(1-3)

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松島くんの強さを支えるプレーを9:28に感じる。甘く浮いたレシーブをマツケンがガツンとフォアドライブで松島くんのバックに打つ。結構厳し目の体勢にも関わらず、バック奥深くに狙いすましたカウンター。このプレーはカウンターだけど、ラリー中に常にこういうエグいバックが出てくる。

同世代ならともかく、大人相手には一発で撃ちぬくドライブがまだ打てない。だからこそコース取りを厳しく突く意識が強いんだろうなあ。小学生にして大人に勝つための練習をしているからこそ、こういうエグいコース取りが身についたのではないか。などと偉そうに論評してみる。

vs松平健ニ(2-3)

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松平兄29歳。元日本代表にして、おそらく日本卓球界No.1筋肉マン。ブログ名は「マッスル、ハッスル、フルスイング」。最近免許を取って、いきなりベンツを買おうとした男(VOLVO XC40 R-Designを買った模様)。

そんなマッスルさん相手に2ゲーム先取。及川戦同様にバックでサイドを切りまくる。それからサーブも上手い。ほぼ巻き込みの単調サーブなんだけど、上下がわかりづらいのかな?2連続でサービスエースをとったり。

20:57からのプレーなんて、もう凄すぎ。コーチのお父さんはもちろん、後ろの運営関係者も思わず手を叩くほど。

さすがに身体が小さいので左右に振られると手が届かずポイントを落とす場面も目立つ。また厳しいコースをついても、さすがにフィジカル的に上回る相手がフットワークで追いついちゃって万事休す。

2勝8敗で18位

結局10人総当たりリーグでは2勝7敗。17-18位決定戦で岡山リベッツ上田と対戦して敗れ、トータル2勝8敗で18位。
及川選手、金光選手(インターハイ3位)に2勝。

お父さん

Youtubeではコーチ席のお父さんがうるさいとか言う人がいて、まあ世界or国内トップレベルの試合しか見たことない人はそう感じるかもなと思った。

日本の小学生の大会ってこんなの日常茶飯事だし、全く気にならない。中高の団体戦なんてチームメイトが一斉に飛び上がって叫ぶし、観客席も凄い。特に県内トップとか全国レベルになると、なおさら。

松島くんの実力は大人レベルになりつつあるけど、まだまだ小学5年生ってことなので、コーチのお父さんの声についてはあれこれ言わないであげて欲しいなあと。

松島くん伝説の幕開けか

松島くんといえば小3の時点で「張本以来のバンビ、カブ、ホープスの6連覇は確実」と言われているぐらいの化物だったけど、こんなに早くトップ層とやりあえるなんて、ちょっとありえないでしょう。張本ですら小5〜6の時は、国内トップ層と対戦しても「大人と子供の卓球」にしかなっていなかった。

松島くんの伝説がいよいよ始まったな、と感じる1日だった。

もちろん、だからといって張本以上になるとは安易には言えない。小学生の頃の張本くんはご両親の方針もあって、そこまでスパルタ練習はしていなかったみたいだし。

おしまい。

おまけ

松島輝空くんのデビュー戦。4歳になるかならないかぐらいだそう。
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Youtubeにある最も古い松島輝空くんの練習動画。2歳5ヶ月。
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動画がアップされた直後に「Olympic 2032 COMING SOON」というコメントがついているが…。

東京オリンピックの以降の松島輝空くんの年齢は2020年(13歳)、2024年(17歳)、2028年(21歳)、2032年(25歳)。
身長さえ伸びてくれれば2024年すらも可能性があるのではないか。