2018.1.21、全日本決勝。あの水谷が白旗をあげる張本君の強さ
2017年度の全日本卓球選手権も終わりました。
寂しいですねえ。
最終日は朝から夕方まで最高に楽しめました。
今大会も色々と印象的なゲームはありました。
ただ、最後の最後で、それらの好ゲームが全部記憶からぶっ飛ぶぐらいの男子決勝。
張本智和14歳。
凄すぎる。
普段自分は「張本君」って呼んでるんだけど、日本チャンピオンにそんな呼称は失礼かな?
弱いと言われてたフォアは水谷と互角に打ち合ってるし、
バックブロックは水谷が可哀想なぐらいえげつなく振り回すし、
フォアフリックはバシバシ決まるし。
ここ1年で少年ジャンプの主人公みたいに信じがたい成長っぷり。
見事に日本の頂点に立っちゃいました。
「東京で金」の可能性が、おぼろげながら現実味を帯びてきたような気もします。
まあ現状では個人でも団体でも可能性は10%以下ぐらいだとは思いますが。
少なくとも0じゃないなと。
それにしても張本君のゲームは面白い。
水谷みたいなラリータイプじゃないし。
前の方でプレーしてはいるけど、丹羽や松平のような前陣速攻とはまた違う。
バックブロックで振り回すけど、サムソノフタイプとは言えないし。
なかなか分類が難しいタイプですね。
試合が終わって真っ先にお父さんに抱きつきに行くところはいいですね…。
不覚にもうるっと来ちゃいました。
中2の男子なんて、普通は親父との関係がこじれだす頃です。
卓球を通しての深い親子の絆があるんでしょうね。
素晴らしいです。
水谷も白旗をあげる始末
最後に水谷の会見を。
あの水谷がこんな事を言うなんて…。
かなり衝撃的です。
今日の彼のプレーが特別なものではなく、普段どおりの実力なら、これから何回やってもボクは勝てない
今日の張本は去年の全日本選手権や、世界選手権よりも数倍強かったし、僕以外の日本選手も勝てないですね
純粋に、張本が出てくる前に自分がたくさん優勝しておいて良かったと思いました。
今後もう張本には勝てない可能性が高いと、完全に白旗を上げています。
あの水谷がそんな事を言うなんて、卓球ファンならみんな驚きますよね。
張本がいる限り、水谷のV10達成は相当に厳しい。
そう思わざるをえない男子決勝でした。
でも水谷からすれば、団体戦で強力なチームメイトが現れたという喜びは大きいでしょう。
「張本と一緒なら、打倒中国という夢が見られる」なんて思ってるかも。
とにもかくにも、張本君という軸ができて、日本男子の未来は明るそうです。
4つ下には松島輝空(そら)という逸材も控えていますしね。