「みまパンチ」「みうみま」という言葉がいつ生まれたか調べてみた

伊藤美誠の必殺技「みまパンチ」。

一般的なスマッシュとも違うし、ブロックでもない。
独特のミートカウンターは伊藤美誠の代名詞ともなっています。


そんな「みまパンチ」がいつ頃に命名されたのか調べてみました。

Twitterでは2016年8月5日初めてつぶやかれている

まずはGoogleトレンドで当たりを付けると、リオオリンピックあたりで爆発的に広まったのがわかります。もっと細かく探るためにTwitterで検索すると…。

"みまパンチ" until:2016-08-10 - Twitter Search

どうやらこの記事が初出のようです。

www.asahi.com

動画の0:46

記者「名前をつけるなら?」

伊藤「みま・・パンチ・・・みまパンチ!」

自分で命名してたんだ!
歴史的な瞬間ですね。

ということで、2016年8月5日に公開された記事の中で、伊藤美誠本人が名づけていたということがわかりました。

もう少し調査に時間がかかるかと思ったんですが、5分もかかりませんでした笑

みうみま

伊藤美誠&平野美宇のダブルスペアの愛称「みうみま」はこの辺りか。
2012年1月17日(火)~2012年1月22日(日)に全日本が開かれていたので、生で見ていた人のつぶやきなのかな?




翌年の2014年にはテレビなどでも紹介されるようになり、急激にツイートが増えています。

ハリバウアーは2016年6月17日

ハリバウアーは2016年6月17日に命名。ジャパン・オープンで張本智和が見せたイナバウアーっぽい雄叫びを見て、日本代表監督の倉嶋洋介さんが名づけています。

ミユータ

加藤美優の逆チキータ「ミユータ」についてのTwitterとしてはこれが最古でしょうか。2012年1月22日まで全日本が開かれていたので、その関係?ちょっとわかりません。

平成の卓球王・水谷隼がついに引退宣言

ついにこの時が来てしまいまいた。

2019年4月13日に行なわれた世界選手権2019の記者会見で、水谷隼は東京オリンピックを最後に引退することを宣言しました
もし東京五輪の代表になれなかったら、今年いっぱいで引退するとも発表しました。

原因はやはり目のことでしょう。見えないボールで卓球をやっていても楽しくないだろうし、今まで以上に辛い。そういう状況で水谷のモチベーションを唯一支えているのが、東京オリンピックであろうことは想像に難くないです。

もし東京オリンピックに出場すれば2020年の夏が最後。
もし代表権を獲得できなければ、2019年いっぱいで最後。

ついに平成の卓球王に、引退の時が近づいてきました。

水谷の代表落ちはあるのか

大激戦の女子と比べると、男子の東京オリンピックの代表レースは比較的穏やか。張本がリードして、それを水谷と丹羽が追いかける展開です。

張本
-
-
水谷 丹羽
-
-
大島 吉村兄弟
上田 森薗 吉田など

4番手以降がちょっと伸びてくる感じがしないので、水谷の代表入り確率は高いようにも思えます。

2012も2016も土壇場で逆転があった

しかし過去のオリンピック選考レースを振り返ると、代表が決まる前の9ヶ月で状況がガラッと変わっています。

2012年(ロンドン)はマツケンが3番手に入る観測でしたが、当時高校生の丹羽が急激に伸びて代表入り。
2016年(リオ)の時もマツケンが3番手かなと思われていましたが、吉村真晴と大島が一気に伸びて、吉村が代表入りしています。

最近の水谷を見ていると、どこかでガクッと成績が落ちるのではないか…という気配がするんですよね。じわじわとじゃなく、ガクッと来そうな気がする。


平成元年に生まれ、平成の日本卓球界を制覇した水谷隼。
令和元年にそのキャリアを終えてしまうのでしょうか。

VJ>07 Regularの性能を予想する

VICTASから2019年4月に「VJ>07 Regular」が発売されます。

スピン系高弾性裏ソフトというカテゴリーで、まあようするに「かなり高性能な高弾性」って感じ。マークVより性能は高く、入門向けテンションの一歩手前って感じでしょうか。
中学1年生の1〜2枚目にいいんじゃないの?と結構期待しています。

定価3500円の実売3000円ぐらい

定価は3500円で、消費税8%で2割引きなら実売3024円になります。消費税10%に上がったら3080円。値段もまあまあ安い。ライバルラバーを価格ごとに並べてみましょう。

4000円 ヴェガヨーロ ファクティブ
3800円 フライアットスピン
3700円 ライガン
3500円 VJ>07 Regular
3200円 マークV ヴェガイントロ

マークVが定価3200円ですから、少し高い。でもヴェガヨーロなどの4000円よりは安い。ふむ。いい感じの値付けじゃないでしょうか。

硬度は硬度42.5(ドイツ基準)とベスト

42.5度は初心者〜初級者にはベストな硬さだと思います。フォアでもバックでも使える絶妙な硬度。食い込みすぎないのでレシーブやブロックがやりやすく、ツッツキもさほど浮かない。しっかり打てば食い込むのでドライブも覚えやすい。

中学1年生の1枚目にマークVの1.8を張って、8月頃に2枚目フォアとしてVJ>07 Regularの2.0mmを張ると、いい感じのドライブ型養成ラバーになってくれそうです。運動神経のいい子だったら3枚目フォアはファクティブやヴェガヨーロにステップアップ。うん、良さそう。

現代的な入門ラバーとしての位置づけを確保できるか

VJ>07シリーズは中級者向けということですが、「高弾性」で「3500円」という値付けからして、初心者でも十分使えそうな気配は漂ってきます。現代的な入門ラバー、といった位置づけになるかもしれません。

打倒マークVで登場したヴェガイントロやヴェンタスベーシックなどは、そのスポンジの硬さが嫌われて?あまり幅広い層に使われている感じがしません。やっぱり初心者にはマークVやVJ>07 Regularが採用している42.5度がベストなのかなと思います。

初級者のバックにも使えそうですし、わりと売れるラバーになるかもしれません。

アジアカップの張本は大人が棄権させるべきだった

ポイント:
・無理して試合に出続けて張本の指が悪化
・本番の世界卓球に影響が出る
・大人が無理にでも止めるべきではなかったか

世界卓球2019が直前に迫ってきました。

最大の懸念材料となっていた張本の指の怪我ですが、残念なニュースが入ってきました。
石川佳純と組む予定だった混合ダブルスは欠場し、石川は吉村真晴と組むことになったようです。

シングルスと男子ダブルスはそのまま出場する模様ですが、万全の調子で臨むのは無理でしょう。

アジアカップを棄権するという選択肢はなかったのか

張本の指の怪我はカタールオープン後に発覚したそうで、アジアカップ中にどんどん悪化。それが顕在化したのが3位決定戦の丹羽戦でした。

倉嶋日本男子監督は棄権を勧めたそうですが、張本が「リードされたまま棄権するのは嫌、せめて追いついてから」と言ったそうです。

うーん…。

地元日本でお客さんの期待に応えたいという気持ちがあったのかもしれません。
日本のエースとはいえ、やはりそこは15歳。
感情が優先しちゃう気持ちはわかります。

ただ、卓球ファンが本当に期待しているのは、世界卓球やオリンピックのような大舞台で活躍する張本の姿です。アジアカップのような小さな大会で無理をして、大舞台を棒に振ってしまっては元も子もありません。

もし水谷や丹羽、石川佳純が同じ状況になっていたら、あっさり棄権していたと思います。それが長い目で見れば、正しい判断。大人の判断。

伊藤美誠もたぶん棄権していたでしょう。本人が出ると言ってもコーチが止めるはず。

ベンチコーチ不在という問題点

もう1つ浮かび上がったのが、日本人同士の試合ではベンチコーチがいないという問題です。

丹羽戦ということで、張本にはベンチコーチがいませんでした。もし外国人選手との試合で最初から倉嶋監督がベンチコーチについていたら、多分説得して棄権していたんじゃないかな。

日本開催であれだけ観客入っていて、張本目当ての観客もかなり多かったはず。そういう状況で15歳の少年が棄権するのは、本当に勇気がいる。難しい。っていうか無理でしょう。

だから大人が止めるべきだった。
棄権するかどうかの判断を15歳に委ねるのは、あまりにも酷です。


世界卓球シングルスに影響が出ないことを祈ります。

【フォア打ち害悪説】死んだボールを打ち続けても一生卓球は上手くならない

平日昼間の体育館や卓球場に顔を出してママさんたちを眺めていると、いつも思うことがあります。

死んだボールを打ち続けても、一生打ち続けても、寿命が尽きるまで打ち続けても、絶対に卓球は上手くならない。
これは断言できます。

フォア打ちのボール=死んだボール

昼間の体育館では、卓球キャリア10年以上の人たちが何時間もフォア打ちをポコポコ続けています。特に女の人に多いですね。いわゆるママさん。

この手のママさんは驚くほど卓球がうまくなりません。普通は1年ぶりぐらいに会うと「おお、上手くなってる」「進歩している」って感じるじゃないですか。中学生なんて3ヶ月ぶりに見るとガラッと変わっていて、別人かと思うぐらい上手くなってたりします。

でもママさん相手にそんなことを思った試しがないです。
なぜ大多数のママさんは卓球が上手くならないのか。

それは毎日毎日、飽きもせずに死んだボールを打ち続けているからでしょう。

フォア打ちのボールなんてのは、回転もスピードもコースも綺麗そのもの。病院の無菌室よろしく綺麗なボールです。そんなものはフォームが悪かろうが体調が悪かろうが、打ち返せるのが当たり前です。

あんな死んだボールを丁寧に打ち返す練習をして、何の技術が身につくと思っているのでしょうか?ホントよくわかりません。

死んだボールを綺麗に返すコントロール力なんて何にも役に立たない

そういう人に話を聞くとたいてい「コントロール力を身につけるため」とか、それっぽい答えは返ってきます。いやいや、死んだボールなんて現実の卓球ではまずこないんだから、それを綺麗に打ち返す能力を身につけても意味ないんですよ。

これっぽっちも役に立たない技術を、一生懸命身につけようとしているママさんを見ると本当に可哀想になります。

卓球は「生きているボール」を何とか台に打ち返すスポーツ

フォア打ちのボールが死んだボールなら、生きているボールって何でしょうか?

・どこにくるかわからないボール
・浅いボール、深いボール
・サイドを切るようなボール
・ミドルをついてきたボール
・めちゃくちゃ上回転がかかったボール
・下回転のボール
・ナックル
・横回転がかかったボール
・回転はかかってないけど速いボール
・高いボール
・ネット際で浮いたボール

…挙げたらキリが無いんですが、ようするにフォア打ち特有のあの綺麗なボール以外は全部生きているボールです。こういう生きたボールを打ち返すのが、卓球っていうスポーツなんですよね。

卓球とは?

× 死んだボールを綺麗なコースに打ち返す
○ 生きているボールをどこでもいいから台に入れる

生きたボールを打ち返すには足や身体を使って打たないといけない

死んだボールを打つのにフットワークなんて必要ありません。体重移動もいらないし、身体の捻りもいりません。だから死んだボールを打ち続けている人は、そういう本質的な技術が身につかない。

生きたボールを打つには足や身体を上手く使う必要があります。足や身体のパワーを最終的に腕に上手く伝えて、ボールを自分の力で打たないと台に入らない。全身を使って打つ必要があるんです。

死んだボールを身体を使って打っている「振り」をしているママさん

ママさんにありがちなのが、上っ面のフォーム。上っ面で足を動かして、上っ面で体重移動して打っているように見せかけたフォーム。あれ何の意味があるんだろうってずっと疑問だったんですが、ようするに周りの人に褒められるためなんですよね。

「ああ、いいフォームになってきたね」
「上手になってきたよ」

って自分よりちょっとだけ長く卓球をやっている同じサークルのお局さんに、褒められるためだけの上っ面のフォームなんでしょう。

上っ面で身体を使って打っている振りをしたフォームでは、生きたボールは絶対返せません。実際にママさんたちはさっぱり打ててない。だから死んだボールを打つ練習に戻る。

・世の中のママさんにありがちなループ


死んだボールを打ち続ける(フォア打ち)
→ 何の役にも立たない上っ面のフォームが身につく
→ 生きたボールが打てない
→ じゃあ死んだボールでもっと練習だ!
→ 最初に戻る
→ そのうち寿命が尽きる

…これ、悲劇じゃないですか。もっと楽しい卓球の世界があるのに、そこに行き着く前に寿命が尽きる。可哀想。

もっとママさんは自由にボールを打ったほうがいい

決まったコースで綺麗なボールを打ち続ける、型にはまった打ち方ばっかりしていると何の技術も身につきません。もっとママさんは色んなボールを打つ練習をしたほうがいいです。

上手いおじさんにブロックしてもらってひたすらスマッシュを打ち続けるとか、できなくてもドライブに挑戦してみるとか。全力でボールを打ってみるとか、逆に全力のボールを打ち返してみたりとか。

そうやって自由な打ち方、自由な練習をすることで身につくことって絶対あるんですよ。中学生の男子が女子よりもボールタッチや身体の使い方が上手くなるのは、遊びで色んなことやるからです。中学女子みたいにフォア打ちとツッツキばっかりやらず、背伸びして色んな練習をするから、女子よりも早くいろんな技術が身につくんです。


世の中のママさん。

ポコポコと高速にフォア打ちをするだけの練習から、一歩だけ外に出てみませんか?
フォア打ちしかやりたがらない相手とは練習せず、もっと色んな人と色んな練習してみませんか?

さらに卓球が楽しくなるはずですよ。

浜本由惟がオーストリアに移籍(続報:国籍も変更とのこと)

衝撃のニュース。
浜本由惟が日本代表に見切りをつけて、オーストリアに帰化するかもしれません。

【卓球】元世界代表の浜本由惟、オーストリアからツアー参戦か(卓球王国) - Yahoo!ニュース

2016年世界選手権団体戦の日本代表であり、団体銀メダリストとなった浜本由惟(20歳)が5月のクロアチアオープンにオーストリア代表としてエントリーされていることがわかった。

うーん。。これはビックリですね。
過去にこのような事例ってあったんでしょうか?
少なくとも浜本選手レベルが帰化・移籍ってのは例が無かったように思います。

とりあえず現在のところは帰化(国籍変更)まではしていない模様。
日本卓球協会→オーストリア卓球協会に移籍してワールドツアーに出場しているだけみたいです。

世界卓球やオリンピックは国籍によってチームが決まります。
でもワールドツアーの場合は、日本人のまま外国の卓球協会に所属して出場することができるという謎システム。
結構アバウトなんですね。

浜本由惟の現在地

浜本由惟は1998年7月28日生まれの現在20歳。みうみまなどミレニアム世代の2つ上の選手です。

お母さんが中国の出身で、お父さんはバレーの実業団選手。身長が高くパワーヒッターとして期待され、JOCエリートアカデミーという国の卓球養成所で中高6年間を過ごしていました。

2016年の世界卓球団体戦は代表決定戦を勝ち抜いてメンバー入り。ほとんど試合には出ませんでしたが、銀メダルを獲得しています。

卒業後は実業団の日本生命、Tリーグ開幕後は木下アビエル神奈川。日本女子の中では10番手あたりの中堅クラスといった感じでした。

20歳ではありますが、今後ガツンと伸びてトップ5に入る気配はちょっと感じられなかったのが正直なところ。東京オリンピックに向けた選考レースにも出場しておらず、諦めたのかな?とは感じていました。

2019年4月時点の世界ランクは104位。最高16位まで行ったことを考えると、かなりのランクダウンです。2018年7月は27位だったんですけどね…。うーん。

日本代表を諦めて海外に活路を見出したか

まだ情報が少なすぎてはっきりしたことは言えませんが、現在の日本女子の顔ぶれを見る限り、自分が代表として世界大会に出るのは難しいと感じたのかもしれません。

ちなみに卓球では中国選手が帰化しまくって、現地の選手が全然試合に出られないという問題があります。競争が熾烈な中国に見切りを付けて、海外でっていうパターンですね。最近の日本ではいなくなりましたが、10年ぐらい前までは帰化選手が当たり前のように代表になっていました。

今でもアジア圏以外の国の代表選手には、1人は中国帰化選手がいるのが当たり前の状況です。アジア圏ではありますが、シンガポール女子なんてほぼ全員中国帰化選手ですしね。フォンティエンウェイとか。

ちなみに協会を移籍したり帰化したりしても、大きな大会には出られない規制があります。

ITTF(国際卓球連盟)の規約では18歳以上、21歳未満の選手が協会を移籍した場合は7年間、オリンピックや世界イベント(世界選手権やワールドカップ等)には出場できない。

これを見る限り浜本由惟は世界卓球などには出られないように読めるのですが、どうなのでしょうか。でもオリンピックには出られるんじゃなかったっけ?ちょっと詳細がわかりません。

ちょっと調べてみました。英語は自信が無いので間違っている可能性大です。

https://www.ittf.com/wp-content/uploads/2018/02/2018ITTFHandbook_v2.pdf_0.pdf

4.5 OLYMPIC COMPETITIONS

4.5.1.3.4.1 3 years after the date of registration, if the player is under the age of 15
when registered, but only 1 year after the date of registration if the player
has never represented another association;
4.5.1.3.4.2 5 years after the date of registration, if the player is under the age of 18 but
at least 15 years of age when registered;
4.5.1.3.4.3 7 years after the date of registration, if the player is under the age of 21 but
at least 18 years of age when registered.
4.5.1.3.4.4 9 years after the date of registration, if the player is at least 21 years old
when registered.

18〜21歳で帰化したら7年間、21歳以上で帰化したら9年間オリンピックには出られないようです。以前はIOC主催のオリンピックに帰化選手制限は無かったと思うんですが、新しく加わったんでしょうか?

エリアカとしては辛いところ

せっかく6年かけて育てたエリアカとしては、他国に流出されると辛いですね…。まあどういう事情なのかはこれから情報が出てくるでしょう。

どんどんと層が厚くなっていく日本で、なかなか活躍の機会が獲られずに他国に流出する選手も増えると思います。個人的には日本で頑張ってほしいとも感じますが、選手それぞれの選択ですからね。いい決断になればと思います。

ただ心配なのが、浜本由惟選手の性格。インタビューの受け答えや、過去のツイッターなどを見る限り、かなり内向きの人なんですよね。日本代表クラスでは、ダントツの内向きさ。引っ込み思案というかシャイというか、考えすぎて爆発しちゃうタイプというか。いきなり環境が変わって大丈夫なのかなと。

オーストリアに行くわけじゃないのかな?活動拠点は日本のまま?今後の続報を待ちましょう。

続報1:卓球協会は全く知らなかった模様

卓球浜本、オーストリア所属に 元世界選手権代表 | 共同通信
日本卓球協会は詳細を把握しておらず、関係者は一様に「びっくりしている」と話している。

えー。把握してなかったってマジですか。移籍するならちゃんと話を通すものだと思いますが…。ちょっとこれは色々と波紋を呼びそうな気配がしてきました。

Tリーグで所属している木下アビエル神奈川の監督(劉燕軍)さんがオーストリアの女子監督ということで、オーストリアを選んだんじゃなかっていうい話なんですが…うーん。

移籍・帰化するならするで本人の選択でいいんでしょうが、話を通すべきところはちゃんとしないと、色々と言われてしまうんじゃないかなと。ちょっと前まで所属していたところが「知らない」っていうのは、いくらなんでもわけがわかりません。浜本選手はまだ20歳ですから、移籍を主導した大人がいるはず。それが劉燕軍さんなのかは現段階ではわかりませんが、もし劉燕軍さんだったとしたらちょっとこれはどうなのかっていう気がします。いやまだわかんないんだけど。

すごくモヤモヤする話になってしまいました。

続報2:

かなり詳細な続報が入ってきました。

headlines.yahoo.co.jp

・協会の所属変更だけでなく、国籍も変更する
・18歳の頃からオファーを受けていた
・動機は五輪出場、日本では厳しいため
・オーストリアにすでに在住している
・出場できても24年パリにも間に合わず、最短で28年ロサンゼルス

ふむー。オリンピックへの思いが強かったんですね。とはいえ9年後のロサンゼルスが最短出場とは…。その頃浜本は29歳。層が薄いオーストリアなら出場できるかもしれませんが、そこまでモチベーションが持続するのかどうか。

また、やはり卓球協会は事前に報告を受けていなかったとのこと。海外に活路を見出すのは全然有りだと感じますが、所属元に対しては一応それなりに話を通すべきかなと。JOCエリアカで6年育った浜本は、いわばもっとも協会からのバックアップが強かった選手の1人なわけで。

別に日本卓球協会の許可を得る必要はないけれど、移籍すると事前に一言あれば。浜本本人っていうよりは、周りで主導した大人がちゃんとして欲しかった。これじゃ必要以上に本人が叩かれてしまう。

マツケンなどが「自由契約」へ。Tリーグの選手移籍が活発に

初めて知ったのですが、Tリーグにも自由契約制度があったようです。来シーズンの契約はせず、他のチームとも交渉できるようになりますよ、という制度。

自由交渉可能選手が発表 – Tリーグ応援サイト
4月1日、Tリーグは、自由交渉可能選手リストを発表した。

【男子】
松平 健太(木下マイスター東京)
ティアゴ・アポロニア(T.T彩たま)
高木和 卓(T.T彩たま)
小澤 吉大(琉球アスティーダ)
松平 賢二(琉球アスティーダ)

【女子】
呉 穎嵐 (ウ・ウィンナム) (トップおとめピンポンズ名古屋)

自由契約制度についてはこちらに詳しいです。

2019-2020シーズンに向けた選手契約ルール、スケジュール - 卓球 Tリーグ(T.LEAGUE)

現所属チームは、契約更新通知期限(ポストシーズン最終戦(ファイナル)が終了した日の14日後の日本時間午後12時00分00秒)までに次シーズンの契約更新意思及び条件を選手に通知しなければならない。

◆4月1日(月)
自由交渉可能選手発表

◆4月1日(月)~4月14日(日)12時
現所属チームとの優先交渉期間

要約すると、シーズン終わって2週間以内に契約しなければ、自由契約となり他のチームとの交渉が可能になるってことみたいです。野球で言えばほぼ戦力外通告と同義でしょうか。

自由契約になった選手

松平 健太(木下マイスター東京)

シングルス:2勝4敗
ダブルス:5勝4敗

戦力が充実しすぎている木下マイスターにあって、一番埋もれて可哀想だったのがマツケン。ダブルスではそれなりに出てますが、水谷とのペアであれば大島がいるわけで、使いどころが難しい。

はっきり言って、入るチーム間違えた感じがします。水谷も「マツケンは他のチームだったらもっと試合に出ているのに」と言ってたぐらい。琉球あたりにいればもっとシングルスで活躍の場があったはずです。

木下にいても飼い殺しになってしまうので、双方の思惑が一致して放出といった感じでしょうかね。

ただちょっと2018年夏過ぎから信じられないぐらい調子を落としていて、世界大会でも国内でも全く勝てていません。2018年ブルガリアオープン準決勝で張本を破ったのが最後の輝きとならなければいいんですが。

琉球あたりが取らないかなと期待しています。丹羽とマツケンってダブルス組んでましたしね。

松平 賢二(琉球アスティーダ)

シングルス 0勝1敗
ダブルス 0勝1敗

ほとんど試合に出ず。実業団ベースでやるんでしょうか?

ティアゴ・アポロニア(T.T彩たま)

シングルス 1勝4敗

ホームで大島に勝った1勝のみ。時差があるヨーロッパ選手は厳しいです。正直、順当な自由契約かな。

高木和 卓(T.T彩たま)

ダブルス2勝3敗

デビュー戦からダブルスで2連勝したものの、そこからは3連敗。黄 鎮廷とのペアで森薗上田を下したのがハイライトでしたね。埼玉は選手が多すぎるので、仕方ないか。

Tリーグを辞めて実業団に戻る選手もいるみたい

名古屋からは以下の2選手が契約満了のようです。

田代 早紀 → 日立化成
中畑 夏海 → デンソー

なるほど、契約しないけど次の所属先が決まっている人は自由契約公示にはならないんですね。ってことは他にも実業団に戻る選手はたくさんいるみたいです。

シビアな世界

戦力として計算ができなければ、契約できないってのはシビアな世界ですね。最低でも数年は様子を見る実業団とは違います。1年で見切りをつけちゃう。

でもそのシビアさは絶対にTリーグに必要で、あんまりぬるくしちゃうとチームのレベルが落ちて、結局Tリーグの魅力ダウンに繋がってしまいます。選手には酷だけれど、どんどんと入れ替えて欲しいと思います。