ブースター自由化か?
【追記】結局この記事で書いていたブースターの件の提案は撤回されたようです。
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ブースターがまた自由化されるかもしれません。
今年2018年の世界選手権中に行われる国際卓球連盟年次総会で「ブースター自由化」の賛否投票が行われます。
2016年のラケット素材自由化(僅差で否決)に匹敵するぐらい重大な投票になりそうです。
競技の公平性を守るためにもブースター自由化はやむをえない
現在はブースターは禁止されている。
・・・はずなのに、現実的には海外選手を中心に使っている選手だらけなんじゃないかという指摘は、もはやありふれすぎて特に話題にものぼらなくなってました。
水谷が2012年に海外選手のブースター問題を批判して、国際大会ボイコット宣言までしたこともありましたね。
ガッチガチの中国粘着ラバーで後陣から打ち抜いてくる中国選手のブースター使用は、もはや疑惑を通り越して暗黙の了解みたいになってしまってます。
個人的にはブースターが使えるようになったとしても使う気はありません。
塗るのめんどくさいし。
でも、トップ選手間で塗ってるかどうかで不公平な状況がある以上は、健康に害が無いブースターは許可して、スポーツとして公平性を保とうとするのは当然な流れのような気がします。
禁止したってグルーを塗ってるかどうかを検出できないんだったら、禁止しちゃいけないと思うんですよ。
守ってる選手とルール違反の選手で、全く違う競技性になっちゃうじゃないですか。
だから自分は消極的賛成の立場です。
健康に害の無いブースターに限っては使用を認めないと、馬鹿正直にルールを守ってる選手が割りを食っちゃう。
自由化になるとテンションラバーが強い日本メーカーはどうするのか
気になるのはバタフライを筆頭としたテンションラバーに強みを持つメーカーです。
特にテナジー。
どうなるんでしょうか。
テナジーはグルー禁止時代を見越して作られたラバーです。
2008年にグルーが禁止になってしばらくしてから爆発的に市場シェアを高めたラバー。
特に日本のトップ男子の占有率は凄まじいものがあります。
もしブースターが自由化されれば「硬めの粘着ラバーに塗って柔らかくして、食い込み&表面の粘着での引っ掛かりの両方で飛ばす」みたいな夢のラバーが作れちゃいます。
国内トップ選手の使用用具がどのように変わるのか。
またバタフライはブースター自由化でラバーの方向性を変えてくるのか。
中級レベルへの影響は?
一般中級レベルへの影響はどのぐらいあるんでしょうか。
さすがに以前のようにマークVが復権なんてことはありえないでしょう。
ただキョウヒョウ系は間違いなく人気が出ると思いますね。
一般中級レベルだとキョウヒョウは硬すぎて厳しいって人が多いでしょう。
ブースター塗ってテンションっぽくすれば、5000円6000円レベルのテンションラバー使うよりもリーズナブルで癖のある粘着テンションの完成です。
以前のように体育館や卓球場の休憩室で、ブースターを塗り塗りする人がまた復活するんでしょうかね。
あれ傍目からは正直ちょっと異様だから家でやって欲しいなあ。
使うなら絶対に健康に害が無いブースターだけにしてもらって、他の人に迷惑かけないようにしてもらいたいです。
投票は5月1日。
はたしてどうなるんでしょうか。