誰しもがTリーグに入りたいわけじゃない

日本リーグの名門・シチズン時計から3人の選手が引退・プロ転向することになりました。

森田侑樹の引退は全日本前から発表されていましたが、神と町のプロ転向には驚き。一気に3人がいなくなリシチズン時計の来年度はどうなってしまうのでしょうか。

明治大学から酒井明日翔が入社するようですが、それでも御内、上村、酒井明日翔の3人だけ。もう1人は大学生を取るんでしょうか。

神はTリーグ埼玉に加入するそうです。埼玉人数多すぎじゃないですか?神で9人目。試合に出るチャンスがどのぐらいあるのか。来年度はぜひチームを増やして欲しいところ。

みんながみんなTリーグに入りたいわけじゃない

将来的にTリーグが拡大したとしても、みんながみんな入りたいわけじゃない。だって大卒でプロなんて、本当に覚悟のある人間じゃないとできないでしょう。特に男は。

実業団だったら30歳ぐらいになれば引退して、社業に専念する道がある。怪我で若いうちに現役を引退しても会社が面倒を見てくれる。

でもTリーグはそういうわけにはいかない。勝てない、人気が無い選手はあっさり切られる可能性は全然ある。24歳ぐらいでTリーグに切られて路頭に迷わなければいいけど・・・。

もしTリーグを切られた卓球選手が、卓球の技術を活かしていける道って、コーチ業とか限られてくる。でもコーチ業の年収って日本リーグのような大企業に比べると、ちょっと厳しいですよね。若いうちはそこまで差がなくても、30代40代50代と差は開いてくる。

だからTリーグのような華やかな反面安定していない世界に飛び込むよりは、日本リーグのようにある程度安定している世界の方がいいという選手も絶対多いはずなんですよ。

大学で卓球を辞める選択をする選手が増えるかもしれない

もし日本リーグが無くなるとどうなるか。
Tリーグに行くのは怖いから卓球自体を辞める、という選択をする大学生は絶対増えるはず。
いくら運動部とはいえ、早稲田や明治ならそこそこの会社には入れるわけで。

Tリーグは日本の卓球界に間違いなくプラスになるけれど、その一方で一部の選手のキャリアにはマイナスに作用することもあるんだろうなと感じます。