最近卓球を見始めた人が勘違いしている3つのこと

卓球がブームだそうです。このあいだなんて、ジャンクスポーツで卓球が大特集されていてビックリ。そんな時代になったんですねえ。

そんなこんなで卓球ファンも増えつつあるようですが、ちょっと皆さん勘違いしていることがいくつかあると思いますよ。テレビ関係者も含めて、間違えやすい卓球知識を紹介したいと思います。

スマッシュとドライブをごっちゃにする

よくわかっていない人の誤解:
強く打ったボール→スマッシュ

違います。全然違います。

現代卓球では、強く打ったボールの大半が「ドライブ」です。ドライブっていうのはボールの後ろを少しこすりあげるような打ち方をする、現代卓球のスタンダード打法です。ラケットのスイング方向が少しでも下から上になっていたら、それはドライブです。

それに対してスマッシュというのは、あまりボールに回転をかけない打法。後ろから前に打つので、ドライブとは全然違うんです。

男子卓球だとスマッシュはほとんど打っていません。「強く打つ=スマッシュ」というのは間違っています。

チキータとバックハンドドライブをごっちゃにする

よくわかっていない人の誤解:
バック側で強く打つ→チキータ

違います。全然違います。

この誤解の原因は、完全にテレビです。数年前からテレビがチキータをこぞって取り上げるようになり、テレビ関係者もチキータをよくわかってないので、間違った解説をしまくってるんです。

たんなるバックハンドドライブを、チキータと言っている例が多すぎるんですよねえ。

水谷隼が人格者、爽やか

よくわかっていない人の誤解:
水谷隼→めっちゃいい人!優しそう!爽やか!

水谷が爽やかなんて、7年ぐらい卓球見ている人だったらまず思わないですよね。ちょっと前まで爽やかキャラなんていうタイプじゃかったですよ水谷は。

2016年リオオリンピックの前までの水谷隼のイメージってこんな感じでした。
・チームメイトに超毒舌
・シニカル
・ニヒル

嫌な奴とは言わないけど、けっして爽やかタイプではなかった。「日本男子は俺しか戦っていない。他の奴は何もしていない。俺とレベルの差がありすぎる。やる気が感じられない。」みたいなことを言うタイプだったんですよね。

まあ実際言ってる通り、水谷以外はホントあかんかった。それを卓球ファンもわかっていたから、水谷隼を嫌っている人はほとんどいませんでしたけどね。孤軍奮闘するかわいそうな水谷、みたいな見方だった。

でも今の「爽やか水谷」っていうイメージとはかけ離れていたのも事実。

特にロンドンオリンピック(2012)前後は、辛辣なことを言いまくってましたし、メダルを取ったリオ(2016)ですら、卓球王国のインタビューとか見ると団体メンバー丹羽・吉村への苦言が凄い。凄いんですよホント。そこまで言って大丈夫なの?みたいな。

年齢を重ねて少し丸くなったのか、あるいは張本のように団体戦で頼れる人がようやく出てきたからなのか。最近の水谷はあんまりキツイこと言わなくなってきましたね。変わりました。

多分、張本の効果が大きいんだと思います。張本が頭角を現してきた頃、水谷はめちゃくちゃ嬉しそうでしたから。ようやくいいのが出てきてくれた、これで東京は戦える!みたいなことをウキウキしながら言ってましたもん。もう自分が嫌われ者になって苦言を言わなくても大丈夫だと判断したんでしょう。

…なんかだいぶ話がそれましたが、とにかくちょっと前までの水谷は、爽やかさとは真逆の毒舌さんだったんです。

まあ今の爽やか(っぽい)水谷も嫌いじゃないですが、自分は昔の水谷も大好きです。水谷がいたからこそ、ああやって毒舌でガンガン言いまくってくれたからこそ、今の日本男子があるとすら思ってるぐらいです。


というわけで、最近卓球を見始めた人がよく誤解している3つの点について書いてみました。ほとんど水谷の事になっちゃったけど笑

まとめ:水谷最高