早田ひなが平野美宇に圧勝でオマーンオープン2019優勝

逆転での東京オリンピック出場を狙う早田ひなが、オマーンOPの準決勝でライバルの平野美宇に完勝しました。その後の決勝でも台湾の鄭怡静(世界ランク8位)を全く寄せつけず優勝。期待のサウスポーが本格開花した模様です。

チキータ・逆チキータを中心にレシーブで崩し、ラリーでも早田が一枚上手の印象。

平野美宇はフォアがあんまり入らず、得意のバックでも早田に打ち負けるシーンが目立ちました。早田はバックも上手くなってますね。

去年の2人のワールドツアーでの対戦は平野美宇の2勝。

2018ワールドツアーオーストリアオープン
女子シングルス　ベスト32 （2018-11-08）
平野美宇 4-3 早田ひな
ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン
女子シングルス　ベスト16 （2018-03-08）
平野美宇 4-0 早田ひな

この試合の両者の決定的な差は「レシーブ」だったのではないでしょうか。日本一のレシーブ名人といえば伊藤美誠ですが、早田はダブルスペアとして一緒にやる過程で伊藤のレシーブにはかなり影響を受けているそうです。

逆チキータでコースを狙ってつまらせて、ラリーの主導権を握るっていうパターンが何度も見られました。

ラリーのバックも安定してるしエグいコースに入るし、平野美宇は全く勝ち目がない感じ。
強い、強いぞ早田ひな。

世界ランクに関係がある大会の1つですが、格は高くないのでポイントは少なめです。

オリンピック、世界選手権　3000
ワールドツアープラチナ 2250
ワールドツアー 1800
チャレンジプラス 1100 ← オマーンOP
チャレンジ 850

決勝は台湾の鄭怡静でで4-1。Tリーグ開幕戦では早田が3-1で勝利しています。

ポルトガルOPではリュウシブンを破り優勝してますから、今のところ早田は全勝なんですよね。チャレンジプラスというポイントが少なめの大会ではありますが、優勝して1100ポイント稼げたのは大きい。プラチナや世界選手権などポイントが高い大会は相手も強くなるので、なかなか1110稼ぐのは難しい。

組み合わせしだいでは来週のカタールOPも相当上まで行きそうな気配があります。カタールOPはプラチナという格の高い大会なのでポイントはかなり多いです。

早田ひなが、一気に東京五輪代表レースの主役に躍り出る可能性すらある。
そんなことを感じさせる一戦でした。

伊藤美誠はともかく、石川・平野はあっさり食ってしまうかもしれない。