台湾のホープ「林昀儒」

林昀儒(LIN Yun-Ju:リンユンジュ?)が岡山リベッツに加入することになりました。

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林昀儒

2001年8月17日生まれで現在17歳。
次期台湾のエース候補のホープで、最年少台湾チャンピオン。
20年に1人の逸材と称されて、台湾ではかなり期待されているようです。

左シェーク裏裏で173cm。

林昀儒とは?

世界ランクは28位(2019年1月)

2019年1月現在、世界ランクは28位。1年前は100位台だったので急激に上げてきました。

10歳年上の先輩、陳建安(琉球アスティーダ)の世界ランクはあっさり抜き去り、20歳上の台湾のレジェンド、荘智淵(琉球アスティーダ)にも迫る勢い。

それにしても台湾は10年に1人しか選手が出てこないのでしょうか。荘智淵は1981年生まれ、陳建安は1991年生まれ、そして林昀儒が2001年生まれとちょうど10歳ずつ離れています。

最近の戦績

2018年はオフチャロフに勝つなど、大物食いを繰り返してます。張本にも3-4と接戦。将来日本の難敵になりそうな気配がぷんぷん漂っています。

2018年4月以降の主な戦績はこんな感じ。大会名が書かれていないのは全部ワールドツアー。

(上が新しい戦績)
○ 4-2 オフチャロフ
○ 4-2 K.カールソン
× 1-4 オフチャロフ
○ 4-1 アルナ
○ 4-1 シモン
○ 4-2 平野友樹
× 3-4 張本(2018 ユースオリンピック)
× 3-4 サムソノフ
× 2-4 劉丁碩
× 0-4 森園
× 1-4 張継科
× 0-4 馬龍
○ 4-1 方博
○ 4-0 ティアゴ・アポロニア

17歳というと張本の2つ上、戸上と同じ歳ですね。宇田くんの1つ上。
張本は除いて日本の高校生に混じったら実績的にはNo.1じゃないでしょうか。

林昀儒のプレースタイル

こちらは張本との一戦(2018 ユースオリンピック)。
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良く言えば、すごくスマートな卓球。悪く言えば線が細くフィジカル的にはふにゃっとしてるので、撃ちぬく力が無い。安定ラリータイプです。

でも見た目に反してガンガン回りこむ。でも回りこむわりに、特にフォアが強いわけじゃない。なんか謎な選手です。

最大の特徴として「バックブロック」を挙げたいと思います。堅実にバックでブロックするタイプ。相手が広角に打ち分けてきてもしっかり足を動かしてブロック。ブロックのコース取りが上手いように思う。

レシーブではチキータを多用。このチキータもエグさは全く感じない。

なんだろう、世界のトップ選手とは思えないような、普通の中級者っぽい卓球をする選手。親近感がわく。韓国ヨンシクのフォームを綺麗にした感じ?中国の林高遠っぽさも感じる。謎。

こちらは2017年の試合で、台湾の英雄・荘智淵との試合。
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どうでもいいけど荘智淵さん、ゲームの合間にペリエ(スパークリングミネラルウォーター)の瓶をラッパ飲み。
スポーツ中に瓶か・・・。ワイルド過ぎる。ペットボトルじゃダメなんでしょうか。自分もペリエ好きで瓶で飲んでたことありますが、さすがに体育館に瓶ペリエを持ち込もうとは思わない。

中身は本当にペリエなのか、実は焼酎でも入っているじゃないか。先輩のこういうワイルドさを、上品な林昀儒は見習うとちょうどいいんじゃないでしょうか。
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林昀儒のラバー・ラケット

林昀儒はバタフライ契約なので、用具はオールバタフライで固めています。

ラケット:張継科 SUPER ZLC
フォアラバー:テナジー05ハード
バックラバー:テナジー64

アウターカーボンに、テナジー05ハードと、プレースタイルからは違和感を覚えるハードヒッター向け用具で揃えています。

張本とは子供の頃から何度か対戦したことがある模様

2013年8月の東アジアホープス(林昀儒12歳、張本10歳)
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2人ともかわいい。3-0で張本の勝利。

2015年。張本が「日本の神童が台湾にやってきた」みたいな紹介されている現地の報道。後半に林昀儒が登場して「こちらは台湾の神童」と紹介。
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いいライバルになってほしい。

ただキャラクターが正反対過ぎる。張本も卓球してないときは優等生ですが、プレー中は野生味あふれますからね。それに対して林昀儒はおぼっちゃまっぽい。育ちがいいんでしょうか。性格的にもフィジカル的にも品が良いというか、細いというか。林昀儒の試合のYouTubeコメントを見ると必ず「もっとフィジカルを鍛えてくれ」と書かれちゃってます。

なんかそういうところも含めて、気になる選手です。応援したくなる選手。岡山リベッツはいい選手を獲ってくれました。

台湾先輩2人がいる琉球アスティーダには誘われなかったのかな?
ほぼ台湾ナショナルチームになっちゃうから避けたのでしょうか笑。

林昀儒、日本でも知名度がこれから上がりそうです。今後10年以上、日本とは国際大会でライバル的な存在になりそうで、いつか痛い目に合わされる時が来てしまうかも!