卓球はどこの国が強い?日本はどのぐらいのポジションなの?

卓球といえば中国が圧倒的に強いというのは、スポーツにあんまり詳しくない人でも知っている事実。そのぐらい中国は圧倒的な強さを誇っています。

でも中国以外の国がどうなのかって、意外と知られていない気がするので書いてみます。

男子のランクは現在こんな感じ。中国が抜けていて、2番手グループを日本、ドイツ、韓国が争う感じ。

中国



日本 ドイツ 韓国


台湾 香港
スウェーデン ブラジル
フランス ポルトガル イングランド

中国:圧倒的な卓球王国

強すぎるので省略。あまりの強さに中国国内でも卓球人気が低下らしいです。

日本:中国を追う2番手グループの先頭

世界で2番手に位置するのが日本です。10年前までは5番手あたりをうろうろと言った感じでしたが、強化策が実って急激に強くなってきました。

実は日本、昔はめっちゃ強かったんです。1960年代は日本最強でした。

そこから転落して80年代〜2000年代始めまでは暗黒時代。その原因は日本独自の「日本式ペンホルダー(日ペン)」というラケットにあると言われています。フォアは強いがバックは弱い日ペンは、ひたすら左右に動きまくる必要があります。ハンデありすぎるんです。

2000年代後半から現代卓球を取り入れた強化策が実り、福原愛、水谷隼、石川佳純などが育ち、今は中国にもっとも近いポジションにまで上り詰めました。

…まだ中国は遠いけど。でも中国を倒せるとしたら日本。贔屓目なしに自分はそう見ています。

ドイツ:ヨーロッパ最後の希望

男子にティモ・ボルというスーパースターを擁するヨーロッパの卓球王国です。2000年代に入ってからは中国にもっとも近いポジションでした。国内にブンデスリーガという歴史ある卓球リーグがあり、全体的に卓球熱も高いです。

ちょっと世代交代がうまくいかず、ティモボル、オフチャロフの2人に頼りっぱなしで、今は日本に逆転された感があります。とはいえ日本と差がない2番手グループです。

女子はソルヤというガタイ良過ぎ女子に、ハンインという中国帰化選手を加えたメンツでリオで銀メダルを獲得。愛ちゃんがエッヂで敗れて現役最後となった試合ですね。

以前はスウェーデンという強豪国もいたヨーロッパですが、最近はもうドイツ以外はメダルに絡めないという現状があります。ヨーロッパ最後の希望、それがドイツなのです。

韓国:日本のライバル

長らく日本からすれば格上だった韓国。女子は2012年、男子は2016年に肩を並べて抜き去った感じがあります。

とはいえ男子はまた強くなってきました。2018の世界卓球団体戦では準々決勝で日本が痛恨の敗戦でメダルを逃しました。今後もライバルとしてしのぎを削るでしょう。

男子はオリンピックでも2つの男子シングルス金メダルを獲得しています。

女子はちょっと落ち目かな?伝統的にカットマンが強い国ですが、プラスチックボールになってカットマンがいまいち勝てなくなったのと同じく韓国女子も弱体化した気がします。

草の根レベルでも盛り上がっている日本とは違って、韓国の卓球人口はめちゃくちゃ少ないらしい。ひとにぎりの選手をエリートに育て上げる方式。

スウェーデン:古豪

スウェーデンは過去、中国と覇権を争ったヨーロッパNo.1強豪国でした。「ヤン=オベ・ワルドナー」という独創的なプレーを放った天才は、今でも根強いファンがいます。73年の世界卓球サラエボ大会で優勝し、その後も80年代から2000年にかけては中国と壮絶な戦いを繰り広げます。

卓球史を語る上でスウェーデンは絶対に欠かせない存在。そのぐらい強かったし、魅力的な卓球をしていた。

2000年の世界卓球クアラルンプール大会で中国を破って以降は、完全に萎んでしまいました。

香港、台湾:強豪だが地味

アジア強豪の一角を占める香港と台湾。

シンガポール:中国からの帰化頼み

ほぼ全員が中国からの帰化選手のシンガポール。女子はフォンティエンウェイという帰化選手を擁して、2010年モスクワ大会で中国の9連覇を阻止して優勝しています。

自国選手が全く育たないために世代交代がうまくいかず、最近はちょっと影が薄い。でも2012年のロンドンオリンピックで日本女子が初めてメダルを取った時は、韓国と並んで最大のライバルとされていました。

帰化頼みの国はやっぱり脆いですね。

ブラジル:アジア、ヨーロッパ以外で唯一頑張っている国

アジアとヨーロッパ以外で唯一そこそこ強いのがブラジル。男子はカルデラノというスターが育ち、団体戦はともかく個人戦ではメダルも見えてきた。日系選手が多いので顔も名前も親近感が湧きます。ツボイとかタカハシとかマツモトとか。

北朝鮮

謎すぎる北朝鮮。強い選手はいるんだけど、ワールドツアーに全然でてこない。そんで世界卓球とかオリンピックでいきなり出てくるもんだから、対策できずに負けちゃうっていうパターンが以前はあった。最近はちょっと弱体化気味?女子はキムソンイっていうカットマンが強くて、リオでは石川佳純と愛ちゃんを破って銅メダルでした。

その他

イングランド、ポルトガル、フランスも男子はそこそこ強い。

まとめ:アジアに偏りすぎている

強豪国がアジアに偏りすぎています。せめてヨーロッパがもっと頑張ってくれればいいんですが、ちょっと厳しいかなあ。ブラジルのような新興国もありますが、いかんせん個人の才能に頼っているだけで、国全体が卓球強化しているわけではない。

もう少し中国が弱体化して、日本・ドイツ・韓国の2番手グループが強くなってくれるといいんですけどね。

というかヨーロッパがもっと頑張ってくれないと。