初年度のTリーグレギュラーシーズンが終了!MVPは?

Tリーグのレギュラーシーズン全日程が終了。岡山、埼玉の頑張りによって意外と激戦になった男子Tリーグも、木下マイスター東京が1位でファイナルに進出することになりました。

木下vs岡山の1位争いは直接対決のヴィクトリーマッチにまでもつれこむ熱い展開。しかも水谷が2-7と負けているところからひっくり返す神試合で、やっぱり水谷すごいですね。

全日程が終了したので個人的なMVPなどを作ってみたいと思います。

MVP

男子のMVPは水谷

張本とどっちにするか誰もが迷うところでしょう。シングルスの戦績だけで見ると張本のほうが頑張っている。

張本:17勝6敗
水谷:14勝5敗

ただほとんどダブルスに出なかった張本に対して、チーム唯一の左としてダブルスも出ずっぱりだった水谷の貢献度がチームNo.1でしょう。ダブルスまで含めると張本17勝、水谷21勝。実際の公式MVPは張本になるかもしれませんが、個人的には水谷ということで。

女子のMVPは石川佳純

女子は石川佳純。
シングルス16勝5敗で勝利数はリーグトップ、ダブルスも3勝1敗と1位通過チームを牽引しました。

何より1位チームの「顔」として石川佳純が加入したのは集客力の観点からも大きいです。実は石川佳純は最後の最後、ギリギリで木下に加入してるんですよね。それまで神奈川アビエルは、Sランク(世界トップ10相当)の選手がTリーグ8チーム中唯一いませんでした。

石川佳純の加入で「石川vs平野/早田」みたいな構図もできて、女子の盛り上がりにかなり貢献しています。

2位以下のチームからの準MVP

男子は岡山リベッツの森薗政崇。

彼がいなかったら岡山はダブルスであんなに勝てていないし、木下が早々に独走して味気ないリーグになっていたはず。ダブルスのスペシャリストかつ左利きの森薗政崇がTリーグに与えた影響は大きいです。来年はどのチームもダブルス強化してくるでしょう。

女子は早田ひな。シングルス11戦全勝でした。Tリーグ効果もあったのか、全日本では3位、年明けもITTFチャレンジプラスでリュウシブンらを破って優勝するなど、東京オリンピックに向けて幸先のいいスタートを切っています。チームメイトの平野美宇にとっては、東京オリンピック枠をめぐって強力なライバルとなった感があります。

貢献度は同じチームの常 晨晨の方が大きいかな?ダブルスで16勝5敗と無双しました。

途中加入で衝撃を与えたで賞

男子は岡山リベッツの林 昀儒(リン ユンジュ)。

若干17歳の台湾次期エースで、2月10日に初試合ながら、そこから3勝3敗。張本をストレートで破り、最終戦では水谷をギリギリまで追い込むなど鮮烈な印象を残しました。もっと早く林が加入していれば…と岡山ファンも悔しがっているかもしれません。ルックス的にも女性が飛びつきそう。宇田幸矢と顔が似てるんですよね。

次点は木下の侯 英超。クセ球カットマンでいきなり3連勝。その後はちょっと対策されて負けが続いていますが、髪の毛を後ろに束ねる特徴的な風貌も合わせて衝撃でした。林との見た目ギャップが凄い。

女子は…誰だろう。ハンインとか?無しでお願いします。

パフォーマンス賞

吉村 和弘にパフォーマンス賞をあげたいと思います。勝った後に見せる通称「和弘ポーズ」が定着しつつあります。パフォーマンスだけでなく、いいところで大物食いを見せてくれた吉村和弘。世界卓球の日本代表にも選出されて今一番熱い男です。


地元からの大声援だったで賞

張本美和(木下アビエル)。
ご存知張本の妹にして、まだ小学4年生。地元の仙台で両親が運営する卓球クラブで練習をしている10歳です。

そんな張本美和のデビュー戦が地元仙台だったのは、おそらく監督の粋なはからいでしょう。観客席から同じ卓球クラブの子供たちが選手タオルを掲げて大声援を送っていました。


さあ両国でファイナルだ!

予想以上に盛り上がりを見せた初年度のTリーグも、残すところはファイナルだけになりました。

男子は木下が優勢でしょう。ダブルスを落としてもその後しっかり3点取れるラインナップ。水谷、張本、侯の3人かな?ダブルスに水谷が出るらしいので、ヴィクトリーマッチは張本でしょうか。

岡山はダブルスを取る前提で、吉村和弘、イサンスが2点取れるか。ちなみに林は出られないそうです。木下がベストメンバー組むと、ちょっと苦しいですね。

女子は甲乙つけがたいですが、ベストメンバーであれば日本生命が有利か。ダブルスは日本生命がかなり強いので、後は早田と平野で2点取れるかどうかですね。ちょっと平野の調子が上がらないのが気になりますが…。

木下アビエルは石川佳純と袁雪嬌のシングルスで2点取って、ヴィクトリーマッチで再度石川という展開かな。

3月17日、ぜひ皆さん両国orテレビで観戦しましょう!