今の日本卓球界で「集客力」のある選手は誰なのか
初年度のTリーグが終わり、平均観客数は1200人だったそうです。大健闘じゃないでしょうか。しかしリーグとしては2000人を目標にしていたので、大幅に下回ったという論調の記事が多いですね。
集客力の神7
Tリーグで浮き彫りになったのは、日本選手の集客力には差があるって事です。Tリーグに参加していない選手も含めて集客力をランキングするならこんな感じでしょう。
Sランク:
張本智和 水谷隼
Aランク:
石川佳純、伊藤美誠、平野美宇
丹羽孝希
Bランク:
早田ひな
Cランク:
他の全ての選手
張本智和と水谷隼の集客力は、今の日本卓球界では群を抜いています。この2人のどちらか1人だけでも試合に出ることで、観客数が1.5倍ぐらいになりそう。
その次に女子のトップ3石川・伊藤・平野が続く感じ。伊藤はTリーグ参戦してませんが、もし加入するなら大きな目玉になるでしょうね。2019年シーズンはオリンピック選考レース真っ只中なのでまず参戦しないでしょうが。
丹羽孝希がそれに続く感じ。沖縄での愛されっぷりは凄いです。
Tリーグ開幕当初は一般卓球ファンにそこまで知名度が無かった早田ひなですが、テレビ映えする容姿&まさかの13戦全勝&ファイナルでの神がかった試合でファンは一気に増えたんじゃないでしょうか。ちなみにこのブログでも早田ひなの記事はアクセスが凄いです。
以上の7人がTリーグの神7という感じ。
それ以外の選手は単独では集客力がほぼ横ばい
身も蓋もないこと言っちゃいますが、上記選手以外はほぼ集客力は無いと言ってもいい感じです。0ではないんだけど…。単独で集客力があるかと言うと、厳しい。
単純に卓球のレベルだけで言えば神7と遜色のない選手はたくさんいます。でも知名度や華が集客力には直結しますからねえ。華があるのは神7だけに限られちゃう。
例えば馮 天薇(フォンティエンウェイ)はピークは過ぎたとはいえ、元世界のトップレベルです。打倒中国の一番手であり、五輪シングルスメダリストであり、世界卓球団体戦で中国を破ったシンガポールの英雄です。でもTリーグでどれだけの集客力があったのかと言われると、答えに窮する。一般卓球ファンからすれば、華はあんまり無いのかもしれない。
他の海外選手にも同じことが言えるし、日本の中堅クラスもしかり。ちなみに愛ちゃんがいれば、Sランクだったでしょう。
歴史を作ってファンを増やすしかない
地道にリーグ実績を積んでいけば、地味ながら選手への固定ファンは増えると思うんですよね。神7以外だったら森薗政崇はダブルスの上手さ&情熱的な姿勢でファンは増えつつあるだろうし、埼玉の林もルックス的に女子受けしてそう。
早田ひなだってTリーグ開幕当初は、ライトな卓球ファンにはそこまで注目されていなかった。でもファイナルの歴史的な2勝をBSで見た層は、そりゃー好きになりますよね。対戦相手の袁雪嬌も個人的には好きになった。ホントああいう感動的な試合を見ちゃうと、選手への思い入れってどんどん強くなるんですよ。
そういう歴史を積み重ねるしかない。いい試合をして、現地で観客とも触れ合って、固定ファンを増やすしかない。その先に必ず「世界一の卓球リーグ」と胸を張って言える日が来ると思います。