両雄並び立たず。水谷隼と丹羽の両左腕は東京五輪にW選出されないかも

いよいよ本格化してきた東京オリンピック選考レース。
今回は水谷隼と丹羽孝希のサウスポーの2人について考えます。

まず前提知識として、東京オリンピックの代表枠は3人。
世界ランク2人が自動的に選ばれ、3人目はダブルスでの相性を考慮して卓球協会が選びます。

太字が大事。

このままいけば、右利きの張本がエース起用でしょう。
団体戦ではエースがシングルス2回に出られます。

エース→シングルス2試合
他の2人→シングルス1試合＆ダブルス1試合

つまり張本はダブルスには出ないので張本以外の2人でダブルスを組むことになり、当然「右利き、左利き」というペアにせざるをえません。もし水谷＆丹羽の2人を選んじゃうと、どちらも左利きなのでダブルスペアの相性としては最悪です。

張本→右利き
水谷→左利き
丹羽→左利き

普通に考えて左利き2人は選びづらいんです。

これまでのオリンピックではエース起用が左利きの水谷だったので、残りの2人に丹羽を入れることができました。でも東京ではエース起用が張本になる。残りの2人を左利きにするのはリスクが高いため、水谷と丹羽が同時に選ばれることはない気がします。

張本、水谷が世界ランクで自動推薦枠に入った場合、丹羽は落とされると私は考えています。水谷と丹羽のダブルス…ちょっと想像できない。もし大島が国内4番手にいれば、ダブルスの相性を考えてミラクル選出もありえます。

・水谷＆大島のダブルス
・丹羽のシングルス

どちらが期待を持てるか、ギリギリまで揉めるでしょうね。

水谷が3番手だったら…めっちゃ難しいですね。でも多分水谷は選ばれそう。ダブルスを捨てて、水谷のシングルスに賭けるしかないかな。水谷を外して大島などを入れても、期待感としてはむしろ落ちる。

ロンドン、リオとオリンピックのたびに日本を引っ張ってきたサウスポー2人ですが、東京ではダブル選出が難しいかもしれません。どちらも左利きということがダブル選出の妨げになるのは間違いないでしょう。

もう1つ気がかりなのは、水谷の状態です。とにかく頻繁に「目」の問題を訴えている。ボールが見えないと。

以前からアレコレと物議を醸すことを言いたがる人でしたが、目の問題はちょっとやばい雰囲気を感じます。身体や反射神経の衰えに比べて、目の衰えって急に来るんですよね。自分では制御できない。ちょうど数日前に引退したイチローも、だいぶ動体視力の衰えがあったようですし。

先日のトップ12の決勝戦も酷かった。会場によって合う合わないがあるようでは、安定した成績は絶対に残せません。見え方をサポートするメガネなどの根本的な解決策を見つけないと、今年ズルズルと水谷の成績が急下降するかもしれません。

平成の卓球王が平成の終わりと共に、急速に衰えてしまう。そんな姿は見たくないですが…。

「両雄並び立たず」は水谷と丹羽の2人のことではなく、水谷と張本の2人を指すことになってしまうかもしれません。