「ビスカリア」がバタフライから復刻!価格は2.5倍であえて選ぶ必要はないラケットか?
アリレートカーボンの先駆けとなった名ラケット「ビスカリア」が、日本国内で再発売されました。価格は廃盤前の10000円から25000円と2.5倍になっています。お高いですねえ。
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トップ選手から謎の人気を集めていたビスカリア
ビスカリアはバタフライの素材系ラケットで一番人気のアリレートカーボンが入った、アウターラケットです。今ではアリレートカーボンは珍しくも何ともありませんが、当時は革新的な感じの扱いだったんですよね。
ビスカリアが日本で普通に売られている当時、実は全然人気がありませんでした。かなり地味な扱いで、一般選手もトップ選手からもあまり選ばれずに消えていった感じがあります。
現在は林高遠や平野美宇などがビスカリアを使用
ビスカリアは中国の林高遠が常時使っているほか、石川佳純も現在はビスカリアです。他の日本トップ選手もお試しでちょこちょこ使っているのを目撃されています。早田ひなも一時期ビスカリアを使っていました。
去年12月のグランドファイナルからは、平野美宇もビスカリアに乗り換えたようです。長年STIGAのクリッパーウッドだったんですが、さらなる弾みを求めたんでしょうか?
最近の不調はクリッパーからビスカリアに乗り換えたのも原因じゃないかと心配しています。クリッパーウッドとビスカリアはだいぶフィーリング違いますから。まずはインナーカーボンを使った方がいいような気がしてなりません。
以下の画像は今年1月の全日本。今後もビスカリアを使い続けるんでしょうか?
平野美宇がビスカリア?! pic.twitter.com/lQC6ulUb5y
— ……-),粒高愛好家, (-……。 (@hdunxbwi) January 19, 2019
ビスカリア(2019)の仕様
価格 25000円+税(今年からバタフライのラケットはオープン価格をやめて定価に戻りました)
発売日 2019年4月1日
平均重量 86g
ブレード構成
ブレード構成:5枚合板+アリレートカーボン(アウター)
ブレードサイズ:157×150mm
ブレード厚:5.8mm
リレートカーボンはアウター部分に配置されています。
ちなみにティモボルALC、張継科ALC、松平健太ALCと全く同じ板構成になっています。
ビスカリアが元祖で、ティモボルALCなどが同じ板構成で発売されたので当たり前といえば当たり前です。
グリップはフレアとストレートのみの発売
グリップサイズ(長さ×厚×エンド幅)
フレア(FL):100×25×34mm
ストレート(ST):100×23×28mm
アナトミックはありません。アナトミック欲しいなら張継科 ALCにしておきましょう。
ビスカリアのグリップはコルベルっぽくちょっと平べったい
ビスカリアのグリップはちょっと平べったく感じる人が多いです。バタフライのちょっと前の看板ラケット「コルベル」のグリップを、ほんの少しだけ厚くしたような感じでしょうか。
私はコルベルの打感が好きなんですが、どうもあのグリップは好きになれない。平べったいのはいいけど、ちょっと薄すぎるんですよね。ビスカリアはコルベルからプラス1mm程度厚みがあるグリップなので、手が大きい人は握りやすく感じるでしょう。
レンズのデザインは当時の雰囲気そのまま
レンズのデザインがレトロっていうか、古いっていうか。
多分10代〜20代の感覚では「ダサい」って思うでしょう。
私もちょっとこれは今時無いんじゃないかと感じます。
まあビスカリアを使う選手層は見た目とかどうでもよくて、とにかく性能重視なのでこれでもいいんでしょうか。
かっこいいレンズデザインでリメイクして欲しかった気もします。
ビスカリアはどんな人に向いている?
張継科ALCみたいな選手モデルは避けたいけど、アウターのアリレートが欲しいっていう人にはいいでしょう。でも一般選手があえて選ぶラケットではないです。
上級者であれば性能的には特に問題なく使えます。
ただティモボルALCあたりより高い価格をあえて選ぶ価値があるのか?というのは疑問が残ります。
グリップが相当フィットするのならビスカリアという選択肢もあるでしょう。
中級者のビスカリアは△〜○
中級者は「アウターのアリレートカーボン」という性質を理解した上で、選ぶようにしてください。
たいていの場合はインナーのアリレートカーボン(インナーレイヤーALCなど)が適しています。