アジアカップの張本は大人が棄権させるべきだった

ポイント:
・無理して試合に出続けて張本の指が悪化
・本番の世界卓球に影響が出る
・大人が無理にでも止めるべきではなかったか

世界卓球2019が直前に迫ってきました。

最大の懸念材料となっていた張本の指の怪我ですが、残念なニュースが入ってきました。
石川佳純と組む予定だった混合ダブルスは欠場し、石川は吉村真晴と組むことになったようです。

シングルスと男子ダブルスはそのまま出場する模様ですが、万全の調子で臨むのは無理でしょう。

アジアカップを棄権するという選択肢はなかったのか

張本の指の怪我はカタールオープン後に発覚したそうで、アジアカップ中にどんどん悪化。それが顕在化したのが3位決定戦の丹羽戦でした。

倉嶋日本男子監督は棄権を勧めたそうですが、張本が「リードされたまま棄権するのは嫌、せめて追いついてから」と言ったそうです。

うーん…。

地元日本でお客さんの期待に応えたいという気持ちがあったのかもしれません。
日本のエースとはいえ、やはりそこは15歳。
感情が優先しちゃう気持ちはわかります。

ただ、卓球ファンが本当に期待しているのは、世界卓球やオリンピックのような大舞台で活躍する張本の姿です。アジアカップのような小さな大会で無理をして、大舞台を棒に振ってしまっては元も子もありません。

もし水谷や丹羽、石川佳純が同じ状況になっていたら、あっさり棄権していたと思います。それが長い目で見れば、正しい判断。大人の判断。

伊藤美誠もたぶん棄権していたでしょう。本人が出ると言ってもコーチが止めるはず。

ベンチコーチ不在という問題点

もう1つ浮かび上がったのが、日本人同士の試合ではベンチコーチがいないという問題です。

丹羽戦ということで、張本にはベンチコーチがいませんでした。もし外国人選手との試合で最初から倉嶋監督がベンチコーチについていたら、多分説得して棄権していたんじゃないかな。

日本開催であれだけ観客入っていて、張本目当ての観客もかなり多かったはず。そういう状況で15歳の少年が棄権するのは、本当に勇気がいる。難しい。っていうか無理でしょう。

だから大人が止めるべきだった。
棄権するかどうかの判断を15歳に委ねるのは、あまりにも酷です。


世界卓球シングルスに影響が出ないことを祈ります。