【Tリーグ】弱者の戦略「ダブルス勝負」

Tリーグ男子の首位と2位の勝ち点差がついに「2」に。首位の木下が1試合少ないとはいえ、ここまで岡山が追い上げてくるとは思いませんでした。

2/16の直接対決ではなんと岡山4-0木下。張本がいながらこの結果は驚きです。

弱者は鉄板ダブルスペアを作るしかない

岡山がここまで木下に食い下がっている要因は、もちろんダブルスの強さ。吉村和弘がここぞという場面で勝っているのも大きいけれど、やっぱり岡山のベースはダブルスなんですよね。

森薗政崇&上田という鉄板ペアがいて、まず負けないから岡山は木下に食い下がれている。

琉球、日本ペイント、名古屋はダブルス勝負するしかない

男子は琉球、女子は日本ペイントと名古屋が勝点を伸ばせずにいます。このまま戦力的に大幅変更がなければ、来シーズンも苦戦は必至でしょう。特に女子の2チームは、もうちょっと頑張ってもらわないとTリーグ全体のレベルにも関わる。

かといって有力選手を引っ張ってくるのは簡単じゃない。国内のめぼしいところだと伊藤美誠ぐらいしか残っていないし、中国トップ層は100%無理。ヨーロッパ勢はそもそも人材があんまりいないし、いても時差の影響で厳しい。

ってことで、ダブルスの必勝ペアを作るのが手っ取り早い弱者の戦略だと思うんですよ。ダブルス専用の選手を入れて、とにかくペアを固定。もちろん左右ペアで。

ダブルスのことを考えてチーム作りをすれば、弱者でもそれなりに勝点は拾えると思うんですよねえ。逆に言えばダブルスで勝たないと、木下(男女)とか日本生命には勝てない。

木下マイスターの苦戦の背景はダブルス軽視

男子が意外と勝ち点差が開かずに木下が苦戦しちゃってるのは、紛れもなくダブルス軽視のツケが回っているからです。以前も書きましたが、チームで左が水谷だけですからね。

水谷が若いならともかく30歳なのにダブルスに出てシングルスも出るなんて、そらちょっと厳しいですよ。シングルスて取りこぼしが多いのは、疲労が原因な側面が大きいはず。

今のTリーグのシステムで弱者が強者に勝つにはダブルスにかけるしかない。それが一番コスパに優れた勝負の仕方だと思います。

ダブルスのいい感じのペアをリストアップ

とはいえ、ダブルス強者もそんなにゴロゴロころがっているわけじゃない。まだTリーグ未加入でダブルスうまそうな選手は・・・

橋本&佐藤瞳のカットマンコンビ

ミキハウス所属のカットマンダブルス。シングルスでも強いし、日本ペイントあたりに2人一緒に加入すれば面白そう。無理か。ミキハウスがTリーグに加入してくれればなあ・・・。芝田沙希や四天王寺中高勢も一緒に参加できて、盛り上がると思うんですけど。元ミキハウスの平野早矢香、愛ちゃんも何らかの形で関われるし。

伊藤美誠

世界最強のダブルスの名手じゃないでしょうか。大魔王さまが入るならシングルスも強いし、一石二鳥すぎる。ただ来年はオリンピック選考レースの真っ只中なので無理っぽいです。早くて2020年シーズンからでしょう。

なかなか新規人材の発掘は難しいですね。

現有戦力でもダブルスペアを固定すれば勝負になるのでは?

とにかく毎試合ペアを変えたら勝てるものも勝てなくなる。木下や日本生命はそれでもいいのかもしれないけど、他のチームが同じことやっちゃダメ。契約の関係で出たり出なかったりの海外選手をダブルスに据えるのもダメ。いつも出る日本人同士で組ませるべき。

・・・なんてことはどのチームも当然気づいてるはずなので、来年の新戦力情報に期待です。ダブルスを重視した観点で新加入選手を見定めるでしょう。

まあ一番恐れているのは木下(男女)もダブルスに力を入れちゃって、向かうところ敵なしになっちゃうことなんですが。