中国選手以外にはほとんど負けない早田ひな…だがポイントは伸びず
韓国オープンで早田ひな1回戦負け。
またしてもポイントを積み重ねられず、東京オリンピックが遠のいてしまいました。
・・・って、こう書いてしまうと早田ひなの成績が全然振るわないように見えてしまいますよね。
でも実際は違います。
韓国オープンの予選では中国の石洵揺、陈可に連勝して本戦出場。
本戦の一回戦では今年の世界女王である劉詩雯に2-4で敗れているのです。
早田ひなは組み合わせさえ悪くなければもっと上にいけているはず。
2019年世界大会で中国人選手以外に負けたのは1回のみ
大会名 | 結果 | 備考 |
---|---|---|
ポルトガルOP | 優勝 | 劉詩雯を下して優勝 |
オマーンOP | 優勝 | |
カタールOP | 予選敗退 | 劉恩寵(韓国)に敗れる |
セルビアOP | 優勝 | |
中国OP | 予選敗退 | 顧玉婷(中国)に敗れる |
ジャパンOP | 1回戦敗退 | 陳夢(中国)に敗れる |
韓国OP | 1回戦敗退 | 予選で中国2人を撃破、劉詩雯(中国)に敗れる |
中国人選手以外に敗れたのは3月のカタールOP のみで、それ以外は全部中国人に負けているんですね。
日本人選手の中でも抜群の安定感だと思うんですが、ポイント的にはまったく報われていないのでかわいそう。
2019年に早田ひなが敗れた相手
大会名 | ラウンド | 相手 |
全日本 | 準決勝 | 伊藤美誠 |
世界選手権選考会 | 準決勝 | 加藤美優 |
カタールOP | 1回戦 | 劉恩寵(韓国) |
中国OP | 予選 | 顧玉婷(中国) |
ジャパンOP | 1回戦 | 陳夢(中国) |
韓国OP | 1回戦 | 劉詩雯(中国) |
これ以外は全部勝ってるって、わりと凄い。
Tリーグでも袁雪嬌(中国)に2勝、加藤に1勝。
後に世界女王になる劉詩雯にだってポルトガルOPでは勝って優勝している。
赤字の敗退が早田にとっては痛恨だった。
それ以外は格上か中国だし、負けてもしょうがないけれど、赤字の2人には勝ちたかった。
特に世界選手権選考会はマッチポイント6-10からの大逆転負けでしたし、早田ひなにとっては一生つきまとう悪夢となりそうです。
4番手以下では選びにくい
「これだけ善戦しているし、ダブルスも上手いからランクが4番手以下でも3人目として選ぶべき」という声もチラホラあるようですが、このままではまず選ばれないでしょう。
どこかで優勝でもして大幅にポイントを積み重ねて、僅差の4番手ぐらいにならないと卓球協会も選びにくい。っていうか選んだら絶対揉めます。
平野の代わりに選んだら伊藤、石川(左)、早田(左)になってダブルスが辛いですし、石川の代わりに選出する勇気は卓球協会にはなさそう。
自力で3番手に入る以外に、早田ひなが東京オリンピックの舞台に立つチャンスはありません。
まだ後半戦にワールドツアーもチャレンジプラスもたくさん残っています。
どこかで優勝してガツンとポイントを積み重ねて欲しいですね。
ワールドツアー派遣状況にみる大島祐哉の現在地
今回は男子の東京オリンピック選考に大きく関わる、ワールドツアーの協会派遣状況をまとめてみました。
そのうえで「大島祐哉の干されている疑惑」について考えてみたいと思います。
ワールドツアーに派遣 = 協会から期待されている
ワールドツアーに出場するためには大きく分けて「卓球協会の派遣」と「自主参加」の2通りの方法があります。
もし卓球協会が派遣してくれない場合、選手は自分で費用を負担して自主的に参加します。
・張本や水谷などのトップ選手…常に派遣
・中堅どころ…派遣されたりされなかったり
・将来性のある若手…派遣されたりされなかったり
・見切りをつけられた選手…派遣されない
こんな感じ。
つまりワールドツアーの派遣状況を見れば、選手に対する協会の「期待度」をうかがい知ることができます。
派遣されなくなってしまった選手は、卓球協会から見切りを付けられたという見方ができるわけです。
大島祐哉の不遇っぷり
それでは2019年前半戦の派遣状況を確認してみましょう。
○(黄色背景)…協会が派遣
△…自主的な参加
×…未出場
取消…何らかの理由で出場取り消し(怪我などが多い)
派遣されたところは視覚的にわかりやすくするために黄色背景にしてみました。
張本、水谷、丹羽のトップ3選手は安定して派遣されている様子がうかがえます。
4番手グループは大島を除けば安定的に派遣されている
問題はトップ3選手を追う4番手グループの扱いです。
大島、吉村兄、吉村弟、森薗の4人が実力的にも世界ランク的にも、2019年前半では4番手グループを形成していたはずです(上田、吉田あたりもギリギリ入るか)。
このうち大島を除く3人は安定して派遣されています。
吉村兄は初戦のカタールOPこそ自主参加でしたが、その後は全て派遣。
世界卓球代表組の吉村弟、森薗は全て派遣されています。
大島はほぼ自主参加
それに対して、大島の扱いがひどすぎる。
初戦のカタールOPで派遣された後は、全て自主参加か未出場です。
お世辞にも今年の大島は結果を残しているとは言えませんが、それは他の4番手グループ組もさほど変わりません。
ちなみに2019年7月現在の世界ランクは大島が日本人4番手の22位で、次は森薗政崇の33位です。
吉村兄は40位、吉村弟は50位と大島とはだいぶ開きがあります。
2019年7月の世界ランク
4位 張本
12位 丹羽
13位 水谷
22位 大島
33位 森薗
34位 上田
40位 吉村真晴
50位 吉村和弘
この状況でなぜ大島が派遣されなくなってしまったのか、理解に苦しみます。
大島は今年1月の全日本では準決勝で張本を破り、準優勝だったにも関わらず、全日本の後に発表された推薦枠は吉村和弘が選ばれています。
今年に入ってワールドツアーに派遣すらされなくなった件と合わせて考えると、この結論にたどり着かざるをえません。
卓球協会は大島に完全に見切りを付けてしまったのでしょうか。
Tリーグ2年目の受難、オリンピックに向けてトップ選手が参加せず
Tリーグ2019-2020シーズンの選手の顔ぶれが発表されました。まだ確定したわけではなく追加の発表があるはずですが、大方の流れはこれで決まったと言えるでしょう。
ノジマTリーグ 2019-2020シーズン 契約選手リスト(2019年6月27日付) - 卓球 Tリーグ(T.LEAGUE)
こちらのツイートの方が未契約選手の状況も踏まえているのでわかりやすいかも。
8/29(木)開幕の #Tリーグ 2019-2020シーズン
— しろや@卓球ブロガー🏓 (@shiroya_yarilog) June 27, 2019
6/27現在の今季契約選手が発表!!
太字:契約更新
細字:公式発表なし、退団?
赤字:新規契約
黄背景:自由交渉
黒背景:恐らく退団
トップ名古屋に関してはTリーグ規約を満たしていないので今後選手の追加発表があると思われます pic.twitter.com/P2A8zYPgPw
ぱっと見で気になるのは以下の3点です。
1.中国勢の不参加
2.韓国勢の不参加
3.日本トップ選手が一部不参加
1.中国勢の不参加
・木下アビエルで石川とのダブルエース的な存在の袁雪嬌(23)
・日本生命の鉄板ダブルス常晨晨(33)、蒋慧(22)
女子を盛り上げたこの3人の中国人選手が契約しなかったのは残念。袁雪嬌は「母国の事情」、常晨晨と蒋慧は「一身上の都合」だそうです。まあようするに中国の卓球協会が「今年のTリーグに参加したら、もう中国国内で卓球に関わらせねーぞ」みたいな圧力をかけているものだと思われます。
中国勢の不参加は予想されていたことでした。東京オリンピック前年ということもあり、最大のライバル国の1つである日本を利することをしたくない中国は、全選手を引き上げてしまうのではという報道がすでに流れており、あまり驚きはありません。
とはいえ残念極まりない。
中国ぐらい圧倒的に強いポジションにいる者は、卓球界全体のことを考えて欲しい。
圧力をかけて契約破棄を迫った選手たちは、どれもオリンピック代表候補ではありません。
常晨晨にいたっては33歳で、2016年から日本生命にいた選手です。
そんな選手まで引き上げさせるのはやり過ぎ。
2.韓国勢の不参加
・イサンス、田志希、林鐘勲、徐孝元らの不参加
・ヨンシクは兵役で不参加
中国の不参加は確実視されていたことですが、まさか韓国まで…というのが正直な思いです。1ヶ月以上前から韓国不参加の噂は耳にしていたので心の準備はできていましたが、うーん。
どの選手も韓国のオリンピック代表の可能性が残されています。トップ選手の手の内を海外にさらけ出したくないという戦略は、まあ一応わかる。中国とは違います。
でもねえ。うーん。
3.日本トップ選手が一部不参加
・丹羽がアスティーダを退団
・吉村真晴が埼玉を退団
・加藤美優が日本ペイントと未契約
オリンピック代表の可能性が残されている日本人選手の中では、この3人の未契約が目に付きます。特に丹羽はアスティーダ退団は決定的でしたが、どことも契約していないのに驚き。オリンピック選考レースに向けてワールドツアーに専念したいのでしょうか。
どのチームもオリンピック前年でやりくりが難しい
契約をしたトップ選手も、オリンピック前年ということもありTリーグよりも世界ランクに関わるワールドツアーを優先したいはずです。どのチームも選手のやりくりには困るでしょう。
岡山リベッツ、トップ名古屋にいたっては世界ランク10位以内に相当するSランクの選手をまだ確保できていません。このままだとTリーグの規約を満たせません。どうするんでしょうか。
オリンピック前年はSランクの規定をゆるくするとかしないと、どのチームも辛すぎます。
去年華々しく誕生したTリーグですが、2年目の船出は順風満帆とは程遠い状況です。なんとかここを乗り切って、2020東京オリンピック後に期待される卓球ブームに乗っかって大躍進を遂げる3年目につなげて欲しいものです。
頑張れTリーグ。
女子の東京五輪レースは前半戦終了で伊藤・平野・石川が盤石のリードを保つ
前半戦は3強がリード
6月のジャパンオープンが終わり、東京五輪レースもあっというまに半分が過ぎました。
ジャパンオープン終了時点のポイント状況をまとめてみましょう。
まだ有効大会数が選手ごとに異なるため、単純に2019の累計ポイントで比較しても意味がありません。
年間8大会(+T2)のポイントのみが有効となるため、現時点では1大会あたりのポイントで比較した方がわかりやすいです。
2019累計ポイントは平野美宇がトップですが、1大会あたりのポイントだと参加大会数が少ない伊藤美誠がトップとなっています。
名前 | 1大会あたりポイント | 2019累計 | 大会数 | T2初戦 | 代表入り確率 |
---|---|---|---|---|---|
伊藤 | 1267 | 7605(2位) | 6 | ○ | 90% |
平野 | 1125 | 9005(1位) | 8 | ○ | 85% |
石川 | 1045 | 7315(3位) | 7 | ○ | 85% |
佐藤 | 800 | 6400(4位) | 8 | × | 5% |
加藤 | 754 | 6035(5位) | 8 | ○ | 10% |
早田 | 696 | 4875(7位) | 7 | × | 10% |
芝田 | 627 | 5020(6位) | 8 | × | 5% |
※年間8大会までのポイントが有効
※2位までは自動的に代表入り(シングルス&団体)、3位以下から団体メンバーを卓球協会が選ぶ
※T2初戦はT2ダイヤモンドの初戦への出場権
グラフ化するとトップ3のリードがわかりやすい
1大会あたりポイントでグラフ化すると、1〜3位までと、4位以降に少し差があることが視覚的にもわかりやすいです。
身も蓋もないことを言えば、このまま伊藤・平野・石川の3人で決まりそうです。
4位以下からの巻き返しがあるとすれば、T2出場権を得ている加藤でしょうか。カットマンの佐藤、T2ダイヤモンド出場権を逃した早田の代表枠入りは厳しい状況が続いています。
佐藤瞳の状況
6月のジャパンオープンでは地元北海道で丁寧を破るという大金星をあげて、大会序盤を大いに盛り上げた佐藤瞳。1大会あたりのポイントでは4位につけていますが、カットマンということもあり代表入りは厳しいです。
2位以内に入れば無条件で代表入りですが、もし3位となれば団体戦のダブルスの相性を考慮されるので、カットマンの佐藤瞳は選考で大きな不利となってしまいます。3位ではまず代表入りはないと断言できます。
T2ダイヤモンドへの出場権も逃しており、2位以内に入るには厳しい戦いが続きます。
加藤美優の状況
世界卓球で獲得した1500ポイントが効いて、なんとか選考レースに踏みとどまっている状況。T2ダイヤモンド初戦への出場権も獲得したため、ボーナスポイントも期待できます。
しかし石川とは1大会あたりポイントで300もの差があり、これを埋めるのは容易ではありません。安定ラリータイプの加藤が中国人選手を次々を破っている姿もあまりイメージしにくいです。
早田ひなの状況
春先までの好調っぷりは、いったいどこへ行ってしまったのか。香港OPでは抽選に漏れて出場すら逃すという不運にも見舞われた早田ひなは、東京代表入りへ崖っぷちの状況です。
2019初戦のポルトガルオープンでは後に世界女王になるリュウシブンを破るなど、日本人の中でも伊藤に次いで大物食いの期待を抱かせる選手だけに、代表入り確率は15%としました。
ただし状況は厳しい。非常に厳しい。無条件でボーナスポイントが得られるT2への出場も逃しており、後半戦でよほど爆発しない限り3位以内の可能性はないでしょう。
伊藤とのダブルスの相性の良さを考慮して4位以下でも選ぶべきという考えもネット上ではチラホラ見られますが、現実的にそれは難しい。平野、石川を外して4位以下の早田を選ぶのは絶対揉めます。
崖っぷちの状況が続く早田ひなですが、どこかで一発かましてくれるのではないかという期待感もある選手。後半戦は大いに暴れて上位を脅かしてもらいたいものです。
前半戦まとめ:トップ3が盤石リードを保ちつつある
というわけで、伊藤・平野・石川の3人の代表入りが色濃くなってきました。
そこに加藤と早田がどれだけ食い下がれるかというのが東京五輪レース女子の状況です。
後半戦は誰がシングルスの2枠を獲得するのかというところも面白くなりそう。
特に平野vs石川は白熱しそうです。
以前「ただ早くボールを打っているだけで何も考えていない」とまで馬場監督に評されてしまった平野ですが、カタールオープン頃から徐々にスタイルチェンジに成功しつつあります。代名詞である高速卓球に加えて、大人の卓球も身につけつつある「ニュー平野」の後半戦に注目です。
…っていうか、オリンピックの代表枠3つは少なすぎるよ!
世界卓球と同じく5人にしてくれませんかねえ。
好きな選手が多い自分にとって、オリンピック選考レースは辛すぎます。
全員応援しているので、全員出て欲しい。
Tリーグが選手をクビにするならシーズン後に淡々とするべき。SNSでアレコレと宣言しなくていい
日本初のプロ卓球リーグ「Tリーグ」も無事に初年度が終わりました。
今日は以下の点について考えてみます。
・選手の実力を首脳陣がドライに評価してもいいのか
・それを外部に公表してもいいのか
・言い換えるとシーズン中にクビを明言してもいいのか
色々とボカして書いているので、前提の事情を知らない人にはちょっとわかりづらい話かもしれません。
日本のプロ野球ではありえない
日本でもっとも熾烈を極めるプロスポーツはプロ野球でしょう。
選手平均年俸がダントツで高い、日本プロスポーツの花形的な存在。
実力がなければ人気選手でも高卒2年目の選手でも、あっさりと戦力外通告される世界です。
そんな厳しいプロ野球でも、チーム首脳陣が選手に対して、力量が足らないから来季は契約しないといったコメントをシーズン中に出すことはまずありません。
何回か試合で使ってみて「こいつ使えねえなあ…クビだ」と思ったとしても、それをはっきりとは口にはせず「2軍で調整してもらう」と言葉を濁す文化が根付いています。
例えばFAで移籍してきた選手を数試合使って、さっぱり使い物にならなかったとしても、監督やオーナーが「もう使わない、来年はもちろんクビ」なんて言いますか?
しかもシーズン序盤に。
自分は聞いたことないです。
日本屈指の厳しいプロスポーツであるプロ野球ですら、こんな感じの運用をしているんですよね。
本音と建前は使い分ける。
選手の尊厳を必要以上に踏みにじらず、ファンも傷つけないようにしている。
注目度が高いスポーツだからこそ、首脳陣も発言には慎重さが求められている。
Tリーグはどうなるか
さてTリーグ。
こちらも立派なプロスポーツですから、チームにプラスにならないと思ったら、契約はシビアにやってもいいでしょう。実業団じゃないんだからクビを切るのは当たり前。
でもシーズン中に使えない宣言をしたり、プロのレベルじゃないと明言をしたりするのは、ちょっとやり過ぎじゃないかと。それは日本のプロスポーツ文化にはそぐわないかなと思います。
特に卓球っていくら団体戦形式でやろうと、結局は個人vs個人の競技じゃないですか。
サッカーやバスケと違って、1人1人の選手にスポットライトが強烈に当たる競技。
ファンはチームに対してっていうより、個々人の選手に対して思い入れが強い人が多い。
だから首脳陣があまり選手に対してドライな発言をしちゃうと、ファンが離れちゃうんじゃないの?という懸念が自分にはあります。
例えばですよ、いつか水谷の力が急速に衰えてしまったとして。
木下マイスターの社長さんとか邱監督がシーズン中に「水谷はもうダメ、用済み」なんて明言したら、フルボッコ確定じゃないですか。
水谷本人がどう感じるかはともかく、水谷ファンからは非難轟々だと思いますよ。
「もう木下マイスターなんて応援しない!」ってなるはず。
これってプロスポーツチームの運営には明らかにマイナスですよね。
選手個人にドライすぎる発言をしたら、チーム運営にマイナスなんですよ。
それが日本。
中の人はあえてドライに徹しているのかもしれないけど…
厳しい発言をした首脳陣も、あえてドライに徹しているんだろうとは思います。
ツイッターのやり取りを見ていると、ファンからの批判はわかったうえで、自分は自分のやり方で盛り上げるという意思が伝わってきます。
ただそれがファンに受け入れられるかどうか。
特に例のチームの地元って、日本でも屈指の人情・温情を大事にするところじゃないのか。
しかもシーズン中にそれを言う必要があったのか。
必要ないよね。
プロだからって、ただ勝てばいいってもんでもない
Tリーグがプロスポーツであるのなら、確かに勝利は大事でしょう。
でもファンはただ勝利数/勝点だけを求めているわけではないんですよね。
お気に入りの選手を作って、その選手が活躍してくれるのを楽しみにしている人もたくさんいる。
タオル持って選手名を連呼している女性ファンとかそうでしょう。
チームの勝敗以上に、選手が頑張っている姿を重視している。
その手のファンは首脳陣があんまり選手をないがしろにしちゃうと、ショック受けちゃうと思いますよ。
内情を暴露することがチーム運営に何のプラスになるのかわからない
チームを運営するうえでシビアな対応をしなければいけないのはわかりますが、もうちょっと穏当なやり方があっただろうと思います。
クビを切るなら、プロ野球のようにシーズン後に淡々と切るべきです。
それがプロフェッショナルなクビの切り方。
シーズン中に首脳陣がSNSであーだこーだと内情を暴露してクビを切るのは、プロフェッショナルとは真逆なやり方ではないでしょうか?
禍根を残すだけで、意味がない。
また、チーム内にごたごたがあるなら、チーム内で淡々と解決するべきです。
それがプロフェッショナルな解決の仕方。
チーム内の問題をわざわざファンにSNSで発信することに何の意味があるのか。
それがチーム運営にプラスになるとはこれっぽっちも思わない。
それって、ただの愚痴なのでは。
一連のゴタゴタを見聞きして、そんな思いを抱きました。
まとめ:
・いくらプロスポーツでも選手に対してドライ過ぎたらファンも引く
・クビを切るならシーズン後に淡々とクビを切るべき
・わざわざシーズン中に「使えない」なんてチームトップが言う必要はない
・首脳陣ならば情報発信と愚痴は区別して
・愚痴は泡盛でも飲みながらオフレコでお願いします
書いた人:Yの方
サーブでネットしても続行するという羽曳野卓球連盟の改革
サーブでボールがネットに当たっても、やり直さずにプレーを続行するようにルールを改正したそうです。
大阪府・羽曳野市の卓球連盟の独自ルールとして導入するそう。
羽曳野卓球連盟の試合では、時間節約のために、今後ネットインをレットとせずインプレイにするそうです。ひとまず何でも、ちゃんとレシーブすれば問題ないけど…早く慣れないとね。
— GAKO@ペン粒 (@gakogako) June 9, 2019
他の協会もその方向で動いているという話は本当なのかな。#レイティング #卓球 #レット #ネットイン #サービス pic.twitter.com/Fq3WoFYXWc
羽曳野卓球連盟って?
羽曳野卓球連盟(はびきの)は、地方自治体の協会の中でもっとも先進的に活動しているところの1つでしょう。
・レイティング(一般、初心者向けが別)
・クラブリーグ
・女子リーグ
・ラージリーグ
こんなにたくさん大会を運営している協会・連盟ってあんまり無いです。
特にレイティングに力を入れている点が特徴的ですね。
羽曳野市自体は人口が11万程度の小さな市ですが、大阪市と近いこともあってレベルの高い大会が常時開催されています。
サーブのネットで続行するメリット
時間短縮
まあ若干の時間短縮にはなるでしょう。試合時間が5%程度は削減できるかな。
揉めない
これが一番メリット大きいんじゃないでしょうか。
サーブのネットほど揉めやすいものはないと思います。
エッジ以上に揉める。
審判がいない場合もあるし、審判がいてもそんなにネット判定に集中してませんよね。
ほとんどの人は得点板だけ担当してますって感じ。審判というより、得点係。
揉めたら自分たちで解決せーや、っていうスタンスの審判も多いです。
揉めないためにもサーブのネットで続行するってのはいいと思いますね。
先日の世界選手権でも色々とありましたし。
サーブのネットってわりと対応できる
通常ラリー時のネットと違い、サーブのネットって対応しやすいですよね。
そこまでゲーム性は変わらないんじゃないかと思います。
羽曳野卓球連盟の動きが全国に広がり、卓球のルールが変わっていくかもしれません。
平野美宇のシングルス代表入りが見えてきたか
香港オープンでは伊藤が準優勝で1440、平野がベスト4で1170を獲得。
6/9香港オープン終了時点のポイント状況です。
名前 | ポイント | 大会数 | 1大会あたりポイント |
---|---|---|---|
伊藤 | 6930 | 5 | 1386(1位) |
平野 | 7540 | 7 | 1077(2位) |
石川 | 6415 | 6 | 1069(3位) |
加藤 | 5695 | 7 | 813(4位) |
早田 | 4200 | 6 | 700(5位) |
佐藤 | 5530 | 8 | 691(6位) |
ポイント累計では平野美宇がトップ、次に伊藤、石川と続いています。
参加大会数が異なるので1大会あたりのポイントで比較すると、伊藤が1位、平野が2位、差がなく石川が3位という状況に。
ついに平野が石川を1大会あたりのポイントで抜きました。
石川が思ったよりポイントを伸ばせずにいる
ワールドツアーでは抜群の安定感を見せてきた石川ですが、今年に入ってからはいまいちな結果が続いています。中国トップが出てこない香港オープンでは最低ベスト4に進出したかったところですが、720ポイント止まり。無条件で400ポイントが加算されるT2の出場権も現時点では獲得できていません。
平野が元気になってきた
3月頃から取り組んでいるという戦術理解度の向上の成果が出てきているように感じます。絶好調だった頃のような思い切りのいい前陣ドライブがバシバシ決まる場面が増えてきたのは、うまく戦術がハマって相手のボールを誘導できているからでしょう。格下にあっさり負けることが無くなってきました。
団体メンバーとしての初のオリンピック出場はもちろんのこと、石川佳純を抑えてのシングルス代表入りも見えてきました。今後は石川vs平野の2番手争いが激化しそうです。
早田ひなは不運の抽選漏れ
早田ひなは抽選でシングルス出場すらできませんでした。どんどんと厳しい状況に追い込まれています。