伊藤美誠5回戦で敗れる!丹羽、吉村兄も6回戦で撃沈
5回戦で安藤みなみ(専修大)に2-4で破れ、伊藤の全日本はたったの二試合で終わった。
今のところ大会最大の番狂わせでしょう。
順調に勝ち進めば準決勝で去年と同じくみうみま対決が実現していただけに残念。
今年はジュニアはもちろんのことダブルスにも出ずにシングルスにかけていただけに、本人はなんともいえない喪失感があるでしょうね。
早田ひな、加藤美優も同じく破れ、いわゆる黄金世代で残ってるのは平野一人になってしまった。
男子の方も丹羽・吉村のリオ組があっさり6回戦で撃沈。マツケンはランク入りできず。
メディア的には決勝でリオの団体戦メンバー同士が対戦してくれたほうがライト層に報道もしやすかったでしょうね。
張本は男子ダブルスで破れ中学生になって初の全日本終了。
ジュニア・一般で早々に破れほろ苦い記憶が残る大会となってしまいました。
これでポスト水谷と呼ばれる選手はほぼ全部壊滅。
去年の世界選手権団体メンバーは男子は水谷、女子は石川以外は全滅しちゃいました。
全日本、厳しい!
今後の注目点としては
- 女子決勝は石川vs平野と去年の再戦なるか
去年はコーチが変わった直後でスタイル変更に苦しみながらも準決勝で伊藤を破り決勝に進出した平野。
フラッシュにナーバスになり決勝ではあまりいいところなく石川の3連覇を許したので今年はリベンジして欲しい。
- 女子はカットマンがたくさん残ってる
橋本、佐藤、石垣とカットマンがずらり。カット打ちがあんまり得意じゃない石川を破る番狂わせあるか
- 男子は水谷vs(失礼ながら)その他大勢
みたいな感じになってしまうほど水谷が抜けている。
- ペンの星・吉田海偉
2004、5年と連覇した吉田海偉。その後は2006年から10年近くペンは優勝できずにいる。というか水谷が強すぎて…。ペンの星・吉田海偉まさかの優勝あるか。
という感じでしょうか。
正直自分が期待した展開では無さすぎて、がっくりとまではいかないけど寂しい感じになってきてる。
でもこれがスポーツ。
卓球王国ゆうさん
日本で一番卓球の用具が好きな人なんじゃないでしょうか。
卓球王国の名物編集者ゆうさん。
今は全国津々浦々から様々な用具を引っさげて「ローカルスター」が集う全日本卓球大会の真っ只中。
ゆうさんが一年で最も楽しそうに仕事をしてそう。
そんなゆうさんの「用具のこだわり」という特集が面白いです。
用具のこだわり by ゆう - 卓球王国WEB
国際大会だと特に男子はシェーク裏裏だらけ。
中ペンがたまーーにいる程度で日ペンはほぼ絶滅。
そんな中、国内最大の大会とはいえ全日本では日ペンもいるし男子でバック表・粒も出場するわで、ある意味用具好きにとってはたまらない大会ではないでしょうか。
プレイヤー目線(ちょっと大げさ)で言わせてもらえれば癖のある用具を相手にするとちょっと嫌です。
だからといって裏テンションだらけになってしまった卓球界もそれはそれでつまらない。
今ぐらいの多様性がベストなのかもしれませんね。
今後ますますペンが減るのは間違いないです。
男子ジュニアのトップ層はほぼ素材シェーク+両面テナジー。
多様性0。
彼らがもう少し歳をとってメインストリームになった時、ゆうさん的にはつまらない状況になってしまうかもしれませんね。
…ってところで記事を締めようかと思ったけれど、そういえば卓球用具界には爆弾級の出来事がここ数年で確実にやってくることを思い出しました。
「ラケットの素材完全自由化」
これやばいですよね。
絶対やばい。
個人的には反対。
今のバランスがちょうどいいですよ。
素材自由化になればオールカーボンなどのラケットも許されることになります。
それが実用的かどうかはさておき可能になる。
これ、ゆうさん的には美味しい時代でしょうねえ笑
ラケットに木材を一切使わなくてもいいわけですから、「そんなものでラケット作るの!?」みたいなメーカーが現れるかもしれません。
30年後の王国用具特集には現代の我々からすると、ぶっ飛んだ文字が並んでるかもしれません。
- 「ラケットはオールシルバーの時代が来た!しなりと反発のバランスが最高」
- 「レアメタルをふんだんに使った高級ラケット発売。価格35万円」
- 「10年ぶりにオール木材ラケットが発売、オールドファン歓喜」
- 「7枚合鉄の定番が進化」
- 「ラケット内部を真空にして打球感がよくなった」
- 「骨を使ったラケットが発売」
とかね。
全日本卓球2017ジュニア男子は木造、女子は笹尾が優勝する波乱の展開
男子の優勝候補筆頭だった張本がベスト8で敗れるのを皮切りに波乱続きだった2017ジュニア。
女子は優勝候補2強だった早田、加藤が共に準決勝で敗れ、
横浜隼人高の笹尾 vs エリアカの長崎
という予想だにしなかった組み合わせに。
優勝したのは笹尾明日香選手
www.townnews.co.jp
Vol.7 笹尾明日香さんにお聞きしました | 株式会社 ヤサカ
これが個人・団体含めて全国では初タイトルとのこと。
おめでとうございます。
男子は木造選手の二連覇。
まあ張本君がいなければ役者が違う感じでしょうか。
「一般のランク入りが目標」とのことなのであくまでジュニア優勝は大会の中では通過点ということか。
混合ダブルスは田添健汰/前田美優が吉村・かすみんペアをフルゲームで破り二連覇。
ジュニアが終わるといよいよ一般シングルスもクライマックスに近づく感じがしてドキドキしますね。
男子は水谷ダントツ一強
よほどのことが無ければ負けるのが想像できない
バタフライG+40で試合やるのが初めてと不安を口にしていたけれど、統一球になったぶんジャンケンで変なボール選ばれるリスクが減って王者の座は揺るがないか。
女子は石川が抜けているも平野・伊藤にも十分チャンスあり。
女王交代を見てみたい。
早田ひな敗れる 全日本卓球2017ジュニア
昨日の記事で楽しみにしていたジュニア準決勝の早田vs長崎のサウスポー対決。
早田が敗れる!長﨑美柚が3-1で優勝候補の2強の早田を破る。
伊藤に続き平野も出場しなくなった今年のジュニアは必ず優勝するつもりで臨んだはず。
天敵の一人である梅村優香もすでに破れており、最大の障壁の世界ジュニアと世界選手権選考会で絶好調だった加藤美優と決勝で相まみえること無く準決勝で散ってしまった。
今年のエリアカは色々と引っ掻き回してますね。
男子の総大将張本君がジュニアベスト8、一般でもあっさり破れたかと思えば。
一般で大島森薗をエリアカ勢が破るなど番狂わせをかなり起こしてます。
そういえばジュニアってエリアカ勢は優勝したことあるんでしょうか?
長崎はエリアカ初のジュニア制覇なるか。
それにしても日本のジュニアは層が厚い!
スーパーシード初戦が派手に散る 全日本卓球2017
大島祐哉がスーパーシード初戦の4回戦でエリアカ中学3年・宇田幸矢に敗れたのに続いて、森薗までもがエリアカ緒方に敗れる。
さらにリオ3人衆に続いて日本人世界ランク4番手(21位)の村松までもが敗れる大波乱が。
スーパーシードの選手は4回戦からの登場なので会場の雰囲気や試合感などに慣れていないという不利な点はある。
それに対して向かっていく選手は下からの勝ち上がりだし、ジュニア勢はさらに試合数が多い。
体力的な消耗はあるかもしれないが繊細なスポーツだけに試合感のほうが影響しやすいんでしょうね。
水谷、吉村、丹羽などは順当に勝ち上がり。
マツケンは岸川とフルゲームの大熱戦でなんとか勝ち上がる。
張本君は平野にストレートで破れて個人戦は終了。
男子の方は楽しみにしていた選手がぞろぞろと敗退しててちょっと寂しい。
大島と岸川が4回戦で敗れる
岸川はマツケンにフルゲームの末敗れる。
そして大島がエリアカ宇田君に敗れるという衝撃…。
去年もランク入り前に敗れた大島。
国内戦では今ひとつ結果が出ない。
宇田君は去年の4回戦では水谷と当たる不運。
今年は大島を撃破。
ジュニアではすでに姿を消しているので張本君と組んだダブルスと一般シングルスにすべてをかける。
どこまでいけるか
張本君敗退を全国紙が報道するところに卓球認知度の高まりを感じる
他にもいっぱい。
13歳・中学1年生の男子が、全日本選手権の、それもジュニアの部のベスト8で敗れただけで全国紙がwebとはいえ見出しで報道するってちょっと前では考えられなかった。
愛ちゃんや石川佳純のときは確かにこのくらいの報道は普通だったけど、それは卓球選手としてではなくて卓球アイドルとしての報道だったんんですよね。
次期エース候補筆頭とはいえ男子の張本君が一般の部ではなくてジュニアで敗れただけで報じるところに、リオオリンピック以降の卓球熱と認知度の高まりを感じます。喜ばしいことです。一般の部じゃないからね、ジュニアだからね。ジュニア男子でこれだけ報道されてるんだからね。
明日(っていうか今日1.19)はジュニアも大詰め、好カードが目白押しです。
特に女子はいいですね。
身長高い本格派サウスポー裏裏対決、長崎美柚vs早田ひなは見ものです!
日本代表サウスポー枠を争って欲しい
自分の勝手な希望というか妄想なんですが。
団体戦って基本3人じゃないですか(世界選手権は5人だけど終盤は事実上3人固定起用なので)。
左ドライブ
右ドライブ
異質
この三人がなんとなく女子の布陣って感じがするんですよ。
今団体戦やるなら愛ちゃんが事実上引退気味なので、
石川 左ドライブ
平野 右ドライブ
伊藤 異質
と見事に役割分担してくれるんですよね。
さて次回2020東京に向けて焦点になるのは石川佳純でしょうか。
全日本では3連覇中、リオの団体戦ではなんと無敗と絶対エースに君臨する石川選手は次回2020の時は27歳。
これを油が乗っている年齢と見るか、若手の突き上げを食らう年齢と見るか。
激しい競争を期待したいので若手からの突き上げを食らっていて欲しい。
サウスポー枠をもっと下の世代の選手が争って欲しい。
その筆頭はやっぱり早田ひなでしょう。
そして、長崎美柚も年齢的に間に合わないかもしれないけども左の本格派として育ちそうな感じがします。
サウスポー女王・石川佳純への挑戦権をかけて高校1年と中学2年の選手が争う。
こんな感じで見ればジュニアの準決勝とはいえ楽しさ倍増ではないでしょうか。